転職エージェントとは?仕組みや利用方法をわかりやすく解説

転職エージェントとは

「転職をしようと思うけど、転職エージェントって何?」「転職エージェントはどんなサービス?」「転職エージェントは何をしてくれるの?」という質問を多くもらいます。

転職エージェントとは、キャリアアドバイザーが無料であなたの転職活動をサポートしてくれる転職サービスです。

本記事では、転職のプロであるmotoが転職エージェントの概要や仕組み、メリットやデメリット、選び方や使い方を詳しく解説します。

目次

転職エージェントとは

転職エージェントとは、転職したい求職者と、人材を採用したい企業をマッチングする転職支援サービスです。

転職エージェントは、転職支援のプロであるキャリアアドバイザーが、求人を募集している企業と求職者の間に立ち、求職者の希望や条件などをもとに求人を紹介し、選考対策や企業との面接日程の調整などを行うサービスです。

リクルートエージェントの仕組み

画像出典:リクルートエージェント公式サイト

転職エージェント側は、求人を募集している企業に求職者を紹介することで報酬を得ているため、求職者は無料で利用することができます。

代表的なサービスとして『リクルートエージェント』や『マイナビエージェント』『JACリクルートメント』などがあります。

転職エージェント

転職エージェントに登録すると、キャリアアドバイザーが転職相談や求人の提案、面接対策など、幅広いサポートをしてくれます。

より詳しく転職エージェントの費用や仕組みについて詳しく知りたい方は『転職エージェントに費用はかかる?それとも無料?理由と仕組みを解説』をご覧ください。

転職エージェントのサービス内容

転職エージェントの主なサービスと利用の流れをご紹介します。

キャリア面談

転職エージェントに登録をすると、これまでの経歴や希望転職先、転職理由などのヒアリングが行われます。

転職エージェントとの面談の際は、転職先に希望する条件(年収や福利厚生、働き方など)を伝えるだけでなく、今後のキャリアプランなどの相談もできます。

転職エージェントとの面談は、オンラインか電話、または対面で行います。

キャリアアドバイザーと会話をする中で「なぜ転職するのか」「どのような求人が希望か」「どんなキャリアにしたいか」など、ざっくばらんにキャリアについて話をしてください。

転職エージェントはこの会話をもとにあなたに合った求人を紹介してくれるので、取り繕わずに、思ったことをそのまま伝えてみてください。ここでのコミュニケーションがズレてしまうと、紹介してもらえる求人に満足できなくなる可能性があるので、素直に伝えることを心掛けてください。

転職エージェントとの面談については『転職エージェントの面談は何を話す?相談内容や服装を徹底解説』をご覧ください。

求人紹介

キャリアアドバイザーとの面談後、即日~3日間ほどであなたに合った求人をメールで紹介してくれます。

もし気になる求人があったら、担当者のキャリアアドバイザーに連絡して応募してみてください。すぐに書類選考、面接へと進むことができます。

もし自分の希望とは合わない求人が送られてきたら、その旨について担当者に連絡してください。それでも自分に合った求人が届かない場合は、転職エージェントの担当者変更を申し出るか、ほかの転職エージェントと面談をして自分に合うエージェントを見つけることをおすすめします。

自分に合った転職エージェントの選び方は『転職エージェントの選び方|見極めるポイントと活用方法を徹底解説』をご覧ください。

応募書類の添削

転職エージェントは履歴書や職務経歴書といった企業への応募書類の添削を行ってくれます。もし気になる求人があったら、応募する前に転職エージェントに連絡し、書類の添削を依頼してください。

履歴書や職務経歴書を作成したら転職エージェントに添削してもらい、問題なければ応募してもらってください。

合否結果の連絡・日程調整

転職エージェントは、書類選考の締切日や面接日時の調整、書類選考や面接の合否結果の連絡も行ってくれます。

特に面接日程調整は企業と直接やり取りしづらい部分でもあるので、転職エージェントに任せると安心して面接に臨めます。

面接・選考対策

転職エージェントは面接対策もしてくれます。もし不安であれば面接対策を行ってもらってください。

転職エージェントは過去にどんな質問をされたのか、どんな人が内定したかなど、詳細に教えてもらえるので、詳しく聞いて面接の対策をしておくと選考を通過できる可能性が高まります。

面接でどんなことを話せばいいかについては「【対策必須】転職で面接対策しないと難しい質問と回答を転職の専門家が徹底解説」を合わせて読んでみてください。

それでも面接が不安な人は『【厳選】転職の面接対策に役立つ本当におすすめの本10選』も合わせてご覧ください。

面接の結果については転職エージェントから連絡がきます。面接が終わったあとに不安であれば転職エージェントに連絡し、企業側へ印象の確認をしてもらうこともおすすめです。

