転職エージェントの年収と賞与はいくらか?インセンティブや成功報酬などを徹底解説

転職エージェント 年収

転職エージェントへの転職を考える方は「転職エージェントの年収はどれくらいなのか?」「キャリアアドバイザーのボーナスを知りたい」「残業代はどれくらいあるの?」といった年収や給与事情が気になると思います。

本記事では、転職エージェントの年収について詳しく解説していきます。

現役のリクルートエージェントのキャリアアドバイザーのデータをもとに、転職エージェントの年収(月給と賞与、残業代など)、昇給制度、インセンティブなどについて解説していきます。

転職エージェントの平均年収は549万円

転職エージェントの平均年収は、マイナビ転職の「2023年版 職種別 モデル年収平均ランキング」のデータによると549万円です。転職エージェント(人材コーディネーター)は全317職種の中でも107位と高い年収水準となっています。

国税庁が出している「令和3年分民間給与実態統計調査」によると、日本人の平均年収は443万円となっているため、転職エージェントの年収は高い部類に入っています。

転職エージェントの新卒の年収

厚生労働省が発表している「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、大卒者の初任給平均額(通勤手当を含む)は228,500円です。学歴ごとの初任給平均額は下記の通りです。

  男性 女性 男女計
高卒 183,400円 177,600円 181,200円
専門学校卒 207,000円 216,600円 212,600円
高専・短大卒 204,100円 201,800円 202,300円
大卒 229,700円 227,200円 228,500円
大学院卒 271,900円 256,900円 267,900円

大手転職エージェント3社の新卒者の平均年収についてご紹介します。

リクルートエージェントの年収

リクルートエージェントの新卒採用HPの募集要項を見ると、リクルートエージェントの年収例は470万となっています。

初任給(2023年度見込み)

月給:32万6551円(基準給:25万2813円+グレード手当:7万3738円)+賞与

年収例:470万円
(短大・専門・高専・大学・大学院 卒業見込みまたは卒業の方)

※年収は24年12月、25年6月に支給される賞与を前提として記載しています
※賞与は業績によって変動があります

  • グレード手当(7万3738円)は月当たり35時間相当分の超過勤務手当
  • 「社員給与規程」に基づき割増手当(深夜勤務手当、休日出勤手当、超過勤務手当および追加割増手当)を支給。

株式会社リクルートにおける新卒の年収は、470万円と日本の平均年収よりも高くなっています。

パーソルキャリアの年収

転職エージェント「doda」を運営するパーソルキャリアの新卒採用HPでは、初任給が以下のように掲載されています。

本給:222,000円
※時間外勤務をした場合は、実際に残業をした時間に応じた金額が上記に加えて支払われます。

モデルケース:268,791円
※時間外勤務手当27時間/月で計算した場合
※27時間/月は22年度全社平均残業時間です。
※時間外勤務をした場合は、実際に残業をした時間に応じた金額が支払われます。

諸手当
交通費支給(当社規定による)、時間外勤務手当、深夜勤務手当、休日勤務手当、リモートワーク手当

年収にすると約322万円となり、リクルートエージェントに比べると150万円ほど下がりますが、パーソルキャリアの場合は月給に残業代が含まれていないため、おそらくリクルートエージェントと同じくらいの年収になると思われます。

マイナビの年収

「マイナビ転職」や「マイナビエージェント」を運営する株式会社マイナビの新卒採用HPには、初任給は下記のように記載されています。

基本給
◆ 大卒     250,515円
◆ 大学院了   252,852円
◆ 短大・専門卒 245,806円
(固定時間外手当※
大卒:57,190円含む
院卒:57,715円含む
短大・専門卒:56,105円)
(ライフプラン支援金※一律20,000円含む)
(テレワーク手当※一律2,000円含む)

※既卒に関しては最終学歴によります。
※ライフプラン支援金=老後資産形成のための福利厚生制度の一つ。
 任意で確定拠出年金に拠出することができます。
手当新設・改定のため2023年4月予定額

【モデル月収例】
◆ 月収295,015円
大卒 正社員、世帯主、首都圏勤務で計算した場合

○ 基本給/大卒 250,515円
(固定時間外手当※57,190円含む)
(ライフプラン支援金※一律20,000円含む)
(テレワーク手当※一律2,000円含む)
○ 地域手当(世帯主の場合)
首都圏 44,500円
関西 31,000円
中部 30,000円
その他 23,000円
○ 地域手当(非世帯主の場合)
首都圏 5,000円
関西・中部圏 4,000円
その他 3,000円

