
私はこれまでに5回以上の転職活動を経験してきました。
これまでリクルートやSMS、ベンチャー企業などに転職をしてきましたが、30代の転職では転職サイトと転職エージェントをうまく活用して転職してきました。
これまでの転職活動を通じて、50社以上の転職サイトと転職エージェントを利用してきたましたが、今回は30代の転職で実際に役立ったおすすめの転職サイトと転職エージェントをご紹介します。
目次
30代におけるおすすめ転職サイトと活用方法
30代の転職はこれまでの職務内容、役職、年収、転職回数などが重視されます。
また、年収650万円以上の30代は人材業界では「ハイクラス」と呼ばれて転職エージェントの対応も変わってきます。
※年収650万円以上であれば「リクナビNEXT」などの転職サイトは使わず、JACやビズリーチなどの転職エージェントをメインに利用するのがおすすめです。
30代で転職を考えている方は、転職サイトで応募したい企業や求人を見つけて、転職エージェントを通じて応募するのがおすすめです。具体的には下記の手順です。
【転職サイトと転職エージェントを使った応募方法】
1. 30代に強い転職サイトに登録する
2. 転職サイトで求人情報を検索する
3. 気になった求人を転職エージェントに伝える
4. 転職エージェントから推薦状付きで応募する
この方法を使うことで、転職サイトで応募しただけでは落ちてしまう求人にも、転職エージェントに推薦してもらうことで通過しやすくなります。
実は、転職サイトに求人を出している企業は、転職サイトからの応募者に対して、学歴フィルターや会社名、転職回数などのフィルターを設けていることがあるため、転職サイトから応募では「機械的」に落とされてしまうことがあります。
そのため、30代で転職回数の多い方や知名度の低い会社から転職される方は、転職エージェントも活用するこの方法がおすすめです。
30代の転職で最も役立ったおすすめ転職サイトと転職エージェント
30代の転職で最も役立った転職サイトと転職エージェントをご紹介します。いずれも「高年収(1,000万以上)」「役職あり」「非公開」など30代向けの求人が豊富でした。
リクルートエージェント
おすすめ度:★★★★★
【公式サイト】https://www.r-agent.com
『リクルートエージェント』は30代の管理職求人や、役員求人、高待遇求人など、30代向けの求人が多くありました。特に30代以降の転職では、年収アップの交渉に強い印象がありました(僕はリクルートエージェントで年収200万アップのオファーをもらったこともあります)。
他の転職エージェントに比べても優秀な転職エージェントが多いので、30代の転職で安心して使えました。また、「年収650万円」以上であればエクゼクティブエージェントがつきます。通常の転職エージェントとは違い、ハイクラス専門に扱う部隊が対応してくれるので、求人の質や対応がだいぶ変わります。
JACリクルートメント
おすすめ度:★★★★★
【公式サイト】http://www.jac-recruitment.jp
『JACリクルートメント』は30代向けの日系大手や外資系の「役職ポジション」の求人が多い転職エージェントでした。転職エージェントである担当者のレベルが他社に比べて高く、書類選考や年収交渉をかなり頑張ってくれました。
求人の年収帯も800万~1,000万の案件が多く、外資や大手メイン。若手よりも30代のミドルやエクゼクティブ層向けの印象が強かったです。転職サイトには載っていない30代向けの求人が多数ありました。
面接前には、企業の採用担当と直接やりとりをしている営業マンが、過去の採用傾向や求める人物像などについて電話で対策をしてくれます。
ビズリーチ
おすすめ度:★★★★★
【公式サイト】https://www.bizreach.jp
『ビズリーチ』は常に登録をしており、転職初期に必ず利用していました。30代のミドルマネジメント層やエクゼクティブ案件がほかの転職サイトよりも圧倒的に多く、年収1,000万円を超える求人も掲載されていました。
実際に使ってみたところ、年収500万を超えたあたりから面談確約のスカウトが届くようになったので、年収500万以上ある人には役立つ転職サイトだと思います。
転職エージェントからのDMが多いのがイマイチですが、企業のレベルや求人の質は高いです。外資系コンサル、外資系投資銀行、日系大手商社やメガバンクなどのハイクラス求人が網羅されています。