内定・入社の条件交渉

転職エージェントは年収交渉や入社日、ポジションなどの条件交渉も行ってくれます。

キャリアアドバイザーが求職者の希望年収やそのほかの条件をヒアリングし、企業に交渉を行います。希望年収などは自分から伝えにくいので、転職エージェントに任せておきましょう。

転職エージェントの種類

転職エージェントは「総合型転職エージェント」と「特化型転職エージェント」の2種類に分けられます。ここではそれぞれの特徴について詳しく解説します。

  • 総合型転職エージェント・・・幅広い業界・業種を網羅した転職エージェント
  • 特化型転職エージェント・・・業界・職種に特化した転職エージェント
  総合型転職エージェント 特化型転職エージェント
特徴 幅広い業界・業種の求人を保有 特定業界・業種の求人に特化
求人数 多い 少ない
サポート あらゆる業界・業種の選考対策をしてくれる 業界ごとの選考対策をきっちり行ってくれる
向いている人 いろいろな求人をみたい人 専門のキャリアアドバイザーにサポートしてほしい人

総合型転職エージェントとは

総合型転職エージェントは幅広い業界や職種をカバーした転職エージェントです。総合型転職エージェントは『リクルートエージェント』や『doda』『マイナビエージェント』が挙げられます。

主な特徴

  • 求人数が多いため、キャリアの選択肢を増やせる
  • 幅広い業界・業種の転職サポートをしてもらえる
  • 書類や面接対策などノウハウが豊富
  • キャリアアドバイザーのサポートを丁寧に受けられる

総合型転職エージェントの例

  • リクルートエージェント
  • doda転職エージェント
  • マイナビエージェント
  • パソナキャリアなど

総合型転職エージェントが向いている人

総合型転職エージェントは「とりあえず多くの求人を見てみたい」と考える求職者や、初めての転職、2回目の転職者におすすめです。

特化型転職エージェントとは

特化型転職エージェントは、業界・職種・性別に特化した転職エージェントです。特化型転職エージェントには、IT業界に特化した『ギークリー』や女性に特化した『type女性の転職エージェント』などがあります。

主な特徴

  • 保有求人数は少ないが、非公開求人の求人に出会える
  • 業界出身者による専門的な転職サポートを受けることができる
  • キャリアップの提案や年収交渉が得意
  • 業界ならではの選考対策やキャリアプランを提案してもらえる

特化型転職エージェントの例

  • ギークリー
  • マイナビジョブ20’s
  • プロフェッショナルバンク
  • type女性の転職エージェントなど

特化型転職エージェントが向いている人

志望業界や企業、業種が決っている人や、2回目以降で同業に転職するにおすすめです。

転職エージェントを利用するメリット

まずはじめに転職エージェントを利用するメリットをご紹介します。

1.非公開求人を紹介してもらえる

転職エージェントは、転職サイトや企業の採用HPでは公開していない「非公開求人」を持っています。

そのため、転職サイトでは探すことのできない求人に出会える可能性があります。公開されている求人だけでなく、オープンになっていない非公開の求人も保有しているため、求人数が多い点が転職エージェントを利用する最大のメリットです。

2.履歴書・職務経歴書の添削、面接対策をしてもらえる

エージェントの担当者は、あなたに合った求人を紹介してくれますが、それだけではなく、応募に必要な書類の添削やアドバイス、面接対策なども行ってくれます。

添削を受けるだけでなく、企業情報や業界情報に詳しいため、担当エージェントから企業の雰囲気や求めている人材、採用の背景など詳しい情報を入手できます。

3.企業の人事に推薦してもらえる

転職エージェントを利用して応募すると、転職エージェントの担当者が「推薦文」をつけてくれます。

企業側の人事に対して推薦状を付けてもらうことで、書類選考の通過率は大きく上がります。同じ企業の同じ求人に転職サイトから応募して見送りになっても、転職エージェントから応募すると通過することがあるので、転職エージェントを使って応募することもおすすめです。

4.年収交渉・入社調整などをしてもらえる

転職エージェントは年収交渉もしてくれます。

転職エージェントは、転職者の入社が決まって初めて売上になる「成果報酬型」のビジネスで成り立っています。報酬の相場は転職者のオファー年収の30%~40%程度。年収が高ければ高いほど、彼らの売上は高くなります。