マイナビの場合は、地域によって手当てが異なるため、配属先のエリアによって月給に違いがあります。大卒で正社員、世帯主、首都圏勤務で計算した場合の年収は約354万円となるため、パーソルキャリアよりも年収は高くなっています。

転職エージェントの中途の年収

次に転職エージェントの中途採用の年収をご紹介します。転職サイトや公式サイトに掲載されている求人情報をもとに、大手転職エージェント3社の年収をご紹介します。

リクルートエージェントの年収

株式会社リクルートの中途採用HPを見るとHRエージェント領域の求人票には想定年収543万円~1,048万円と記載されています。

想定年収:543万円~1,048万円
・賃金形態:月給制(固定残業代含む)
・月額:377,320円~699,308円
(月額の内訳)
-基本給   :292,118円~541,399円
-グレード手当:85,202円~157,909円
※時間外労働の有無に関わらず、35時間分の固定残業代をグレード手当として支給
※超過勤務分は、超過勤務手当を別途支給
※年2回の査定有・賞与:年2回(6月と12月)

転職エージェントで想定年収が最大1,000万円を超えているのはリクルートエージェントだけとなっているため、非常に高い年収となっています。

パーソルキャリアの年収

パーソルキャリア株式会社の中途採用HPを見るとキャリアアドバイザーの求人票には想定年収452万円~835万円と記載されています。

■年収:452万円~835万円(キャリアアドバイザー手当含む/残業30時間想定の場合) 
■月額給:298,700円~566,500円 (キャリアアドバイザー手当含む/残業30時間想定の場合) 
■基本給:222,000円~439,000円
■時間外勤務手当:全額支給
■昇給・賞与:有(年2回)
■リモートワーク手当(対象者のみ):毎月3000円支給
■入社時に1回限り、リモートワーク一時金として15,000円を支給

年収452万円からのスタートになっていますが、残業代が別途支給されるためリクルートエージェントと同等の年収が出ると思われます。

マイナビの年収

株式会社マイナビの中途採用HPを見ると、中途採用領域のキャリアアドバイザーの求人票には想定年収400万円~570万円と記載されています。

【初年度想定年収】※年2回の賞与含む
◆400万円~570万円

※試用期間3ヶ月あり(期間中も待遇に変更ありません)
※職務経験を考慮のうえ決定いたします。

【モデル年収】
<中途入社2年/一般社員/26歳>
◆450万円~550万円
<中途入社5年/課長職/30歳>
◆600万円~750万円
<中途入社8年/部長職/35歳>
◆800万円~950万円

役職などが付くことで年収が800万円~950万円になっています。大手転職エージェント3社の中では最も低いのがマイナビとなっています。

転職エージェントの年収比較

転職エージェントの年収について、他業界や他職種と比較してみました。

1.人材サービス業の平均年収は低い

転職エージェントdodaによる調査「平均年収ランキング(業種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】」によると、サービス業全体の平均年収は366万円です。しかし、人材サービス業においては353万円と平均よりも低くなっています。

業種 平均年収(全体)
陸運/鉄道/海運/航空 388万円
レジャー/アミューズメント 361万円
倉庫 360万円
教育/学校 360万円
人材サービス 353万円
旅行 337万円
スポーツ/ヘルス関連 335万円

出典:doda「平均年収ランキング(業種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】

2.人材サービスの中でも転職エージェントは平均年収が高い

人材サービス業自体の平均年収は低いものの、転職エージェントという職種別で見ると平均年収は520万円と高くなっています。

職種名 平均年収(全体)
転職エージェント
(人材コーディネーター)
520万円
コンサルタント(組織・人事) 575万円
人事・労務・採用 484万円

出典:マイナビ転職「2022年版 職種別 モデル年収平均ランキング」

転職エージェントの年収が高い理由

転職エージェントの年収が高い理由について解説します。

1.転職エージェントは企業から報酬をもらっているため

転職エージェントは、企業から採用条件を確認し、求人情報をデータにします。そして、このデータをもとに求職者の希望条件にマッチした求人を転職者に紹介することで、転職活動のサポートをするのが主な仕事です。