30代の転職で使って良かったおすすめ転職エージェント
転職エージェントは、エージェント毎に持っている求人が異なるため、複数登録しておくのがおすすめです。転職エージェントが多ければ多いほど、30代の転職における選択肢は増えました。
今回は年収やポジション交渉に優れていた転職エージェントだけご紹介します。
doda転職エージェント
おすすめ度:★★★★★
【公式サイト】https://doda.jp
30代でも利用しやすかったのが『doda転職エージェント』。ほかの転職エージェントに比べて幅広く求人を提案してくれました。また、転職サイト内の「転職人気企業ランキング」も見ておくと良いです。
doda転職エージェントは本当にたくさんの求人を提案してくれるので、色々な求人を幅広く見た上で判断したい、という人に向いてます。転職エージェントとしての機能も大手エージェントの中では高め。
30代での転職では「数多くの求人」を見た上で絞っていくことが大事なので、dodaの転職サイトと転職エージェントの両方に登録して多くの求人をもらうのがおすすめです。
パソナキャリア
おすすめ度:★★★★★
【公式サイト】 http://www.pasonacareer.jp
『パソナキャリア』は、ほかの転職エージェントに比べて幅広く求人を提案してくれました。
自分で転職サイトを使って求人を探すより楽に見つけることができます。
本当に数多く求人を提案してくれるので、転職市場の動向を知りたい人や、色々な求人を幅広く見た上で判断したい人におすすめです。
転職エージェントではありますが、求人情報の収集先としては転職サイトよりも便利です。登録して求人をもらうだけでも価値のある転職エージェントでした。
クライス&カンパニー
おすすめ度:★★★★★
【公式サイト】 https://www.kandc.com
『クライス・アンド・カンパニー』は、どの転職エージェントよりも面談、面接が丁寧でした。求人のラインナップも良く、年収交渉やキャリア相談について他社エージェントより手厚くフォローしてくれました。
人材業界の中の人たちからも評判が良く、30代からキャリアアップを狙った転職をする際にとても役立ちました。広告代理店や事業会社、外資系コンサルのエクゼクティブ求人で年収900万~1,000万の求人が多くあり(採用ハードルは高そうでした)、しっかりと説明してもらった上で応募できます。
自分のキャリアをしっかり考えてくれたので、面談に行くだけでも価値がありました。
プロフェッショナルバンク
おすすめ度:★★★★・
【公式サイト】 https://www.pro-bank.co.jp
『プロフェッショナルバンク』は、業界や職種問わず、30代向けの比較的ハイクラスな求人が多い転職エージェントでした。ヘッドハンティングも行っているため、今すぐに転職を考えていなくても、良い案件があったときに紹介してもらうことができます。
ヘッドハンティング案件は企業側の評判が良く、30代のハイクラス求人は他社よりも圧倒的に多いです。
非公開求人も多め。通常の転職エージェントの案件についても、ハイクラス求人が多くキャリアアップには最適でした。エージェントに優秀な方が多く、とても信頼できる転職エージェントでした。
30代の転職で役立ったおすすめ転職サイト
基本的に30代の転職は転職エージェントを活用したほうが良いですが、転職サイトにしかない求人もあったので、登録しておいて損ないです。
doda
おすすめ度:★★★★★
【公式サイト】https://doda.jp
30代の転職で意外と良かったのが転職サイトの『doda』。30代向けの求人が、量・質ともに多く満足度の高い転職サイトでした。30代のミドルポジション案件が多く、企業の幅も大手から中堅まで幅広く網羅されています。また「転職人気企業ランキング」も参考になります。
dodaには転職エージェント機能もあるので、転職エージェントとしても使えます。dodaの転職サイトで30代向けの気になる求人を見つけて、転職エージェント経由で紹介してもらうのがおすすめ。
おすすめ度:★★★★・
【公式サイト】 https://jp.linkedin.com
転職サイトとは少し毛色が違いますが、LinkedInも登録しておいた方が良いです。実際に僕も使っていますが、30代になってからは外資系だけでなく、日系大手からスカウトを多くなりました。