交渉力の高いエージェントを味方にすれば、自分の年収は大きく上がります。転職エージェントはできるだけ活用したほうが良いでしょう。

転職エージェントを利用するデメリット

転職エージェントと一口に言っても、エージェントの中には、ノルマに縛られすぎて求職者を商品としてしか見ていなかったり、経験が足りない未熟なエージェントがいたり、転職者を後悔させてしまうエージェントが少なからず存在することも事実です。

質の悪い転職エージェント経由で転職を進めてしまうと、転職後にミスマッチでキャリアを積めず、最悪な場合は早期離職にもつながってしまうため、転職エージェントのデメリットも把握しておきましょう。

1.内定が出やすい求人を紹介される

転職エージェントが自分のノルマを達成しようと、書類選考に必ず通過して内定が出やすい求人しか送ってこないケースがあります。

現在、あなたが4年目の営業マンだと仮定します。この時、書類選考に通過して内定が出やすい「営業経験4年以下」の求人しか提案してこないエージェントは、あなたのキャリアなんてまったく考えていないエージェントです。

あなたのスキルにも寄りますが、良い転職エージェントは、最初から一次面接ではなく企業人事と交渉してカジュアル面談を組んでくれたり、現在募集しているポジションがなくても「こんなに良い方がいるので、まずは会って判断してください」という形でポジションをつくる動きをしてくれる方もいます。

2.経験の浅い転職エージェントが担当になる場合がある

実際に私も転職中に経験したのですが、特に新卒を採用している転職エージェントでは、エージェント歴が1年未満でもお客さんを担当させてしまう場合があり、彼らが担当になると右も左もわからないまま、求人紹介をしてくるケースがあります。

私の場合は、まったく興味のないグループ子会社を紹介されたことがありました。経験の浅い担当者がついてしまった場合は、担当変更を申し出てください。自分の人生を左右する大事な転職活動なので、信頼のできるパートナーを見つけましょう。

3.マッチ度合いを無視した求人を勧めてくることがある

転職エージェントの中には紹介料(提示年収の30~40%)を受け取っているので、少しでも高い給与の企業に入社させようとしてくる人もいます。

事例としては、内定が2~3社出た場合によくあるケースで、言葉巧みに提示年収が最も高い企業に誘導してくることが多いです。

内定が出たら、自分の頭できちんと考えてください。エージェントが嘘をついている場合は問題がありますが、「やっぱりあちらの会社にしておけばよかった」などとならないように、エージェントや家族・友人の意見は参考程度にして、最後は自らの判断で転職を決意することが大切です。

転職エージェントと転職サイトの違い

転職エージェントについて詳しく解説してきましたが、転職サイトとの違いについても解説します。まずは下記の表で違いをご紹介します。

転職エージェントと転職サイトのサービス内容比較表

  転職エージェント 転職サイト
求人数 公開求人だけでなく非公開求人に応募できる 公開求人数は多いが、非公開求人はない
情報収集 専任のキャリアアドバイザーが企業の内部情報や過去の選考などについて詳しく情報提供してくれる 転職サイトに掲載されている求人情報だけを頼りに情報収集をしていく必要がある
キャリア相談

キャリアアドバイザーのアドバイスをもらいながら、転職先を考えられる なし
書類選考対策 キャリアアドバイザーから職務経歴書・履歴書の添削を受けられる 転職サイトには職務経歴書や履歴書のサポートツールもあるが客観的なアドバイスやサポートは無し
面接対策 キャリアアドバイザーが面接対策を行ってくれる なし
日程調整 キャリアアドバイザーが面接日程の調整を行ってくれる なし
年収交渉 キャリアアドバイザーが年収交渉を行ってくれる なし
利用料金 無料 無料

サポート体制の違い

上記の表からもわかるように、転職エージェントと転職サイトではサポート体制が大きく異なります。

転職エージェントはキャリアアドバイザーがキャリア面談や選考のサポート、入社日の調整や年収交渉など、最初から最後まで転職活動をサポートしてくれます。

一方で、転職サイトは求人の応募から面接日程調整、年収交渉、入社日調整などを、すべてを自分自身で行う必要があります。

初めて転職活動をする人や、キャリアアドバイザーに相談しながら転職活動を進めたい人には転職エージェントの利用がおすすめです。

非公開求人の違い

求人数でも転職エージェントと転職サイトには違いがあります。

転職エージェントは一般には公開されていない非公開求人を持っているため、転職サイトにはない求人に出会うことができます。

非公開求人を提案できるのは転職エージェントだけですが、転職エージェントの場合は、提案を受けた求人しか見ることができません。

一方で、転職サイトでは自分で自由に求人を検索して応募することができます。どちらか自分に合った方法で求人を探して応募するようにしましょう。

おすすめの転職エージェント一覧

転職エージェントは約26,000社(厚生労働省 令和4年度職業紹介事業報告書)が存在しますが、その中でも転職エージェント利用経験者を対象に行った調査で、特に評価の高かった転職エージェントをご紹介します。

