
この記事は、これまでに5回以上の転職活動を経験し、50社以上の転職サイトと転職エージェントを利用してきたmoto(戸塚俊介)が、これからIT業界の転職活動を行う方向けに、おすすめ転職サイトと転職エージェントを比較しました。
本記事の筆者であるmoto(戸塚俊介)は、リクルートやベンチャー企業など7社へ転職し、転職に関する知見を発信し、さまざまなメディアで取り上げられました。Twitter(@moto_recruit)のフォロワーは10万人を超え、転職経験を書いた書籍『転職と副業のかけ算』はAmazonランキングで総合1位のベストセラーとなっています。
筆者のキャリアやこれまでの実績についてはプロフィールをご覧ください。
IT/WEBエンジニアにおすすめな転職サイトはどこなのか?
IT業界・エンジニアの求人はさまざまな転職サイトや転職エージェントに掲載されていますが、IT業界への転職を考える人は「IT業界に特化した転職サイト」を利用するのがおすすめです。
例えば、IT業界でWebエンジニアの経験を生かして転職をしたい人は「Green」や「レバテックキャリア」などの、IT・Web業界に特化した転職サイトと転職エージェントを利用してみてください。
また、大手のシステム開発会社でのエンジニア業務や、SIerやSESなどに転職したい人は「リクルートエージェント」や「doda」などの大手の転職サイトと転職エージェントを活用するのがおすすめです。
経営層に近いポジションで働いているエンジニアの方は、ハイクラス転職サイトの「ビズリーチ」を利用してみてください。IT業界やエンジニアの求人数は特化型の転職サイトに比べると多くはないですが、ハイクラスのエンジニアは人気があるため、多くの企業からスカウトが届くはずです。
ほかにもおすすめの転職サイトや転職エージェントがあるので、いくつかご紹介しますが、基本的に転職サイトだけでなく、転職エージェントも活用するのがおすすめです。
IT/WEBエンジニアは転職エージェントも活用する
エンジニアの転職は、転職サイトから応募するだけでなく、転職エージェントも併用して応募してみてください。そのほうが書類の通過率は大きく変わります。
まずはじめに、転職エージェントに登録すると「面談のご案内」という連絡がメールで届きます。
その後、各転職エージェントの担当者と日程を調整し、60分ほどの面談を通して「自分に合う求人」を紹介してもらう流れになります。その後は書類の添削や面談対策なども行ってくれます。
転職エージェントは基本的に無料で利用でき、書類の添削から面談、入社時期の交渉や年収交渉まで行ってくれます。転職サイトと違って第三者となる転職エージェントがやってくれるので、転職活動をストレスなく効率的に行うことができます。
エンジニアは市場のニーズが高いことから、スカウトなどが大量に届く傾向にあります。そのため、無駄なく最小限の工数で転職活動を終わらせたい、と考えるエンジニアも多いです。
エンジニア転職の場合、大手の転職サイトで応募するよりも、企業からのオファーを待つスカウト型の転職サイトもおすすめです。
IT/WEBエンジニアにおすすめな転職サイト・転職エージェントランキング12選
IT業界の転職活動で最もおすすめな転職サイトと転職エージェントをご紹介します。
1:マイナビITエージェント

おすすめ度:★★★・・
【公式サイト】https://mynavi-agent.jp/it/
IT業界のおすすめ転職サイト1つ目は「マイナビITエージェント」。
業界大手のマイナビが運営するIT特化型の転職サイトです。業界大手ならではの求人数を誇り、非公開求人数も他社より多く掲載されています。企業規模も大手からベンチャーまで幅広く掲載されています。求人もITコンサルタントやセールス、エンジニアなど幅広い職種を網羅しています。
また、キャリアアドバイザーのサポートに定評があり、転職希望者と面談を行い、対面で今までのキャリアや転職先の希望などのヒアリングをしてくれます。
ITエンジニア専門のキャリアアドバイザーもいるので、エンジニアの仕事内容を理解した上で、求人を紹介してくれるので、初めて転職する方や希望に合った求人を紹介してほしい方におすすめです。
2:リクルートエージェント×IT

口コミ:リクルートエージェント 評判を確認
おすすめ度:★★★★★
公開求人数:224,209(2022年7月6日現在)
【公式サイト】https://www.r-agent.com/
IT業界のおすすめ転職サイト2つ目は『リクルートエージェント』。
業界最大手ということもあり、IT業界の求人が豊富にあります。職種はプログラマーから品質管理、社内SE、テクニカルサポート、組込み・制御エンジニアなどさまざまで、マネジメントポジションなどのハイクラス求人もあります。
リクルートエージェントの中には「リクルートエージェント×IT」というコンテンツがあり、ITエンジニア求人が約10万件掲載されています。掲載求人の約50%が年収800万円以上との条件となっており、非常にITに強い転職エージェントとなっています。リクルートエージェントに掲載されている求人の約20%は大手企業の求人なので、安定した企業を志望する人にもおすすめです。
ただ企業情報は薄いので、ほかの転職エージェントも併用して使うのがおすすめ。転職サイトの『リクナビNEXT』にはないIT企業が載ってます。