また、定期的に送られてくるDMにも優良求人が載っているので、見ておいて損ないです。まだまだ使いにくい側面が多いですが、登録してスカウトを待つだけでも良いと思います。30代向け求人として、転職エージェントからのスカウトも届きますが、企業の人事から直接届くDMだけ見ておけば良いです。
NewsPicks
おすすめ度:★★★・・
【公式サイト】 https://newspicks.com
ニュースアプリがメインの『NewsPicks』ですが、ジョブオファーという機能があります。求人を出している企業の代表や現場社員のインタビューを読んでから応募できるので、理解が深まった状態で応募できます。
僕はリクルートライフスタイルの記事を読んで応募し、実際に内定したこともあります。記事から採用要件や、現在の課題、求められる能力が詳細にわかるので便利です。掲載企業のレベルの高いのでおすすめ(ただし件数は少ないです)。
30代転職で転職サイトと合わせて見るべきサイト
会社の情報は事前に必ずチェックしておいた方が良いです。特に年収の高い転職は慎重になりがちです。僕は転職前に必ずVOKERSをチェックしています。
ミイダス
【公式サイト】 https://miidas.jp
現時点で自分にどれくらい市場価値(年収)があるのか『ミイダス』で調べることが出来ます。いくつかの質問に答えるだけで、自分の年収や紹介される求人のレベルがわかります。
僕は転職時に参考程度に使っています。やってみる価値あります。30代の転職において提示されるオファー金額の妥当性や、どれくらいの年収で転職するべきかというラインの参考になります。
30代の転職における年収は後のキャリアにおいても重要なので、やってみることをおすすめします。
転職会議
【公式サイト】 https://jobtalk.jp
30代の転職は次のキャリアへの影響が大きいため、しっかり下調べをする必要があります。私は『転職会議』を見ることで企業の下調べを徹底していました。
中でも年収と退職理由を中心に見ることで「どんな理由で辞めているのか」「年収はどれくらい上がるのか」を確認しました。転職サイトで募集されている正社員のコメントだけでなく、派遣社員や契約社員の口コミもあるので、情報を幅広く見ることができます。
OpenWork(旧VORKERS)
【公式サイト】 https://www.vorkers.com
個人的には信憑性が高いと思っている『OpenWork(旧Vorkers)』。組織風土や給与などについて詳しく書かれており、直近の書き込みも多くあるので参考になります。年収と社風を参考にしてます。
転職エージェントや転職サイトの情報だけでは確実に不足なので、見ておいた方が良いです。上位役職者のコメントなどは少ないので、あくまで現場の意見として参考にすると良いです。
30代の転職で大切にすべきこと
30代の転職で大切にしていたのは「年収の最大化」です。
転職サイトや転職エージェントを使って、現年収より高いオファーをもらうことは30代以降のキャリアに大きく影響します。
30代の転職で年収を上げるには、年収水準の高い他業界の同職種へ転職するのがおすすめです。30代の転職で職種を変えると未経験扱いとなり年収ダウンに繋がりますが、業界を変えて同じ職種で仕事をする分には、過去のキャリアが評価されます。詳しくはこちらの記事を御覧ください。
転職活動は「自分という“商品”を企業に売り込む営業活動」です。
これまで積み上げてきた“自分の経験やスキル”を商品にして「どんなことができるのか」「どう役立つか」「値段はいくらなのか」という“自分の営業”を展開していくのが転職活動の基本です。
「御社のサービスに魅力を感じてー」とか「優秀な人が多いのでー」という「自分が志望企業に入りたい理由」を伝えるより「自分を雇うことのメリット」を伝えた方が、採用する側の納得度は高まります。
また「自分を雇うメリット」が相手のニーズと合致していれば、採用確度は更に高くなります。
転職活動も営業も「自分のスゴいところ」を推すのではなく「相手が求めていることに対して、自分に出来ること」を伝えるのが基本です。30代の転職では、この部分が出来ていないと厳しい転職活動になると思います。
30代の転職はキャリアにおいて重要な選択となるので、自分に合った転職サイトと転職エージェントを使って転職しましょう。
私のこれまでの転職活動について書いた書籍が発売されました。おかげさまでAmazon総合ランキング1位を獲得を獲得するベストセラーとなりました。