リクルートエージェント

リクルートエージェント

口コミ:リクルートエージェント 評判を確認

おすすめ度:★★★★★
公開求人数:495,676(2024年11月20日現在)
求人数増減:+2,536(先週比↑up)
【公式サイト】https://www.r-agent.com/

リクルートエージェント』は、利用者の60%が年収アップしているという実績があります。また、福利厚生が手厚い企業などの求人も多いのが特徴です。

業界最大手の転職エージェントであるリクルートエージェントは、エージェントとの面談の日程調整がしやすく、土日でもしっかり対応してくれます。また、掲載されている求人の質の高さや、面接後のフォローなどの満足度が非常に高い転職エージェントです。

また、リクルートエージェントは非公開求人を大量に保有しています。転職サイトにはない求人を選択できるので、転職サイトと転職エージェントを合わせて利用することをおすすめします。

リクルートエージェントの評判については「【口コミ】リクルートエージェントは実際どうなのか?口コミと評判を調べてみた」でご紹介しています。

出典:公式サイト

doda転職エージェント

doda

口コミ:doda 評判を確認

おすすめ度:★★★★★
公開求人数:254,736(2024年11月20日現在)
求人数増減:-2,829(先週比↓down)
【公式サイト】https://doda.jp/

doda転職エージェント』は、幅広い業界の求人情報を扱う業界大手の転職エージェントで、dodaのみに掲載されている求人も多く、求人数はリクルートエージェントに次いで多いです。

初めての転職であっても、キャリアアドバイザーのサポートを受けながら応募書類を作成することができ、面談のフォローなども手厚くしてくれます。

業界大手の転職エージェントとあって大きな不満はなく、業界最大数の求人を保有しているので登録しておくことをおすすめします。

出典:公式サイト

マイナビエージェント

マイナビエージェント

口コミ:マイナビエージェント 評判を確認

おすすめ度:★★★★★
【公式サイト】https://mynavi-agent.jp/

マイナビエージェント』は「20代に信頼されている転職エージェント」として人気があります。2023年、2024年と2年連続でオリコン満足度ランキング1位を獲得しています。転職エージェントの担当者がキャリアの悩みに一つ一つ丁寧に答えてくれるので、初めて転職する方でも安心です。

また、企業担当にもつないでくれるので、職場の雰囲気など、求人票に載っていない情報も企業担当から直接知ることができます。面接前などに話を聞いておくと良いでしょう。

※マイナビのプロモーションを含みます
出典:公式サイト

パソナキャリア

パソナキャリア

口コミ:パソナキャリア 評判を確認

おすすめ度:★★★★・
公開求人数:44,393(2024年11月20日現在)
求人数増減:+328(先週比↑up)
【公式サイト】https://www.pasonacareer.jp/

パソナキャリア』は、オリコン顧客満足度調査で「転職エージェント部門4年連続1位」を獲得しているユーザー満足度の高い転職エージェントです。

パソナキャリアの転職エージェントは、業界ごとや職種ごとに専門のキャリアアドバイザーが担当してくれるので、あなたに合ったサポートが受けられます。また、東京だけでなく、全国に拠点があるため、大阪や名古屋のオフィスでも面談や転職相談が受けられます。

人材業界で約40年続けているだけあって、求人企業とのネットワークが強いです。初めて転職エージェントを利用する人におすすめです。

出典:公式サイト

type転職エージェント

type転職エージェント

口コミ:type転職エージェント 評判を確認

おすすめ度:★★★★・
公開求人数:12,517(2024年11月20日現在)
求人数増減:+60(先週比↑up)
【公式サイト】https://type.career-agent.jp/

type転職エージェント』は、主に関東エリアの都市部(東京・神奈川・埼玉・千葉)の求人に強い転職エージェントです。どの転職エージェントよりも手厚い転職支援サービスを行っています。

在籍しているキャリアアドバイザーは主にITやWeb、営業、販売・サービス、メーカーなどに強いため、業界を絞って転職活動を進めたい方におすすめです。

type転職エージェントは、キャリア相談から応募書類の添削・面接対策、入社にあたってのアドバイスなど、転職活動全般にわたってサポートを行ってくれるので、転職に慣れていない人にもおすすめです。

出典:公式サイト

転職エージェントを探せるサービス

求職者と個人の転職エージェントをマッチングする「口コミ型」のプラットフォームもあります。大手エージェントを利用したけど担当者と合わない、といった経験がある人はこうしたサービスを利用して、自分で転職エージェントを指名してみてください。

