【motoの転職チャンネル】年収を上げる“軸ずらし転職”の考え方

【motoの転職チャンネル】年収を上げる“軸ずらし転職”の考え方

おつかれさまです、motoです。

前回の放送後、Twitterや質問箱に200件を超える質問をいただきました。正直、こんなにいただけるとは思っていなかったので、とても驚いています。ありがとうございます。

「声が若い」という感想も結構多くあったんですけど、これは多分アイコンのせいですかね。今後も配信していくので、少しずつ僕のイメージをつかんでいただけたらと思います。

#2 年収を上げる“軸ずらし転職”の考え方【motoの転職チャンネル】

年収240万→1,250万までの年収推移

さて、本日は第2回目の配信です。今回は、最も質問の多かった「転職での年収の上げ方」についてお話します。

「同業へ転職したけど、あまり年収が上がらなかった」とか「今よりも低い年収でオファーをもらった」という話をよく見聞きするんですけど、僕はTwitterでも配信している通り年収をすごく大事にしています。

実際にこれまでも年収を上げる転職をしてきているので、今回の配信では、僕や友人の事例をもとに「転職での年収の上げ方」について具体的にお話したいと思います。

僕は今、年収1,250万で働いていますが、これまで5社経験しています。具体的なオファー年収の推移は1社目が240万、2社目が330万、3社目が540万、4社目が700万、5社目が1,000万です。今は年収1,000万の会社で昇給して1,250万になっています。

僕の周りには、同じように転職を繰り返すことで年収を上げている人が何人かいます。一番年収が高い人は、今34歳6社目で年収3,000万という人もいます。では、僕らがどうやって年収を上げているかということについて、具体的にお話させていただきます。

転職で年収を上げる“軸ずらし転職”

転職で大きく年収を上げる方法は「軸ずらし転職」です。これは僕が勝手に命名しているのですが、転職で年収を大きく上げている人は、共通して業界か職種のどちらかの軸をずらして転職しています。

年収というのは、大枠は業界×職種で決まっています。そこに役職と企業ランクが掛かってくるイメージです。例えば金融業界の営業職で、大手で部長、年収1,000万とか、IT業界のマーケティング職でベンチャー企業のマネージャー、年収600万みたいな感じです。

役職と企業ランクも関係はありますが、大枠は業界×職種で年収が決まってきます。転職で大きく年収を上げるには、業界と職種のどちらかを年収の高いところにずらすのが一番の近道です。特に業界は年収に大きく影響するので、業界を変える「軸ずらし転職」がおすすめです。

ただし、これはあくまで年収を上げることへのコミットが必要になるので、企業規模や企業ブランドへのこだわりみたいなのは捨てて、年収だけにコミットする必要があります。

これ、意外とやってる人は少ないです。年収を上げるために「役職を上げる」「企業規模を変える」っていうのは転職エージェントもすすめてきます。

ところが「業界を変える」っていうのは未経験だから難しいとか、即戦力として活躍できそうにない、というイメージがあってなかなかする人がいないです。結局、同業同職種に転職して若干の年収アップとか、役職が付くみたいな転職をする人が多いです。

年収を上げる上でのポイント

僕は、実際に業界を変えて転職しています。1社目は小売業界、2、3社目が人材業界。4社目がIT業界、5社目が広告業界で徐々に平均年収の高い業界へ軸を変えつつ、職種は営業で、その営業という軸の中で役職を取って年収を上げています。

1社目の小売業界で、自分のブログを通じて人材広告に興味を持ったので、人材業界へ転職し、2、3社目では人材業界を経験しつつ役職を上げる転職をしています。その後は、人材業界で身につけた営業力と役職を生かして、人材業界よりも年収の高いIT業界に転職しています。営業力で実績をつけ、さらに年収の高い広告業界に役職を付けて転職してきた、というキャリアになっています。

決して誰にでも当てはまるわけではないのですが、今よりも高い年収水準の業界に移ることで、年収の上がり幅を大きくできます。

ただ、まったく畑違いの業界に転職するのは、おそらく書類で落ちてしまうので、あくまで近しい業界かつ今の職務経験、職種経験を応用できる業界に行くことをおすすめします。

あと、希望年収を少し強めに言っておくっていうのも大事です。結構遠慮して「現年収維持で」みたいなことを言いがちなんですけど、ここは自分が欲しい年収を素直に伝えておいた方がいいです。

ただし、希望年収はそれだけの年収を払う価値のある人材だということを企業側に納得してもらうだけの実績も必要になるので、あまりにも乖離した年収は伝えない方がいいです。

この話をすると、よく「年収レンジの高い業界はどこですか?」みたいな質問をもらうんですけど、基本的には動くお金が大きいかつ利益が高い業界です。

具体的には、商社やコンサル、金融、通信、広告あたりですね。こうした情報は、業界別平均年収ランキングとかでググるとすぐに出てくるので、参考にしてみてください。もう少し踏み込むのであれば、これから伸びる業界や産業についても知っておくといいです。

これらの知識を入れた上で、自分の職種が生かせる年収の高い業界に転職をするのが、年収を上げる上でのポイントです。

年収650万→900万で転職した友人の話

実際に僕の知り合いで、年収250万アップのオファーをもらった友人がいます。彼は33歳で3社経験していて、広告業界のマーケティング職、大手の子会社でリーダーをしていて年収は650万円でした。

これまでの3社は、いずれも広告業界のマーケティング職なので、同業同職種でのキャリアです。彼は今回の転職活動で、広告業界よりも年収の高い金融業界を受けていました。

結果、金融業界のマーケティング職で年収900万円のオファーをもらっていました。役職は同じで、企業ランクも同様の大手の子会社です。並行して受けていた広告業界のマーケティング職では、役職はマネージャーに上がったものの、年収は750万が限界という感じでした。

金融業界という広告業界よりも年収の高い業界に軸を変えたことで、大きく年収を上げることに成功したという事例です。

まとめ

転職で年収を上げるには「軸をずらした転職をする」という話をしましたが、こうしたやり方も大事ではあるんですが、最も大事なのは日々の業務で実績を積むことです。

どういう実績が転職に効くかについては、また別の配信でお話させていただけたらと思います。今後は週1~2回の配信を目指してがんばりたいと思うので、今後も聞いていただけたら嬉しいです。

引き続き、みなさまから年収や転職、副業についての質問、また配信へのご意見やご感想などもお待ちしています。それでは、本日もおつかれさまでした。

執筆者・監修者のmotoについて

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戸塚俊介。1987年長野県生まれ。地方ホームセンターやリクルート、ベンチャー企業など6回の転職を経験後、転職メディアを上場企業へ売却。現在は「転職アンテナ」を運営するmoto株式会社およびHIRED株式会社(有料職業紹介事業許可番号:13-ユ-313037)の代表取締役。著書は『転職と副業のかけ算』(扶桑社)、『WORK』(日経BP)、YouTubeチャンネルは『motoの転職チャンネル』がある。

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