システム的に送られてくる求人のレコメンド精度はイマイチでしたが、それ以外はとても使いやすいので登録しておいたほうがいいです。求人検索においては、転職サイトの『リクナビNEXT』との連携も便利でした。
3:Green

口コミ:Green 評判を確認
おすすめ度:★★★★・
公開求人数:30,047(2022年7月6日現在)
【公式サイト】https://www.green-japan.com/
IT業界のおすすめ転職サイト3つ目は『Green』。
GreenはIT業界やエンジニア求人に特化した転職サイトです。IT業界・Webエンジニア系の求人数では業界トップクラスを誇り、最近ではテレビCMなどでも目にする機会が多い転職サイトです。
エンジニアやデザイナー、IT企業のセールスなど、IT業界を中心とした求人が多く掲載されているため、IT業界を目指す人にはおすすめです。
Greenの最大の特徴は、募集している企業情報がほかの転職サイトよりも細かく掲載されている点です。会社概要だけでなく、会社のPRや社員インタビュー、オフィスギャラリーなど、他の転職サイトにはない企業情報を知ることができます。
また、会員登録すると条件にマッチした企業からスカウトが届きます。Greeによると登録者の60%以上の方がスカウトで転職しているとのこと。スカウトを待つだけも利用する価値のあるおすすめの転職エージェントです。
4:FINDJOB!

おすすめ度:★★★★・
公開求人数:1,131(2022年7月6日現在)
【公式サイト】https://www.find-job.net/
IT業界のおすすめ転職サイト4つ目は『FIND JOB!』。
ミクシィの子会社が運営するエンジニア・デザイナー求人に特化したWeb業界専門の転職サイトです。IT、エンジニア、Web業界の求人数は転職サイトの中でもかなり多いです。
「未経験求人」や「副業からスカウト」、「急募求人」など、さまざまな求人があるのでIT業界で働きたい人、エンジニア、Web業界で働きたい人におすすめの転職サイトです。
5:レバテックキャリア

口コミ:レバテックキャリア 評判を確認
おすすめ度:★★★・・
【公式サイト】https://career.levtech.jp/
IT業界のおすすめ転職サイト5つ目は『レバテックキャリア』。
レバテックキャリアはITエンジニア、デザイナーに特化した転職サイトです。エンジニアのキャリアや転職に詳しいコンサルタントが面談で細かく希望をヒアリングし、自分に合った求人を紹介してくれます。
レバテックが初回面談後に提案した求人の内定率は90%を超えているため、とても精度の高いマッチングができています。エンジニアやクリエイター系の職種の中でも開発系・インフラ系求人への転職サポート実績が多いのが特徴です。
地方の求人よりも首都圏、関西、福岡に強いので、地方でIT業界への転職を考えている人は転職サイトのGreenがおすすめです。
レバテックキャリアの口コミ評価
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33歳・男性
これまでネイティブアプリ+バックエンドのエンジニアとして活動してきて、現場仕事でより成長を求めて転職を検討していました。しかし、他の転職エージェントだとそこまで理解されず、エンジニアというとほとんど同じ括りにされてしまうのが不満でした。 -
レバテックキャリアはIT専門ということもあり、言語はもちろんスキルによって細かく応募の種類が分かれているので、エンジニアの転職としては一番利用しやすいと思いました。
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27歳・男性
大手の転職エージェントとIT専門のレバテックにそれぞれ登録して、転職活動を行いました。自分としてはレバテックの方が断然良いと感じました。その理由は担当エージェントの業界理解度にあります。 -
大手エージェントの方も、ITの部署に在籍されているのだとは思いますが、業界ならではの特性までは理解できていないように感じました。その点、レバテックの方はエンジニアと常にやり取りしているだけあって、タイムリーな話題も理解されてました。
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日々のやり取りがストレスなく進められたので、IT業界でキャリアアップを考えているならレバテックがおすすめだと思います。
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39歳・男性
SEとしての転職を希望しており、IT分野に強いと評判のレバテックキャリアを利用しました。感想としては、担当の方が親身になって相談に乗ってくれて、かなり具体的なアドバイスをいただけたのが助かりました。SEの求人も数が多く、満足のいく転職活動ができました。 -
28歳・女性
レバテックキャリアを利用してみて良かった点は、希望していたIT関連の求人数が多かったことです。自分の力では見つけられなかった優良ベンチャー企業などもあり、選択肢は多彩にありました。また、担当者の業界に関する知見も多く、応募企業ごとにアドバイスを頂けました。 -
対応スピードも迅速で、細かなフォローの面でも完璧でした!