みんなのエージェント

みんなのエージェント

口コミ:みんなのエージェント 評判を確認

おすすめ度:★★★・・
【公式サイト】https://all-agent.com/

みんなのエージェント』は、転職エージェントのプロフィールや、求職者・転職者からの評価や口コミをもとに、自分に合った転職エージェントを選ぶことができる転職サービスです。

「みんなのエージェント」には、実際にその転職エージェントを利用した求職者や転職者の⼝コミが投稿されており、その口コミを見た上で転職エージェントを選ぶことができます。

気になった転職エージェントには「話を聞いてみる」ボタンを押すだけで、簡単に連絡できるため、自分に合った転職エージェントを見つけて気軽に転職相談をすることができます。大手の転職エージェントなどで自分と合う担当者を見つけられなかった人におすすめです。

出典:公式サイト

マイナビスカウティング

マイナビスカウティング

口コミ:マイナビスカウティング 評判を確認

おすすめ度:★★★★・
公開求人数:90,918(2024年11月20日現在)
求人数増減:+9,679(先週比↑up)
【公式サイト】https://scouting.mynavi.jp/

マイナビスカウティング』は登録した経歴や条件をもとに、経験豊富な転職コンサルタントおよび企業からあなたにマッチしたスカウトが届くスカウティング転職サービスです。

以前は、転職コンサルタント(エージェント)個人を検索できるサービスでしたが、2024年1月にスカウト型転職サイトとしてリニューアルされています。求人数は年収600万円以上の求人に絞られているため多くありませんが、ハイクラス転職でスカウトを受けたい方におすすめのサービスです。

※マイナビのプロモーションを含みます
出典:公式サイト

転職エージェント選びのポイント

おすすめの転職エージェントをご紹介しましたが、ここからは転職エージェント選び方をご紹介します。下記のステップに沿って絞り込んでいくと、自分に合った転職エージェントを選ぶことができます。

1. 総合型転職エージェントに2~3社に登録する

まずは総合型転職エージェント2~3社へ登録し、転職市場にある求人を総合的かつ幅広く出してもらうようにしてください。

転職エージェントは初めて転職する人にはいろいろな求人を出してくれるので、業界や職種を決めていくよりも、幅広い求人を提案してもらい、キャリアの選択肢を増やすようにしてください。

面談では「年収は〇〇〇万円以上、勤務地は〇〇と〇〇、業界は〇〇とXXと△△、職種は〇〇と〇〇」など、幅広く伝えて、今ある求人で該当するものをたくさん提示してもらうとよいです。

総合型転職エージェントで大量に求人を見ることで「自分は何に興味があるのか」「大事にしている軸は何か」「今、何に不満を感じているのか」などがわかるようになります。その軸を見つけるためにも、まずは総合型転職エージェントに登録してみてください。

2. 特化型転職エージェントに1~2社に登録する

次に特化型転職エージェントに1~2社に登録します。最初から志望業種が決まっている方は、特化型転職エージェントの登録だけでもOKです。

特化型転職エージェントは業界経験者がキャリアアドバイザーとして在籍しているケースが多く、専門的な情報収集や面接対策に役立ちます。

総合型転職エージェントと違って、数多くの求人を紹介することが得意ではない転職エージェントですが、ベストマッチングする求人を提案してきてくれます。また、面接対策や過去に聞かれた質問なども詳しく把握しているので、決定率が高いです。

先ほど登録した総合型転職エージェントと特化型転職エージェントを併用して利用し、自分に合った求人とキャリアアドバイザーを探していきます。

3. 転職エージェントを絞っていく

それぞれのキャリアアドバイザーと面談を行い、求人の提案をもらていくことで、キャリアアドバイザーとの相性や、優秀かどうかがわかってきます。キャリアアドバイザーとの相性や選考の進捗度合から、徐々に転職エージェントを絞っていきます。

キャリアアドバイザーは数多くいるため、自分との相性を確かめながら選定していってください。はじめから一社の転職エージェントに絞ってしまうと、相性が悪かった場合にまた最初から始めることになってしまうので、総合型転職エージェントと特化型転職エージェントの両方に登録し、提案してもらえる求人を網羅しながらキャリアアドバイザーの対応や相性を比較検討することをおすすめします。

転職エージェントを上手に利用するポイント

転職エージェントを利用する上でのポイントについて解説します。

1.面談ではきちんと希望を伝える

転職エージェントを使いこなす上で大切なのが、自分のステータスをきちんと伝えることです。

「すでに退職交渉しているため、すぐに転職したい」「まだ転職は考えていないが、条件に合う求人があれば受けてみたい」「今の自分が受かる求人があるか知りたい」など、あなたが転職エージェントに何を求めているのかをきちんと伝えることが大切です。

