【motoの転職チャンネル】会社員の“副業戦略”を考える

【motoの転職チャンネル】会社員の“副業戦略”を考える

おつかれさまです、motoです。

今回は、前回配信した「転職での年収の上げ方」に次いで質問の多かった「リーマンでも稼げる副業の選び方」について具体的にお話します。

#3 会社員の”副業戦略”を考える【motoの転職チャンネル】

サラリーマンができる5つの副業

僕は今副業で年収2,000万稼いでいるんですけど、ブログで稼いでいます。副業自体は、かれこれ5年ぐらい前からやっています。

サラリーマンができる副業は限られていて、おおよそ5つです。

1つ目はブログ、主にアフィリエイトですね。Google AdSenseで稼ぐなどもそうです。

2つ目は転売。「せどり」というやつなんですけど、ヤフオクで安く買ってメルカリで高く売るとか、その逆をやったりで差額を取る。

3つ目がコンテンツの配信で、例えばnoteで有料記事を書いて販売するとかYouTubeに動画を撮って上げ、そこから広告収入を得る。

4つ目がイベントで、最近だと有料サロンなど出てきていますが、コミュニティをつくって、そこへの参加で課金をしてもらう。

5つ目が投資、不動産や株式。この5つが、サラリーマンができる副業だと思います。

この中で誰でも今すぐできるのが、ブログとコンテンツ配信です。僕は今ブログをやっているんですが、転売も中学生ぐらいの時にやっていて、相場の調査をしたり、梱包して配送するのが結構手間だったので、高校生ぐらいの時にやめました。

コンテンツの配信も、最近では稼げるという話は聞くのですが、ある程度の知名度がないと難しいのかなと思って、僕はやっていません。投資も元手がかかる&リスクが存在するのと、僕自身そもそも興味がないのでやっていません。

副業の選び方については、稼ぎたい額にもよるのですが、サラリーマンで副業するってことを考えると、リスクが少ないこと、自分への負荷が少ないことというのが大事だと思っています。

この5つの中でそれに該当するのは、ブログとコンテンツ配信になります。これは自分のリソースだけで稼ぐことができるので、まずはやりやすい副業かなと思います。

では、誰でも今すぐ始められるブログやコンテンツ配信でサラリーマンが稼ぐにはどうしたらいいか?について具体的にお話します。

サラリーマンにおける副業テーマの選び方

サラリーマンがブログやコンテンツ配信において稼ぐには、どうしたらいいか。基本的にはお金になるマーケットで自分の経験と知識を生かして、お困り事が解決できる領域でブログやコンテンツ配信をしていくのが勝ち筋としていいです。

会社で新規事業をつくるのと同じような思考なんですけど、ブログもコンテンツ配信もマーケット選びと稼ぐ額を決めるっていうのが大切です。

まずマーケット選びなんですが、基本的には本業と同じマーケットか、本業と近しいマーケット、あるいは自分がオタクレベルに詳しい、かつ自分が経験したことのある領域でブログやコンテンツ配信するのが一番稼ぎやすいです。

なぜかと言うと、副業の場合、企業の看板があるわけではないので、自分が資本になるんですよね。そうなると、発信する内容も自分の持つ知識と経験の範囲でしか出せなくなります。

ちょっと話は変わるんですが、人がお金を払うのって自分にとって有益な情報であった時なんですよね。

でも、今の時代って有益な情報ってググればすぐ出てきますし、Twitterで流れてきたりとか、誰でも触れることができるので、情報だけには価値を感じてもらえなくて、お金って動かないんですよね。

でも、その有益な情報を使って何かを経験したことで得た知見というものには価値があって、ここにはお金が動くんです。

なので、自分を資本として稼ぐとなった時に、自分が本業で得た知識を生かして、何かを経験したことによって得た知見というものをコンテンツにしていくのが一番稼ぐための近道になるんですよね。

僕は本業と同じマーケットか、本業と近しいマーケットを選ぶっていうことをおすすめしています。これこそ、サラリーマンだからこそできるブログだったり、コンテンツ配信での領域になるんじゃないかなと思っています。
※当たり前ですが、企業の機密情報などを流すのはダメです

稼ぐ額を決める

もう1つ大事なのが「いくら稼ぐか」というのを決めることです。副業を「稼ぐ目的でやること自体が違う」っていう人もいるかもしれませんが、どの会社にも売上目標があるように、副業にもそういう設定はした方が良いです。