6:プロコミット

口コミ:プロコミット 評判を確認
おすすめ度:★★★★★
【公式サイト】https://www.procommit.co.jp/
IT業界のおすすめ転職サイト6つ目は『プロコミット』。
出来たばかりのITスタートアップや、創業間もないITベンチャー、上場しITベンチャー企業などとの関係性が強く、転職者からも評判の高い転職エージェントです。
プロコミットの特徴は、転職エージェント自身のスペックが高い点。企業理解度が高く、非常に細かく企業のことを説明してもらえました。面談担当者と企業担当者が常に情報共有をしているので、面接のフォローや年収、ポジションの交渉などもしっかりやってもらえます。
IT業界やエンジニアでの転職を考える人におすすめの転職エージェントです。
7:Geekly(ギークリー)

口コミ:Geekly(ギークリー) 評判を確認
おすすめ度:★★★★★
公開求人数:15,188(2022年7月6日現在)
【公式サイト】https://www.geekly.co.jp/
IT業界のおすすめ転職サイト7つ目は『ギークリー』。
GeeklyはIT・Web・ゲームに特化した転職サイトです。IT業界の専門知識や転職ノウハウを持ったキャリアアドバイザーが最適な求人を紹介しています。
業界に特化しているので、ほかの転職サイトのは掲載のない求人もあります。求人は13,000件と少ないですが、質の高い求人が多く掲載されています。
企業とのパイプもしっかりしているため、年収交渉や入社条件などもきちんと対応してくれます。IT業界への転職をするならおすすめの転職エージェントです。
8:dodaエンジニアIT

口コミ:doda 転職サイト 評判を確認
おすすめ度:★★★★★
公開求人数:143,374(2022年7月6日現在)
【公式サイト】https://doda.jp/
IT業界のおすすめ転職サイト8つ目は『dodaエンジニアIT』。リクナビNEXTに次いで有名な転職サイトで、大手企業の求人が多いイメージがありましたが、実はIT業界の求人も網羅されています。
dadaはwebサービス系エンジニアやアプリケーションエンジニア、セキュリティエンジニアなど、職種ごとに求人を探せます。 求人数も約4万件と豊富なので多くの求人を選択できます。
また、転職エージェントサービスに登録すると、IT業界専門のキャリアアドバイザーが付くので、専門的なキャリアアドバイスをもらうことができるので、登録しておくことをおすすめします。
9:転職ドラフト

おすすめ度:★★★★・
【公式サイト】https://job-draft.jp/
『転職ドラフト』は、リブセンスが運営するエンジニア特化の転職サイトです。転職ドラフトに登録すると企業側から年収が提示されます。
転職ドラフトには「内定時の年収が、指名時の提示年収の90%を下回ってはいけない」というルールがあるため、現在の年収より高い年収が提示されることが多いです。
また、登録したエンジニア側から企業へアプローチする機能もあるため、効率的に転職活動を進めることができます。
10:paiza(パイザ)

おすすめ度:★★★・・
【公式サイト】https://paiza.jp/
『paiza』は、転職者がオンラインでコーディングテストを受け、そのテスト結果が各企業の基準に達したら、書類選考なしで企業に応募ができる、という転職サービスです。
未経験者からエンジニアとしてのキャリアを築いてきた人まで、幅広いユーザーが登録できます。今すぐに転職をしなくても、自分がどの企業をパスできるのかという市場価値を知るのにも役立ちます。すべて無料で利用できるので、使ってみて損はないです。
11:WILLOF TECH CAREER
『WILLOF TECH CAREER(ウィルオブ・テックキャリア)』は、スキルを高めて年収アップを目指すITエンジニアに特化した転職エージェントで、35歳前後のミドルエンジニアを得意としています。
キャリアアドバイザーとリクルーティングアドバイザーの専属2名体制で転職をサポートしてくれるため、いろいろな視点から今後のキャリアを一緒に考えてくれます。