リクルートエージェントの仕組み

画像出典:リクルートエージェント公式サイト

転職エージェントは、転職希望者と企業との間で雇用契約が結ばれると、利益を得ることができます。報酬相場はおおよそ求職者の年収の30~40%ほどとなっています。

転職エージェントは求職者を企業へ紹介し、企業が求職者を採用した際に成功報酬を貰うビジネスモデルであるため、利益率が高いのが特徴です。そのため、年収も高い傾向にあります。

こうした裏事情については【転職エージェント裏事情】転職のプロが教えるエージェントの本音と活用方法をご覧ください。

2.インセンティブ(成果報酬)や賞与があるため

転職エージェントの中には、インセンティブ制度を導入している会社もあります。そのため、年齢や経験に関係なく、成果を出せば高い年収を稼ぐことができます。

type転職エージェントを運営する株式会社キャリアデザインセンターなどはインセンティブ制度があり、メンバーであっても年収で1,000万円を稼げるといった口コミもあります。

大手転職エージェントではインセンティブ制度は多くありませんが、中小の転職エージェントであればインセンティブで年収が変わるため、収入を上げたい人はこうした転職エージェントへの転職を検討してみてください。

転職エージェントでキャリアアドバイザーとして働くために

転職エージェントでキャリアアドバイザーとして働きたい方は、下記3つの方法がおすすめです。

1.転職エージェント経由で求人に応募する

転職エージェントへの転職を考える方は、転職エージェントを使って「転職エージェントの求人」に応募するのがおすすめです。

転職エージェントを利用するメリットは、実際の転職エージェントから話を聞ける点です。キャリアアドバイザーと面談する中で、キャリアアドバイザーの働き方や給与などについて質問してみると働くイメージがつきやすいです。

また、利用している転職エージェント自体が人材を募集している場合には、そこへの応募もできるため非常におすすめです。

2.転職サイト経由で求人に応募する

転職サイトは、希望する職種・勤務地・業務内容などの条件をもとに、転職サイト内で求人を検索して比較することで、気に入った求人に応募することができます。

転職サイトに登録した際に入力した情報(履歴書・職務経歴書)がもととなるので、手軽に応募することができます。面接の日程調整などもツールやメッセージ機能を利用して行うことができます。

求人に必ずしも応募しなければならないわけではないので、「興味のある求人があったら転職したい」という場合でも利用できます。転職エージェントの志望度がそこまで高くない人には転職サイトがおすすめです。

大手転職サイトでは、あなたが登録した情報を見て転職エージェントからスカウトが届くこともあります。「気になるスカウトにのみ目を通す」といった使い方もできるので、登録だけでもしておくとよいでしょう。

3.採用ページから直接応募する

志望する転職エージェントが決まっている人や転職サイトに求人がない場合は、直接企業の採用ページから応募してみてください。

あまり知名度がない企業や地方企業の場合は、転職サイトなどには求人が掲載されていないケースがあります。こうした場合は企業のHPから応募するしかありません。

履歴書や職務経歴書を準備した上で採用ページからエントリーしたり、お問い合わせ窓口にメールで送るなどで応募してみてください。

人材業界への転職におすすめの転職エージェント5選

転職エージェントでキャリアアドバイザーとして働きたい、人材業界に転職したいと考えている人におすすめの転職エージェントをご紹介します。

1:リクルートエージェント

リクルートエージェント

口コミ:リクルートエージェント 評判を確認

おすすめ度:★★★★★
公開求人数:375,537(2024年2月21日現在)
求人数増減:+5,413(先週比↑up)
【公式サイト】https://www.r-agent.com/

最もおすすめの転職エージェントは『リクルートエージェント』。利用者の60%が年収アップしているという実績があります。

リクルートエージェントは転職支援実績No.1の転職エージェントです。公開求人と非公開求人合わせて40万件を超える求人を保有しています。

リクルートエージェントの特徴は、全業種・職種の求人が掲載されている点です。そのため、人材業界やキャリアアドバイザーへの転職を考えている人や、年収を上げて転職したい人におすすめです。

出典:公式サイト

2:doda

doda

口コミ:doda 評判を確認

おすすめ度:★★★★★
公開求人数:237,109(2024年2月21日現在)
求人数増減:-1,680(先週比↓down)
【公式サイト】https://doda.jp/

次におすすめする転職エージェントは『doda』です。

dodaは転職エージェントの中で最も知名度が高く、利用者の多い転職サービスです。求人は20万件以上(非公開求人を含む)保有しており、転職エージェントの中ではトップクラスの求人が掲載されています。