それによって転職エージェントの行動も変わってきます。

2.転職エージェントとこまめに連絡を取る

転職エージェントは、一つの担当者が数十人の求職者を担当しています。そのため、日々たくさんの連絡に対応しています。

求人の紹介だけでなく、企業側との面接日時の設定や、応募先企業からフィードバック、求職者のフォローなど、多くの業務をこなしているため、返信の早い人を優先してしまう傾向があります。

最近では、各転職エージェントがアプリなどを出しているため、アプリ上でやりとりすることもでできるため、できるだけ返信を早くすることをおすすめします。

返信が早い人の方が転職エージェントに熱意があることが伝わりますし、常に連絡をとることで自分のフォローをしっかりとしてもらえるようになるので、連絡はこまめに行うと良いです。

3.紹介された求人に対してコメントする

転職エージェントから求人を紹介されたとき、ただ受け取って終わりにするのではなく、それぞれに求人に対してどう思ったかを伝えるようにしてください。

「なぜこの求人に応募しないのか」「どうしてこの求人が良いと思ったのか」という理由を細かく伝えておくと、転職エージェント側も徐々にあなたの希望を理解し、提案してくれる求人の精度が上がってくるはずです。

いい求人がない、とあきらめるのではなく、こちらの希望をきちんと伝えて擦り合わせていくことが大切です。転職エージェントに見捨てられないようにするためには『転職エージェントに見捨てられる理由と対処法』をご覧ください。

転職エージェントに相談できること

転職エージェントと面談で相談できることをご紹介します。下記の質問を相談することで、より転職活動をスムーズに進められるようになります。

1. 転職理由の相談

転職エージェントとの面談では、転職理由も相談してみてください。

転職エージェントとの面談では、転職理由はネガティブなものでも構いません。まずは本音で転職したい理由を伝えるようにしてください。本音を伝えることで、企業の面接でどのように伝えるべきかなどのアドバイスをもらうことができます。

「年収が低い」「残業が多い」「社風が合わない」など、転職に至った理由をきちんと本音で伝えましょう。

2. 希望する業界・職種の相談

転職エージェントは面談で求人を紹介してくれます。その際「どの業界・職種を志望するか」を事前に決めておくと良いでしょう。

希望する業界や職種は未経験でも構いません。まずは自分がやってみたいことから志望する業界や職種を考えてみてください。面談で希望を伝えると、転職エージェントが紹介できる求人の有無や選考を受けられるかどうかを教えてくれます。

希望する業界や職種がない場合も、その旨を伝えてください。未経験でも出来る仕事や、これまでの経験を活かせる求人を紹介してもらえます。

3. 自分のスキルや強み、実績の整理

転職エージェントに登録する際に職務経歴書を登録しますが、それだけでなく、自分の強みや実績についても相談してみましょう。

これまでの仕事における実績や、これまでの経歴で得たスキルなどを簡単に整理して伝えることで、転職エージェントからよりブラッシュアップした内容をもらうことができます。

アピールするようなスキルや実績がない人は、転職エージェントにその旨を正直に伝えてください。キャリアアドバイザーは多くの転職者を見てきているため「この経歴なら、〇〇の経験が強みになる」「〇〇な仕事をしていたら〇〇なスキルをアピールできる」というように、あなたのアピールポイントを提案してくれます。

4. 現在の年収・希望年収の相談

現年収をきちんと把握しておくことも大切です。

前年度の源泉徴収などから、自分の現年収を把握しておいてください。また、合わせて転職後の希望年収も考えてみてください。現職と同じ年収でいいという人もいるかと思いますが、出来るだけ年収を上げる転職をする方がキャリアにとって良いです。

また、転職エージェントは年収交渉なども行ってくれます。転職エージェントは転職決定者の年収の30~35%を報酬として受け取るビジネスをしているため、年収を上げる交渉に慣れています。最初から年収をあきらめずに、自分の希望する年収を考えてみてください。

5. キャリアの相談

複数の転職サイトや転職エージェントを利用している場合には、その旨もきちんと伝えて相談してください。

複数の転職エージェントから同じ志望企業にたくさん応募してしまうと、転職エージェントの信用を失ってしまいます。必ず、今どの転職エージェントを利用しているか、転職サイトではどのような企業に応募しているかを共有してください。