年収を上げる交渉を得意としているため、現在の年収に不満があるエンジニアなどにおすすめの転職エージェントです。
12:社内SE転職ナビ
『社内SE転職ナビ』は、社内SEを目指すエンジニア向けの転職サイトです。主にSI、Webエンジニア、ゲーム業界に転職したい人におすすめな転職サイトです。
SEの求人に特化しており、求人数は約7,000件、紹介可能企業は約4,000社あります。数多くの求人の中から自分にあった求人を探すことができます。
また、社内転職ナビの面談にはカジュアル面談、キャリア面談、オンライン面談の3つがあるため、自身の状況に合わせて面談の形式を選択することができます。
「いずれ転職したいが、まだ具体的には考えていない」という人がカジュアル面談から利用するのがおすすめです。
IT/WEBエンジニアが転職時に合わせて見るべき口コミサイト
IT企業はベンチャー・スタートアップ企業も多く、情報収集に非常に苦労します。僕は下記の2つのサイトを見て事前に情報を収集していました。参考までに見てみてください。
1:転職会議

口コミ:転職会議 評判を確認
おすすめ度:★★★★・
公開求人数:235,187(2022年7月6日現在)
【公式サイト】https://jobtalk.jp/
『転職会議』は5ch化してると言われたりもしますが、結構参考になります。同じ口コミサイトのOpenWorkに比べてIT企業の掲載が多く、無名IT企業でも口コミがあったりします。
IT企業における社内の口コミを見る際には、僕は退職理由を中心に見ています。転職サイトで募集されている正社員のコメントだけでなく、派遣社員や契約社員の口コミもあるので、こちらも参考にすると良いです。
2:OpenWork

口コミ:OpenWork 評判を確認
おすすめ度:★★★★★
公開求人数:98,258(2022年7月6日現在)
【公式サイト】https://www.vorkers.com/
個人的に信憑性が高いと思っている『OpenWork』。IT企業の情報件数は少ないと思われるかもしれませんが、意外とあったりします。組織風土や給与などについて詳しく書かれているので参考までに見ておくと良いです。僕は年収と社風を参考にしてます。
転職サイトの基礎知識
転職サイトと転職エージェントの違いについて簡単にご説明しておきます。主な違いは「非公開求人」「専任の転職エージェントのサポート」です。
転職サイトとは
「転職サイト」とは、好きな求人を自分で探して、応募から面接まで進めることのできる転職サービスです。一例ですと、dodaやリクナビNEXT、ビズリーチなどが転職サイトに該当します。
転職サイトを使うメリットは「自分で好きな求人を探して応募できること」です。登録しておくだけでスカウトが届いたり、多くの求人から自分が興味のある求人を検索して応募することができます。
一方でデメリットとして、転職サイトは応募者に対して、学歴フィルターや会社名、転職回数などでフィルターをかけているケースがあります。
転職サイトと転職エージェントの違い
一方、転職エージェントというのは、キャリアコンサルタントやキャリアアドバイザーが、自分に合った求人を送ってくれる転職サービスです。一例だとリクルートエージェントやマイナビエージェント、JACリクルートメントなどが転職エージェントにあたります。
自分で求人を探す転職サイトとは違い、おすすめの求人や応募書類の準備、面接対策、推薦文や入社までフォローをしてくれるので、効率的に転職活動をすることができます。
下記の表に転職サイトと転職エージェントの違いをまとめておきます。
転職サイト | 転職エージェント | |
求人情報 | 非公開求人は確認できないが、求人数は多い | 転職サイトにはない、“非公開求人”にも応募できる |
情報収集 | 転職サイトに掲載されている求人情報だけを頼りに情報収集をしていく必要がある | 専任の転職エージェントが企業の内部情報や面接官の特徴など転職に必要な情報を提供してくれる |
転職相談 | なし | 専任エージェントのアドバイスを受け、市場価値やキャリアの発見ができる |
