【要約】『転職と副業のかけ算-生涯年収を最大化する生き方-』を著者が紹介

転職と副業のかけ算

2019年8月9日に発売された著書『転職と副業のかけ算-生涯年収を最大化する生き方-』が、おかげさまでベストセラーになりました。

著者であるmoto(戸塚俊介)の詳しいプロフィールはこちらをご覧ください。

予約の時点でAmazon書籍ランキング総合1位を獲得し、発行部数は10万部を突破。「ビジネス書グランプリ2020」にもノミネートされました。

本書のテーマは、終身雇用が当たり前ではなくなった時代に、サラリーマンはどう生きていくのか。これまで私が歩んできたキャリアをベースに書いた一冊です。

転職で年収を上げる考え方、副業を始める前に本業で成果を出す理由、職務経歴書の書き方、転職先の選び方。会社員が生涯年収を伸ばすための具体的な方法をまとめています。

また、type転職エージェントとのキャンペーンでこちらの書籍をプレゼントしています。

type転職エージェント

以下では本書の内容を要約したうえで、第3章に書いた転職編の一部を無料公開します。気になった方はキャンペーンのほうもご覧ください。

『転職と副業のかけ算』の要約

『転職と副業のかけ算』は、本業で出した成果を転職や副業に展開し、生涯年収を伸ばすための本です。転職と副業を、別々の収入源として切り離して考えない。ここが本書の出発点になります。

一貫しているのは、いきなり副業で稼ごうとしない、という考え方です。まず本業で実績を作る。会社で成果を出し、転職市場で評価される経験を増やし、その経験を副業にも活かす。この順番を守れるかどうかが、本書の中心にあります。順番が、すべてです。

転職パートで語られるのは、在籍年数だけで転職タイミングを決めないこと、年収の高い業界へ軸をずらすこと、「次の次の会社」まで見据えて転職先を選ぶことです。副業パートでは、本業で得た知見を発信や事業につなげていく考え方を書いています。

『転職と副業のかけ算』が向いている人

この本が合いやすいのは、転職で年収を上げたい方、本業の経験を副業につなげたい方、今の仕事を続けながら市場価値を見直したい方です。反対に、短期間で副業収入だけを作りたい方や、転職ノウハウだけを手早く読みたい方には、少し遠回りに感じるかもしれません。

読むときのおすすめは、「自分も同じように転職すれば年収が上がる」と受け取らないことです。今の仕事でどんな経験を作れば次の選択肢が増えるのか。その視点で読むと発見が増えます。業界、職種、役職、年齢、生活条件によって使える戦略は変わるので、自分の状況に置き換えて読んでみてください。

転職と副業のどちらから始めるべきか

収入の土台を上げたいなら、まず転職市場で評価される経験を確認してください。副業は今の経験を小さく試す手段になります。ただし本業で語れる実績がないまま始めると、時間を使っても収入につながらないことがあります。

例えば営業、マーケティング、採用、経理、エンジニア。本業で得た経験をもとに発信や相談、制作、業務委託へ広げるなら、副業との相性は良いです。一方、今の年収が業界構造で頭打ちになっている方は、副業より先に業界や職種の見直しをしたほうが、収入の伸び幅を作れる場合があります。

副業を始める場合は、勤務先の就業規則、労働時間、競業避止、秘密保持、健康面を確認してください。副業が認められている会社でも、事前届出や業務内容の制限がある場合があります。収入だけで判断せず、本業に支障が出ない範囲から始めましょう。

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転職と副業のかけ算-生涯年収を最大化する生き方-

ここからは書籍の一部を無料公開します。転職を考える前にどんな準備をしておくべきか、どのように転職先を選ぶべきか。この2点を中心に抜粋しました。

【第3章-2】転職活動を始める前に

① 転職タイミングのベストな“タイミング”とは

「石の上にも三年」という言葉があるように、仕事でも「とりあえず3年は働いた方がいい」と言われることがあります。しかし私は、転職のタイミングを在籍期間だけで判断するものだとは思っていません。

我慢して3年働けば高い能力がつくかというと、必ずしもそうではありません。面倒見の悪い上司のもとで、言われたことだけを3年こなす人の市場価値は、恐らく高くなりません。見るべきは期間ではありません。その期間にどんな経験を積んだか、です。

能力を高めてくれる上司の下で過ごす1日と、ただ時間だけが過ぎる1日では、密度がまるで違います。転職も同じです。在籍年数そのものより、どんな仕事を任され、どんな成果を出し、次の会社に何を持っていけるか。ここを考える必要があります。

だからこそ、転職は常に考えておくのがおすすめです。良い求人が出たときにすぐ動けるよう、日頃から求人や業界情報を見ておく。実際に転職するかどうかを決めるのは、その後で構いません。

ただし、転職してはいけないタイミングもあります。「今の仕事が辛い、嫌になった」という理由だけで動くときです。この状態で転職活動を始めると、会社を辞めることが目的になり、本来叶えたい条件を後回しにしてしまいます。

辞めることだけを優先して転職すると、また同じ理由で転職したくなります。いわゆる負の転職サイクルです。ここに入ると経験が積み上がりにくく、年収や役職を上げる転職も難しくなります。