また、現職に残留する意向がある場合は、その旨も伝えるようにしてください。転職エージェントと面談したからと言って必ず転職しなければならないわけではありません。

現職の残留も視野に入っていることを伝えておくことで、転職エージェントとの距離も保てるので、本音を伝えるのがおすすめです。

6. 転職希望時期の相談

転職を希望する時期についても相談してみてください。

現職を退職するまでにかかる時間や入社時期は、転職エージェントが転職先の企業側と交渉してくれます。そのため、おおよその転職希望時期は伝えるようにしてください。

もし、急ぎで転職したい場合もその旨を相談してください。選考を早められないか、入社時期を早くできるかなどの調整を転職エージェントが行ってくれるので、いつまでに転職したいのかということもきちんと伝えましょう。

転職エージェントとの面談について

転職エージェントとの面談の流れは下記です。

1.自己紹介

まずはお互いに自己紹介をします。転職エージェントは自社の特徴やサポート実績、今後のプラン、またエージェント本人のキャリアやサポート実績、サポートを得意とする分野などについても説明があるかと思います。

ここで気になることがあれば転職エージェントに質問をしてかまいません。あなたの転職をサポートするのに合っているのか確認しておきましょう。

また、面談では「初めての転職活動でアドバイスが欲しい」「自分に合う求人が何か知りたい」など、なるべく本音で思っていることを伝えましょう。キャリアアドバイザーはその要望に沿って話を進めてくれます。

2.職務経歴・仕事内容の確認

あなたの用意した履歴書・職務経歴書をもとにこれまでのあなたのキャリア・スキルを掘り下げていきます。

  • 現職の詳細な仕事内容
  • これまでの実績
  • これまでの転職実績について
  • 今の会社に入った理由など

転職エージェントからの客観的な意見をもらうことで、あなた自身が気づいていないアピールポイントや強みを知ることができるいい機会になります。それによって転職の選択肢も広がる可能性もあります。

キャリアアドバイザーは履歴書や職務経歴書、面談の内容からあなたの強みや弱み、どのような業界・職種に向いていそうかなどを確認していきます。

3.転職理由や今後の希望

次にあなたの転職理由や転職を希望する職種や業種についてヒアリングを行います。

この時点で希望の職種や業種が決まっていなくても大丈夫です。転職エージェントがあなたの転職理由から次の転職先を選ぶ際に重視すべきこと・仕事観などを紐解き、あなたの目指すキャリアとどういった職場があなたに合っているのか一緒に考えていきます。

面談で大切なことは、ネガティブなことでも正直に伝えることです。「残業時間が長すぎるから転職したい」「上司と合わないから転職したい」「年収が低いから転職したい」など、ネガティブな理由もきちんと伝えるようにしてください。

こうしたことをきちんと伝えることで、キャリアアドバイザーからよりマッチした求人をもらいやすくなります。

4.転職先に関する希望条件

転職するにあたり、あなたが転職先に求める年収、勤務形態、福利厚生などの条件を整理していきます。下記に整理しておくべき条件をご紹介します。

職務内容
  • 希望職種/業界
  • 雇用形態
  • 勤務地
  • 仕事を通じて得たいスキル/資格は何か
  • これまでのキャリアを活かせるか
  • 未経験でも働けるか
年収
  • 希望年収
  • 昇給制度の有無
  • 退職金制度の有無
  • 家賃補助の有無など
ライフワークバランス
  • 転勤の有無
  • リモートワークの可否
  • 副業の可否
  • 残業の有無
  • 産休・育休の取得率
  • 有休の取得率
職場環境
  • 社員の男女比
  • 社員の年齢構成
  • 社員の定着率
  • 福利厚生など

上記の条件を確認し、自分の中で優先順位をつけてください。

転職してから後悔しないためにも、多くの条件を希望するのも構いませんが、あまり多く条件を挙げすぎると紹介してもらえる求人案件が少なくなる可能性がありますので注意してください。

5.求人の紹介

ここまでのヒアリングを踏まえ、転職エージェントからあなたに合った求人案件の紹介を受けます。

転職エージェントを利用するメリットの1つとして、この段階であなたに紹介される求人案件に関しては求人票に記載されている情報に加え、企業の社風や福利厚生の取得率など、転職サイトや公式ホームページからでは知り得ない情報も教えてくれます。

気になる企業や不明な点があれば転職エージェントに質問して細かく確認しておきましょう。

また、面談時に提案された求人に必ず応募する必要はありません。断った場合も印象が悪くなることはないので、どこが合わなかかったかを本音で伝えるようにしてください。

6.転職活動の今後の流れについて

最後に今後の転職活動の流れや、あなたに合った求人が新たに発生すれば連絡する旨、また、紹介された求人案件の中にあなたが気になる案件があった場合の今後の流れなどの説明があり、面談は終了となります。