書類選考対策 | 転職サイトには職務経歴書や履歴書のサポートツールもあるが客観的なアドバイスはもらえない | 専任のエージェントから職務経歴書・履歴書のポイントや通過率をアップさせるノウハウを教えてもらえる |
面接対策 | なし | 専任のエージェント次第で模擬面接を行ってくれ、企業別に面接対策を行える |
調整 | なし | 専任エージェントが面接日程の調整や入社時期の調整を行ってくれる |
年収交渉 | なし | 専任エージェントに年収交渉を依頼できる |
料金 | 無料 | 無料 |
転職サイトから応募するのも良いですが、転職エージェントも活用して、推薦文などをつけてもらったほうが、書類選考を通過する企業のレベルや年収は上がる可能性が高いです。
転職活動をする上では、転職サイトで自分で好きな求人に応募するのも良いですが、書類選考の通過率を高めるためにも、転職エージェントを併用して使うのがおすすめです。
転職サイトを使った転職活動の流れ
ここからは、転職活動をする方向けに転職サイトの特徴、登録の流れ、使い方について説明します。
転職サイトの流れは大きく5つです。
【転職サイトの登録の流れ】
1. 自己分析をする
2. 転職サイトに登録をする
3. 応募書類を作成する
4. 求人に応募する
5. 企業との面接・内定
1:自己分析をする
まずはじめに自己分析をします。求人を探す前に、自分がどのようなキャリアを歩みたいのか、今後どうなりたいのか、希望年収、希望勤務地、福利厚生など、自分が希望する条件を書き出してみてください。
その際、すべてを叶えることは難しいので、自分の中で譲れる条件と譲れない条件を分けておくのがおすすめです。こうした条件をもとに、求人検索する条件を見極めていきます。
自己分析には「リクナビNEXT」の中にある「グッドポイント診断」を利用してみてください。グッドポイント診断は、リクルートが持つキャリア開発のノウハウを活かして提供している、約30分でできる本格的な診断サービスです。
ビジネスパーソンが持っている強みを18種類に分類し、そのうち自分に当てはまる5つを発見することができます。診断は無料なので、まずはこちらで自己分析をしてみてください。
2:転職サイトに会員登録する
自己分析が終わったら、転職サイトに登録します。本記事でおすすめした転職サイトに登録し、自分が希望する求人を検索していきます。
転職サイトでは、勤務地や年収、職種、業界、働き方など、さまざまな条件を入力して検索することができます。総合型の転職サイトで数多くの求人を見た後に、特化型の転職サイトで業界を絞って求人を探していくのもおすすめです。この段階では、とにかく多くの求人を見ることを心掛けてください。
3:応募書類を作成する
自分が気になる求人を見つけたら、受かる受からないは別としてとにかく応募してみてください。入社するかどうかは内定後したあとに考えればよいので、とにかく応募数を増やすことが大切です。
応募書類は、主に履歴書と職務経歴書です。エンジニアやデザイナーの方はポートフォリオやスキルシートなども合わせて提出しておくのがおすすめです。
職務経歴書の書き方については【転職】企業に刺さる“戦略的”職務経歴書の書き方(テンプレート付)で詳しく解説しているので、合わせて読んでみてください。職務経歴書のサンプルもおいているので、ダウンロードしてそのまま利用できます。
また、無料で利用できる職務経歴書のテンプレートもあります。リクルートエージェントの中にある「職務経歴書エディター」や「職務経歴書フォーマット」を利用すると無料で書類を作成できるのでおすすめです。書き方についても詳しく解説されているので、応募書類の書き方に困ったら見てみてください。
4:求人に応募する
履歴書や職務経歴書を揃えたら求人に応募してください。応募ボタンを押して、添付書類を送れば完了です。
応募すると企業からDMが届きます。おおよそ7~10日の間で企業から書類選考の結果が届くので、それまではほかの企業の求人を探してみてください。
マイナビの調査によると、各年代別の応募社数の平均は8.4社です。年代別に見ると、年齢が上がると応募者数は増える傾向にあります。
各年代別の応募社数平均 | |
---|---|