あえて転職すべきタイミングを挙げるなら、仕事で成果が出ていて、しかも仕事を面白いと感じているときです。採用する側から見ても、今まさに成果を出している人材のほうが魅力的に映ります。

転職は、自分の願望を叶える手段です。名残惜しいと思えるくらいのタイミングで次を考えるほうが、前向きな選択になります。今いる環境でできる限りの成果を出し、気持ちよく送り出してもらえる状態を作っておいてください。

② 初めての転職活動で大切な「情報量」

私はもともと「2年後に転職する」と決めてホームセンターに入社しました。だから本気で転職活動をする前から転職サイトに登録し、求人を見ていました。

最初に見ていたのは、目標年収に届く求人です。気になる求人をブックマークしながら眺めていると、都心の有名企業より地方のメーカーのほうが年収が高いこともある。資金調達をした無名ベンチャーのほうが待遇がよいこともある。求人を見るだけでも、世の中の年収相場は少しずつ見えてきます。

高い年収の求人には、共通して求められる能力があります。ただ眺めるのはもったいない。職種ごとに求められる経験、自分が目標とする年収に必要な能力、今の仕事との共通点を見てください。

私の経験上、最初の転職で必要なのは情報量です。多くの求人を見ていると、食わず嫌いしているだけで、本当は活躍できる職種や、自分を求めてくれる会社があると気づけます。

求人をチェックすると、今の年収の妥当性や、業界内での年収ポジションも見えてきます。私は転職サイトで求人を見続けたことで、サラリーマンの年収相場をかなり具体的に把握できるようになりました。

他業種の求人を見て仕事をイメージするには、普段から世の中の情報を入れておく必要があります。新聞、ネットニュース、雑誌の特集、テレビの経済番組、X(旧Twitter)のトレンド。どの業界にお金が流れているのかをつかんでおくのです。

加えて、さまざまな業界の人から生の声を聞くことも役立ちます。報道されている情報だけでは、現場の採用温度や仕事内容までは見えません。実際に働いている人の話を聞くと、求人票だけでは分からない仕事の中身が見えてきます。

今すぐ転職する気がなくても、求人情報は一つの材料として取り入れておいてください。興味のある業界だけで絞らないのがコツです。例えば「年収800万円以上」で検索し、自分に縁がなさそうな求人も見てみる。すると、どんな人が求められ、どんな背景で募集されているのかが分かります。

求められている能力が、自分には何一つ当てはまらないこともあります。それでも、「今の仕事の中で、世の中から求められる力は何か」「どんな経験を作れば評価されるのか」を考えるきっかけになります。

求人を定期的に見ると、同じ仕事でも求人内容が変わったり、求人自体がなくなったりすることにも気づけます。募集が減っている仕事は、社会からのニーズが下がっている可能性があります。逆に、似た求人が増え、人材要件が具体的になっている仕事は、採用する企業側の狙いが定まってきたサインと読めます。

最近の分かりやすい例が、銀行のデジタル人材です。求人が出始めた頃はざっくりした募集が多かったものの、今では職種が細分化され、人材要件も具体的になっています。企業側が、どんな人を採用すればよいかをつかんできたということです。

求人は流動的に変わります。「いつか転職するときが来る」と考えて、どんな求人があるかを把握しておく。いざ動くときにゼロから調べ始めるのでは遅い。すぐに判断できる状態を作っておくことが、初めての転職活動では効いてきます。

【第3章-3】転職先の選び方

① 年収240万円から1000万円を実現した「軸ずらし転職」

私はこれまでの転職で年収を上げてきました。ホームセンターから現職のベンチャーまで、転職を重ねる中で年収240万円から1000万円まで上げています。4倍です。

方法はシンプルです。年収の高い業界や職種に軸をずらす「軸ずらし転職」。私が年収を上げてきたのは、これに尽きます。

年収は「職種×業界」で大枠が決まります。もちろん役職や企業規模、外資系か日系かも関係しますが、大きく効いてくるのは職種と業界です。

例えば同じ営業職でも、小売業界と金融業界では年収レンジが変わります。つまり転職で年収を上げるなら、業界か職種のどちらかを年収の高いほうへずらすのが近道です。

特に業界は年収に大きく影響します。動くお金が大きく、利益率の高い業界ほど、給与水準も高くなりやすい。商社、コンサル、金融、通信、広告あたりが分かりやすい例です。

ただし、まったく畑違いの業界へ飛び込めばいい、という話ではありません。自分の業界や職種経験を転用できる、近い領域の中で年収レンジの高い業界を選ぶ。ここがポイントになります。

企業規模やブランド、役職へのこだわりが強い方には、この方法が合わないこともあります。一方、年収を優先したい方には、同業同職種で少しずつ上げるより大きな伸び幅を作れる可能性があります。

転職エージェントに相談すると、未経験だから難しい、即戦力として見られにくい、といった理由で同業同職種を勧められることがあります。それが合う人もいます。ただ、同業同職種だけで考えると、年収アップの幅が限られる場合もあります。