非公開求人の多くが他社転職エージェントに掲載されていない独自の求人であるため、あなたに合った求人を見つけることができます。

サイト内には「転職人気企業ランキング」や「人気企業300社の合格診断」など、転職に役立つ情報が数多く掲載されているため、人材業界の人気企業や転職エージェントなどを探したい人におすすめの転職エージェントです。

出典:公式サイト

3:マイナビエージェント

マイナビエージェント

口コミ:マイナビエージェント 評判を確認

おすすめ度:★★★★★
【公式サイト】https://mynavi-agent.jp/

3つ目におすすめする転職エージェントは『マイナビエージェント』。

マイナビエージェントは、株式会社マイナビが運営する転職エージェントです。2023年オリコン満足度ランキング1位を獲得しています。20代、30代の利用者が多く、若手からミドル向けの求人が多く掲載されています。

リクルートエージェントやdodaと比較すると求人数では劣りますが、首都圏以外の地方求人が他社転職サイトと比較して充実しています。地方の大手企業求人や若手向けの求人、未経験求人に強く、履歴書や職務経歴書の書き方、面接対策なども丁寧に行ってくれます。

また、転職サイト「マイナビ転職」も合わせて見ておくと、転職エージェントのキャリアアドバイザーの求人なども見つけやすいのでおすすめです。

※マイナビのプロモーションを含みます
出典:公式サイト

4:JACリクルートメント

JACリクルートメント

口コミ:JACリクルートメント 評判を確認

おすすめ度:★★★★★
公開求人数:12,173(2024年2月21日現在)
求人数増減:+148(先週比↑up)
【公式サイト】https://www.jac-recruitment.jp/

おすすめ転職エージェントの4つ目は『JACリクルートメント』。

JACリクルートメントは、東証プライム上場の株式会社ジェイエイシーリクルートメントが運営する転職エージェントです。

JACリクルートメントは、グローバル企業の求人に強みを持つ企業で、世界11カ国のグローバルネットワークを活用して、外資系企業や海外進出企業への転職サポートを行っています。

管理・専門職、ミドル・ハイクラスを得意としており、約800名のキャリアアドバイザーが在籍しています。国内大手や外資系、海外進出企業など、年収800万円以上の厳選した求人を揃えていることが特徴です。

人材業界や転職エージェント、キャリアアドバイザーなどの転職にも強いため、年収を上げて転職したい人にもおすすめです。

出典:公式サイト

5:パソナキャリア

パソナキャリア

口コミ:パソナキャリア 評判を確認

おすすめ度:★★★★・
公開求人数:34,933(2024年2月21日現在)
求人数増減:+858(先週比↑up)
【公式サイト】https://www.pasonacareer.jp/

おすすめ転職エージェントの5つ目は『パソナキャリア』。

パソナキャリアは、人材派遣事業などを展開する株式会社パソナが運営する転職エージェントです。オリコン顧客満足度調査で、転職エージェント部門4年連続1位を獲得しており、ユーザーの満足度が高いのが特徴です。

約46万人分の転職ノウハウと28,000社以上の採用実績をもとに、キャリアアドバイザーがハイクラス転職をサポートしてくれます。担当するキャリアアドバイザーは業界や職種ごとに分かれているため、専門性の高いサポートを受けられるのが特徴です。

また、パソナキャリアには書類選考をしてもらえる確率が上がる「パソナプラチナオファー」という機能があるため、転職エージェントやキャリアアドバイザーとしてスカウトをもらいたい人にもおすすめです。

出典:公式サイト

転職エージェント年収まとめ

転職エージェントの年収について解説しました。転職エージェントの平均年収は一般的な平均年収に比べて高いため、転職先の1つとしておすすめです。

実際に転職エージェントを利用してみることで働くイメージなども持てるため、ぜひ一度利用した上で転職の選択肢として検討してみてください。参考になれば幸いです。

執筆者・監修者のmotoについて

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戸塚俊介。1987年長野県生まれ。地方ホームセンターやリクルート、ベンチャー企業など6回の転職を経験後、転職メディアを上場企業へ売却。現在は「転職アンテナ」を運営するmoto株式会社およびHIRED株式会社(有料職業紹介事業許可番号:13-ユ-313037)の代表取締役。著書は『転職と副業のかけ算』(扶桑社)、『WORK』(日経BP)、YouTubeチャンネルは『motoの転職チャンネル』がある。

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