~19歳 | 4.1社 |
20〜25歳 | 6.3社 |
26〜30歳 | 7.1社 |
31〜35歳 | 8.2社 |
36〜40歳 | 8.7社 |
41〜45歳 | 10.1社 |
46〜50歳 | 12.1社 |
51〜55歳 | 14.5社 |
56〜60歳 | 14.5社 |
61歳以上 | 15.2社 |
5:面接・内定
書類選考に通過すると、面接へ進みます。おおよそ3回から5回の面接で内定となります。
マイナビの調査によると、転職活動を行って内定を得た人の書類選考通過率は30%、そこから一次面接を通過する確率が30%、その後最終面接を通過し、内定を得る確率は50%とのことです。
これらのデータからみると、転職活動では1社に応募するのではなく、複数の企業に応募するのが重要なポイントになると思います。選考通過率から考えても、内定を得るためには6~10社に応募しておくと良いです。
複数の企業に応募し、面接を受けるにはそれなりに時間がかかります。転職活動はおおよそ3カ月を見ておけば終えられると思います。
IT/WEBエンジニアが転職サイトを利用するメリット
ここまで、登録の流れや使い方を説明しましたが、転職活動で転職サイトと転職エージェントを利用するメリットについてそれぞれご説明します。まずは転職サイトを利用するメリットについてご紹介します。
求人を自分で探していつでも応募できる
あなたが希望する職種・勤務地・業務内容などの条件をもとに、転職サイト内で求人の検索や比較検討を自分自身で行うことができ、気に入った求人に応募することができます。
転職サイトに登録した際に入力した情報(履歴書・職務経歴書)がもととなるので、手軽に応募することができます。面接の日程調整などもツールやメッセージ機能を利用して行うことができます。
自分のペースで転職活動ができる
転職サイトに登録後は、求人情報の検索から応募まで、自分のペースで転職活動を行うことができます。
求人に必ずしも応募しなければならないわけではありません。「興味のある求人があったら転職したい」という場合でも利用できるため、すぐに転職しない人にも転職サイトはおすすめです。
大手転職サイトでは、あなたが登録した情報を見て企業や転職エージェントからスカウトが届くこともあるので、登録だけしておいて気になるスカウトにのみ目を通す、といった使い方もできます。
IT/WEBエンジニアの転職市場とトップ企業について
IT企業の売上ランキングを紹介します。売上高トップは富士通。トップ20以内にはNEC、NTTデータなどが並びます。
参考元:IT業界 売上高ランキング トップ10(2018 – 2019年))
よくあるQ&A
SNSなどで寄せられるIT業界・エンジニア転職に関するQ&Aをまとめておきます。
Q:IT/WEBエンジニアの転職におすすめな転職サイトはどこですか?
A:「Green」がおすすめです。求人数が多く、メガベンチャーからスタートアップまで多くの求人が掲載されています。年収などを気にしなければ「Wantedly」もおすすめです。
Q:転職サイトと転職エージェントの違いはなんですか?
A:「転職サイト」は好きな求人を自分で探して、応募から面接まで進めることのできる転職サービスです。また、「転職エージェント」は、キャリアコンサルタントやキャリアアドバイザーが、自分に合った求人を送ってくれる転職サービスを指します。
Q:転職サイトと転職エージェントはどう使い分ければいいですか?
A:転職サイトで応募したい求人を探して、転職エージェント経由で応募するのがおすすめです。転職エージェントに推薦文をもらって応募するほうが、書類選考の通過率が高くなるのでおすすめです。
Q:IT/WEBエンジニアの転職で転職サイトと転職エージェントに通過率で違いはありますか?
A:あります。転職サイトに掲載されている求人には、応募者に対して学歴フィルターや会社名、転職回数などのフィルターが設けられていることがあります。そのため、転職サイトから応募するだけでは、機械的に落とされてしまう可能性があるので、転職エージェントも併用することをおすすめします。
Q:転職サイトは何社に登録したほうがいいのですか?