私の場合、1社目は小売業界、2社目と3社目は人材業界、4社目はIT業界、5社目は広告業界。営業という職種の軸を残しながら、平均年収の高い業界へ軸をずらしてきました。

1社目の小売業界で採用を経験し、業務を通じて人材広告に興味を持ったことから人材業界へ転職しました。2社目では営業として実績を伸ばし、3社目は同じ人材業界の大手で役職を上げる転職をしました。

その後、4社目では営業力と役職を活かし、人材業界と同じくレガシーな領域で事業を展開していたIT企業へ。IT業界の営業として実績を積んだうえで、さらに年収レンジの高い広告業界の営業職へ、部長として転職しました。

誰にでも同じ方法が当てはまるわけではありません。ただ、今いる会社より年収レンジの高い業界へ、自分の経験を転用して移る。これができれば、同業同職種より大きく年収を上げられる可能性があります。

希望年収を少し高めに伝えることも必要です。企業に遠慮して「現年収を維持で構いません」「御社の規定に従います」と伝えるより、自分がほしい年収を素直に伝えたほうが、希望に近づけます。

もちろん、希望年収には根拠が要ります。企業が「その年収を払う価値がある」と判断できる実績や経験を示せなければ、希望だけが高く見えてしまいます。実績で説明できる範囲で、少し高めに伝えてください。

私の知り合いにも、年収250万円アップのオファーをもらって転職した人がいます。33歳で3社を経験し、広告業界のマーケティング職、大手広告代理店の子会社でリーダーをしていた人です。年収は650万円でした。

彼は広告業界より年収レンジの高い金融業界を受け、金融業界のマーケティング職として年収900万円のオファーを受けました。並行して受けていた広告業界のマーケティング職では、役職は上がったものの年収750万円が限界だったそうです。

こうした転職テクニックも有効です。ただ、前提があります。日々の業務で成果を出すことは欠かせません。どこでも欲しがられる人材になれるかどうかは、今の仕事で何を成し遂げたかで決まります。

② 次に行くべき転職先の選び方

私は転職先を選ぶとき、「次の、次の会社」を見据えて選んでいます。

目先の年収を追っても、入社後に自分の市場価値が下がってしまっては意味がありません。転職先で自分の市場価値は上がるのか。ここです。この視点は外せません。

年収を上げる転職先を選ぶなら、その会社や業界が今儲かっているのか、これから先も儲かる見込みがあるのかを見ます。給与は売上や利益があってこそ出るもの。儲かる市場に身を置くことは、年収を上げる条件の一つになります。

伸びている業界では、新しいポジションや未経験の仕事も生まれます。そこで得た経験は、次の転職でも使える材料になります。

サラリーマンのキャリアは長く続きます。次の転職が最後のゴールになるとは限りません。その次の会社で何を達成したいかまで見て選んでください。目先の年収や仕事内容だけで決めると、後で選択肢が狭まります。

目指したい仕事やポジション、年収があるなら、その場所にいる人に、これまで歩んできたルートを聞いてみるのがおすすめです。周りにいなければ、転職エージェントに聞く方法もあります。「○○社の営業マネージャーは、どのような経歴の人が多いですか?」と聞けば、必要な経験の流れをつかめます。

加えて、年齢と時間軸も見てください。例えば、平均年収の高い外資系企業のアソシエイトで年収650万円のオファーと、急成長中のベンチャー企業の営業部長で年収600万円のオファーがあったとします。

20代なら前者を選び、外資系企業で基礎を作る選択があります。30代なら後者を選び、部長という肩書きとマネジメント経験を得て、次のキャリアで大手企業の部長やマネージャーポジションを狙う選択もあります。

外資系で年収が高い点は魅力的です。ただし、アソシエイトは下のポジション。30代でそのキャリアを選ぶと、これまで積み上げてきたものを一部リセットすることになります。

キャリアに一つの正解はありません。それでも、どちらのオファーが自分に合っているかを考えるときは、年収、年齢、肩書き、経験、次の次に狙えるポジションまで見て判断してください。

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続きは書籍に詳しく書いています。職務経歴書の書き方、転職先の選び方、副業を始める前に本業で何を積み上げるべきか。ひと通りまとめました。あわせて転職サイトの記事もご覧ください。

『転職と副業のかけ算』の書評・レビュー

SNSなどで寄せられた感想やレビューを紹介します。口コミで多いのは、転職ノウハウそのものより、本業で成果を出す姿勢や会社員としての働き方に触れた声です。

本書は、転職や副業を煽る本ではありません。まず本業で成果を出し、その経験を転職や副業に展開していく。その考え方を書いた一冊です。今の働き方を見直したい方、次のキャリアを考え始めた方は、ぜひ読んでみてください。本書の無料プレゼントはこちらからどうぞ。

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執筆者・監修者のmotoについて

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起業家・著述家(Wikipedia)。実名は戸塚俊介。広告・人材・IT業界など8社へ転職。副業でmoto株式会社を起業し、上場企業へM&A。現在はHIRED株式会社(有料職業紹介事業許可番号:13-ユ-313037)代表取締役。著書:『転職と副業のかけ算』(扶桑社)、『WORK』(日経BP)

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