アパレル業界への転職を考えて転職サイトを利用しようとしても、どれがいいのかわからないという方も多いのではないのでしょうか。
また、アパレル業界から転職する際に「転職サイトと転職エージェントのどちらを使うべきか?」がわかっていない方も多いです。
あなたがどのように転職活動を進めたいかによって、転職サイトを使うべきか、転職エージェントを使うべきかは変わってきます。また、転職サイトの中でも、転職したい職種によって、その職種を得意とする転職サイトは異なります。
それぞれの転職サイトの特徴を踏まえて利用しなければ「アパレル業界の求人はあるけど、希望の職種の求人が見つからない」となってしまいます。
今回は、転職サイトと転職エージェントの違いと、転職サイトを利用するメリットとデメリット、アパレル業界の転職におすすめの転職サイトと、職種別に使うべき転職サイトをご紹介します。
転職サイトと転職エージェントの違いとは?
そもそも「転職サイト」と「転職エージェント」の具体的な違いをご存知でしょうか。
転職サイトとは、求人情報のサービスで、求職者は自身で転職サイトに登録されている求人情報を検索、気になる求人に直接応募を行う形です(例:リクナビNEXT、マイナビ転職、dodaなど)。
一方、転職エージェントは、転職サポートのサービスで、転職相談や非公開求人の紹介、履歴書や職務経歴書の添削、面接日程の調整、年収交渉など転職に関するすべてを無料でサポートしてくれる、転職で成功するためにはなくてはならない存在です(リクルートエージェント、doda転職エージェント、パソナキャリアなど)。
アパレル業界の転職で転職サイトを利用するメリット
アパレル転職で転職サイトを利用するメリットを下記に挙げていきます。
- 転職活動をすぐに始められる
- 自分のペースで転職活動できる
- 応募企業と直接やり取りできる
- サイトによってはスカウトの機能がある
- 希望条件で求人検索できる
- 企業の求人広告掲載料によっては、転職エージェントより選考ハードルが下がる可能性もあり
- 地方でも利用できる
転職求人サイトの場合は、転職エージェントとは違って面接日時の調整などを自分自身で行うので、自分のペースで転職活動ができます。
また、求人数も豊富なので、転職サイトなら「年間休日120日以上」「残業なし」など細かい希望条件で求人検索ができ、転職に求める条件に合った求人を探しやすいのも魅力です。
そのうえ、転職サイトの多くにはスカウト機能があります。スカウト機能に登録すればあなたのキャリアに興味を持った企業や転職エージェントからスカウトがくるでしょう。
転職サイトの多くは全国対応しており、転職エージェントがカバーしていない地方で利用できるのも魅力的です。
アパレル業界の転職で転職サイトを利用するデメリット
一方、アパレル転職で転職サイトを利用して転職をする際にはデメリットがあることも理解しておきましょう。
- すべて自分で行わなければならない
- 合格率が低い
- 不採用理由や、評価ポイントが不明瞭
- 応募書類作成が困難で質が低くなりがち
- 転職エージェントにあるような転職サポートは受けられない
- 企業情報が少ないのでミスマッチが起こりやすい
- 稀にブラック企業が存在する
- 採用後の年収などの交渉ができない
転職サイトを利用して転職活動をする際は、基本的にすべて自分自身で行わなければいけないため、自己管理能力に自信がある方には向いているでしょう。しかし、転職エージェントを活用して転職活動をしている方に比べると、特に情報収集量や事前準備の面で不利になる傾向があるようです。
転職サイトを利用しての転職では、一人で応募企業ごとに情報収集をして応募書類の作成をしなければならず、かなりの時間と労力を必要とします。
また、選考が進んだとしても、自分のどこが評価されたのかをフィードバックされず、仮に選考に落ちてしまったとしても、明確な不合格理由を教えてくれる企業はなかなかありません。
アパレル業界の転職におすすめの転職サイト7選
アパレル転職におすすめの転職サイト7選を下記にご紹介します。転職サイトを利用してアパレル転職を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
1:Fashion HR
『Fashion HR』はアパレル業界の仕事・転職求人情報サイトです。
語学力が活かせる、高級ブランド、外資系、未経験OK、オープニングスタッフ、大企業、海外勤務、急募案件などのこだわり条件から求人を検索することができます。
2:iDA(アイ・ディ・アクセス)
『iDA(アイ・ディ・アクセス)』はファッション・アパレルだけでなく、コスメ業界の転職・派遣支援サービスです。
プラダ、ルイ・ヴィトン、ユナイテッドアローズなど人気有名ブランドの求人案件も幅広く取り扱っています。
雇用形態はアルバイトから、派遣、正社員/契約社員、業務委託、繁忙期の短期アルバイト、すべての形態を網羅的に取り扱っています。アパレルの販売員として転職先をお探しの方には最もおすすめの転職サイトです。
3:とらばーゆ
口コミ:とらばーゆ 評判を確認
おすすめ度:★★★★・
公開求人数:142(2024年11月20日現在)
求人数増減:+14(先週比↑up)
【公式サイト】https://toranet.jp/
『とらばーゆ』は人材サービスの最大手として圧倒的な実績を誇るリクルートが運営する、アパレル・コスメ販売系の転職サイトです。
iPhoneやAndroidの無料アプリも用意されており、スマートフォンからも簡単に求人検索ができるので、忙しい人でも手軽に転職活動ができます。
アパレル転職を考えている方にとって、登録しておいて損のない転職サイトです。
4:アパレル転職なび
『アパレル転職なび』は、アパレル業界に特化した転職サイトです。