現時点で気になる点は必ず質問しておくことをおすすめします。転職エージェントを使った転職活動は、キャリアアドバイザーとのコミュニケーションが非常に大切です。信頼できる転職エージェントを見つけましょう。

紹介された求人について気になることはきちんと質問し「もっとこういう条件の求人が欲しい」といった希望は必ず伝えるようにしましょう。

転職エージェントの面談対策については『【面談】転職エージェントの面談は何を準備すればいい?面談の流れと回答のポイントを解説』をご覧ください。

転職エージェントに関する疑問と回答

転職エージェントに関するよくある質問をまとめておきます。

Q:転職しなくても転職エージェントに登録してもいいのですか?

A:問題ありません。転職する・しないは個人の自由なので、転職する・しないに関わらず登録できます。個人的には社外における自分の市場価値を知るためにも、スカウトなどを受け取れる状態にしておくことをおすすめします。

Q:転職エージェントとヘッドハンターの違いはなんですか?

A:ヘッドハンターはこちらが転職する・しないに関わらず、求人に合う人材に声をかけてきますが、転職エージェントは自主的に転職したい人が使うサービスです。転職エージェントの中にもハイクラス求人を取り扱う会社がありますが、ヘッドハンティング会社が取り扱い求人とは大きな差があります。キャリアアップを目指して転職活動を行う場合は、ヘッドハンティング会社と転職エージェントを並行して利用するのがおすすめです。

Q:転職エージェントの担当者を交代してもらうことはできますか?

A:可能です。自分に合わない転職エージェントの担当にあたった場合は担当の変更を申し出てみてください。転職エージェントによっては、担当変更申し込みの窓口や問い合わせ先があるので確認してみてください。

Q:転職エージェントの利用開始から内定までどれくらいかかりますか?

A:登録後、面談をすればすぐに利用できます。最短で即日で利用できる転職エージェントもあります。

Q:転職エージェントは土日も使えますか?

A:利用できます。平日に転職活動をするのが難しい人が多いので、転職エージェントは土日も稼働しています。自分のスケジュールに合わせて利用してみてください。

Q:転職エージェントは無料で利用できますか?

A:すべて無料で利用できます。転職エージェントは入社が決定した後に、転職者の年収の30%~40%を報酬として企業からもらうことで成り立っているため、転職者からお金をもらうことはありません。このあたりについては『【転職エージェント裏事情】転職のプロが教えるエージェントの本音と活用方法』をご覧ください。

Q:転職エージェントを利用すると内定が出にくいですか?

A:企業側の視点として、エージェント経由で採用したほうがコスト面でもメリットがあると判断されることが多いため、内定が出にくいということはないです。

確かに、企業が1人に対して数百万円もかけて採用するのは高いと思います。であれば転職サイトなどに求人を出したほうが安いのか? と思うかもしれません。

しかし、企業側の視点だと、転職サイトに求人情報を掲載するのにもコストがかかります。掲載するだけで週に数十万円がかかり、スキルマッチした人が来なかったり、実際に応募がまったくないケースも多いからです。

さらに、転職サイトに掲載して応募がたくさん来てしまっても、人事の仕事が増えてしまうことになります。人件費や工数面を踏まえても、転職エージェントを利用するほうが有益な場合が多く、企業側としてもエージェント経由で人員を採用していきたいと考えるのです。

転職エージェントによっては、書類の通過率100%という場合もあります。「○○さんの紹介であれば、書類選考なしで全員と会う」という企業も多くあります。心配な場合は、応募したい企業への内定者や入社者が過去にいるか、転職エージェントに確認してみてください。

Q:転職エージェント以外でも転職支援機関はありますか?

A:国が運営するものに、若者を対象にした就職支援「ジョブカフェ」があります。仕事探しから就職までの一貫的なサポートが特徴ですべて無料で利用できます。また「ハローワーク」も地元の求人を見つけるのに役立つのでおすすめです。

まとめ

転職エージェントについて解説しました。転職エージェントとは何なのか、転職エージェントはどう使うかという参考にしていただければと思います。

執筆者・監修者のmotoについて

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戸塚俊介。1987年長野県生まれ。地方ホームセンターやリクルート、ベンチャー企業など6回の転職を経験後、「転職アンテナ」を運営するmoto株式会社を上場企業へ売却。現在はHIRED株式会社(有料職業紹介事業許可番号:13-ユ-313037)の代表取締役。著書は『転職と副業のかけ算』(扶桑社)、『WORK』(日経BP)、YouTubeチャンネルは『motoの転職チャンネル』がある。

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