A:転職サイト最大手であるリクナビNEXTの調査によると、転職決定は平均して4.2社へ登録しているというデータがあります。転職サイト登録者の平均登録サイト数は2.1社ですが、転職決定者の平均登録サイト数は約2倍の4.2社です。多くの転職サイトに登録するほうが転職活動は効率的に進めることができます。
Q:同じ企業に2つ以上の転職サイトから応募していいのでしょうか?
A:問題ないです。募集している企業と転職エージェントの関係性によって求人への通過率が変わることがあるので、転職エージェントAで応募して落ちても、転職エージェントBで応募したら通過する可能性もあります。そのため複数の転職サイトから応募するのがおすすめです。
Q:転職サイト経由で内定をもらったら転職しないといけないのですか?
A:しなくても大丈夫です。自分が行きたいと思う企業であれば行くのが良いですが、内定したからといって無理に転職する必要はありません。転職エージェントの情報だけでなく、自分の今の環境や状況を見て転職を決めるのがおすすめです。
IT/WEBエンジニアの転職で大切な3つのポイント
IT業界やWebエンジニアとして転職する際に大切なポイントは3つあります。
1.複数の転職サービスに登録する
転職活動は、基本的に転職サイトや転職エージェントを複数利用するのがおすすめです。多くの求人に目を通すことで応募先を増やすことができるためです。
また、転職エージェントを複数社使うことで自分に合った転職エージェントを見つけることもできます。IT業界やエンジニアは求人の流れが速いため、手当たり次第に求人をくれるエージェントより自分に合った求人を出してくれるエージェントと出会うほうが効率的に転職活動を勧められます。
自分に合った転職エージェントを見つけるためにも、複数の転職サービスに登録してみてください。
2.ITエンジニアは職務経歴書に開発実績を具体的に記載する
ITエンジニアとしてのキャリアアップを目指している人は、職務経歴書の完成度を高めておくことも大切です。職務経歴書の書き方はこちらのnoteにもまとめていますが、エンジニアについては下記も追加してみてください。
【職務経歴書に追加で書くべきポイント】
・自分が関わったプロジェクトの規模や役割
・開発に取り組む中で意識したこと
エンジニアの採用担当者は、これまでの開発実績やスキルを重視しています。特に「これまでの開発実績」は選考のポイントになるため、職務経歴書に具体的に記載してください。
3.履歴書と一緒にスキルシートを提出する
経験が長いエンジニアがIT業界で転職する場合には、「スキルシート」の作成が必須となります。
スキルシートは、これまで携わったプロジェクトや自分が持つ保有スキルを記載し一覧にしたものです。スキルシートの雛形は、IT業界特化型の転職エージェントに確認するともらえます。基本的に職務経歴書に記載した案件について、具体的な内容を記載したいときに使います。
(例)【スキルシートの記載内容】
・案件名
・概要
・開発期間
・開発環境、言語
・役割
・規模
・担当工程
IT/WEBエンジニアの転職まとめ
IT業界は慢性的な人材不足で、求人数は常に多く存在します。また、優秀なエンジニアは引く手あまたであるため転職には困らないと思います。
転職する機会が多いエンジニアですが、転職活動を面倒くさいと感じる人も多いと思います。しかし、今働いている環境や給与に不満があるのであれば、まずは行動に移してみることをおすすめします。
この記事ではエンジニアの転職におすすめな転職サイトを紹介しましたが、技術の流行りすたりが激しいIT業界では、転職テクニックよりも自分のスキルを伸ばすしかありません。
自分のスキルを上げるためにも、意味のある転職を重ねてキャリアを積み上げていってください。もし時間のある求職者の人は、厚生労働省が発表している「雇用を取り巻く環境と諸課題について(PDF)」という調査などにも目を通してみてください。
今後のキャリアの参考になれば幸いです。
執筆者・監修者のmoto(戸塚俊介)について
moto(戸塚俊介)
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1987年長野県生まれ。地方ホームセンターやリクルート、ベンチャー企業など7社に転職後、副業の転職メディアを上場企業へ売却。現在は「転職アンテナ」を運営するmoto株式会社とHIRED株式会社の代表取締役。著書に『転職と副業のかけ算』(扶桑社)、『WORK』(日経BP)がある。(有料職業紹介事業許可番号:13-ユ-313037)。