ファッション業界未経験でも登録でき、研修制度でスキルとマナーを覚えることができるサービスが無料で受けられます。
また、パタンナー・デザイナーの案件数に優れています。
5:ガールズウーマン
『ガールズウーマン』は豊富な求人情報を取り扱う国内トップクラスのアパレル転職サイトです。
ガールズウーマンでは全国のファッションビルや百貨店、ファッション雑誌から好きなブランドを選ぶなど、アパレル専門の転職サイトならではの求人検索方法が充実しています。
地方の求人にも強く、アパレル転職に特化したコンテンツが充実しているため、上手に活用したいアパレル転職サイトの1つでしょう。
6:女の転職type
口コミ:女の転職type 評判を確認
おすすめ度:★★★★・
公開求人数:2,478(2024年11月20日現在)
求人数増減:+20(先週比↑up)
【公式サイト】https://woman-type.jp/
『女の転職type』は、アパレル・ファッション・コスメに関わる女性特化型の求人を簡単に検索できる転職情報サイトです。
アパレル求人のブランド、こだわり条件、仕事内容、雇用形態、働く条件、人気キーワード、職種別などで簡単に検索することができ、ワークライフバランスを取れる仕事を見つけることができます。
7:リクナビNEXT
口コミ:リクナビNEXT 評判を確認
おすすめ度:★★★★・
公開求人数:765,000件以上(2024年11月20日現在)
【公式サイト】https://next.rikunabi.com/
『リクナビNEXT』は、人材業界大手のリクルートが運営する国内最大級の正社員向けの転職求人サイトです。
求人数が豊富でさまざまな業界の求人が掲載されており、アパレル・ファッションの求人も充実しています。公開求人以外にも非公開求人を保有しており、登録すれば希望の求人を見つけることもできます。
また、リクナビNEXTはスカウトサービスもあり、希望条件を登録して、スカウトを待ちながらマイペースで転職活動を進めたい方におすすめです。
アパレル業界の職種別おすすめ転職サイト
アパレル業界への転職を考えているけれど、転職サイトが多すぎてどのサイトに登録したら良いかわからないという方もいらっしゃるでしょう。
転職サイトにも特徴があり、職種ごとにおすすめの転職サイトが存在しています。悩んでいる方はそれぞれの特徴を踏まえ、職種に絞って転職サイトを活用することをおすすめします。
アパレル店舗スタッフ・販売員におすすめの転職サイト
アパレル店舗の販売スタッフへの転職には、下記の2社がおすすめです。
理由としては案件数の豊富さや、サポート面での手厚いサポートが魅力なためです。
大手総合転職エージェントよりも求人件数が多く、サポートについては履歴書や面接の対策はもちろんのこと、場合によっては店舗見学の同行や店長との顔合わせの場なども設定してくれ、実際の店舗の雰囲気や仕事を見ることができます。
アパレルデザイナー・パタンナーにおすすめの転職サイト
デザイナー・パタンナーへの転職には、アパレル業界に特化している転職サイトをおすすめします。
理由としては、アパレルについての専門性が非常に高いクリエイティブな職種のため、リクルートなどの大手総合転職サイトにはほとんど案件がないからです。
上記2社はアパレル専門の転職サイトのため、デザイナー・パタンナーの求人案件数については公開求人だけでも100件前後はあり、非公開求人も含めて検索すれば、希望の求人が見つかる可能性も高いです。
アパレルマーケ・法人営業におすすめの転職サイト
アパレル・ファッション業界でマーケ・法人営業を志望されている方は、アパレル転職特化型転職サイトではなく、大手総合転職サイトを利用しましょう。
マーケティング職や法人営業職はアパレル・ファッション業界特有の職種ではないため、大手総合転職エージェントに依頼が集まる傾向にあり、実際に案件数が多いからです。リクナビNEXTなら案件数は日本トップクラスなので、希望の求人が見つかる可能性も高いです。
アパレルバイヤー・MD・VMDにおすすめ転職サイト
アパレル業界でのバイヤー、MD、VMDは求人件数が非常に限られる職種ですし、その上人気の職種です。そのため、やはりアパレル・ファッション業界特化型転職サイトのトップサイトに登録することをおすすめします。
リクナビNEXT、女の転職typeはアパレルのバイヤーやMDの求人数を多く保有していることが多いです。
アパレル事務・その他の人におすすめの転職サイト
アパレル業界の事務やその他の職種で転職を考えている方は、下記の3社に登録するとよいでしょう。
アパレル・ファッション業界の案件を取り扱っている転職サイトなら、幅広い職種を取り扱っているため、「本社勤務」や「事務職」といった検索をすることで希望求人を見つけやすいです。
まとめ
今回はアパレル転職におすすめの転職サイトをご紹介しました。同じアパレル業界でも職種によって、おすすめの転職サイトは異なってきますので、あなたが転職したい職種によって使い分けて、効率よく転職求人を探してください。
また、一人で転職サイトを利用した転職活動を進める中で不安を感じた方は、転職エージェントに相談して無料サポートを受けるのも一つの手です。
転職サイトと転職エージェント、双方の違いを理解し、あなたに合った方法で転職成功を目指しましょう。
執筆者・監修者のmotoについて
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戸塚俊介。1987年長野県生まれ。地方ホームセンターやリクルート、ベンチャー企業など6回の転職を経験後、「転職アンテナ」を運営するmoto株式会社を上場企業へ売却。現在はHIRED株式会社(有料職業紹介事業許可番号:13-ユ-313037)の代表取締役。著書は『転職と副業のかけ算』(扶桑社)、『WORK』(日経BP)、YouTubeチャンネルは『motoの転職チャンネル』がある。