副業で稼がないってなると、趣味やボランティアになってしまいますし、副業ってただでさえサブの仕事なんで「時間がなくてできなかった」とか「気がついたらやらなくなってた」とか、すごく言い訳をつくりやすいんですよね。

なので、しっかりと売上目標を立てて、そこにコミットしていくというのが大事です。稼ぐ額も具体的であればあるほど良くて、じゃあどこまで具体的なのものがあればいいのかという話なんですが、僕の場合は「何歳でいくら」っていうマイルストーンを置いて、それに沿ってやってました。

中には月別で組むみたいな人もいるんですが、アフィリエイトやコンテンツ配信では難しいところもあると思うので、何歳まででいくらっていうのでも良いと思います。

この稼ぐ額を決めるというのは意外と大事で、なぜかというと、いくら稼ぎたいかによって、副業のやり方が変わるんですね。

例えば、月1,000万欲しいって決めたときに、自分が得意なのは不動産領域だから、この知識をnoteでたくさんの人に配信しようと決める。1冊200円でnoteを書いて販売したとしても、月間で5万人にダウンロードしてもらわないと1,000万に到達しないんですよね。

月5万人にダウンロードさせるって、そもそもできましたっけ?という話もあるので、それだったら不動産投資した方がいいよねっていう形になりますよね。極端な例かもしれませんが「稼ぐ額によって稼ぎ方が変わる」ということを知っておいてください。

もちろん、これには時系列も絡んでくるので、5年後にnoteで1,000万とかならいいと思います。

これから副業をしようと思ってる方は、まずは自分の経験と知識を生かせるのがどんな領域で、そこで自分はどれぐらい稼ぎたいか、ということを明確にしてから副業を始めることをおすすめします。

motoの副業テーマ事例

実際に僕の事例をお話します。僕は人材というマーケットで、自分の転職経験とリクルートにいた時の知見を活かして、転職活動に役立つ情報をブログで配信していました。

僕自身、これまで5回転職活動をしてきたんですが、毎回すごく苦労したんですよね。

どの転職サイトがいいんだろうとか、どの転職エージェントがいいんだろうっていうのをインターネットで結構探してもあまりいい情報がなくて、不便だなと思っていたんです。

それでも大体の人が調べて無事に転職して、喉元過ぎれば…(ではないんですけど)大体終えていくんですが、僕はこの苦労を人にシェアすることに価値があるんじゃないかなと思いました。

少なくとも僕自身が困りましたし、Twitterでもそういう声をいくつか見かけたので、実際、自分で数多くの転職エージェントを回って、それぞれの良いところ・悪いところを書きつつ、そこに僕がリクルートで得た専門的な知識なども織り混ぜて発信していました。

僕が稼ぎたかったのは年間500万くらいで、転職のアフィリエイトってそこそこ単価も高いですし、転職する人はいなくならないので、しばらくは稼げるんじゃないかなと思ってこのテーマを選んでいます。

こんな感じで自分の経験と知識と稼ぎたいお金、人が困っているお困りごとがあるところに対して情報配信する、というのが副業で稼げる道筋になっていきます。

副業って今の時代誰でもできるという風になっていて、会社でも副業が解禁されたりしています。もちろん誰でもできるんですが、稼げるかどうかは別問題なんですよね。

僕が副業に向かないなって思う人は、ラクして稼ぎたいっていうことを言う人です。これはサラリーマンでも同じなんですが、お金が発生する以上、ちゃんとした仕事なのでラクして稼げるっていうことはまずないです。

結果的にラクして稼いでる人っていうのは確かにいて、そういう人たちは「ラクして稼げるよ」って言うんですけど、彼らはそこまでになるまでに相当な努力と経験をしているので、ラクして稼ぎたいみたいな動機でスタートする人は、結局全然稼げなくて終わります。

「いくら稼ぐんだ」っていうコミットメントを持って取り組みつつ継続できる人っていうのは、副業に向いてると思います。

もちろんブログを書いてるだけで儲かったら、それに越したことはないんですけど、なぜその人たちが稼げているのか?について思考を巡らせてみてください。

ご意見、ご感想をお待ちしています

リーマンラジオいかがでしたでしょうか。引き続きみなさまから年収や転職、副業についての質問、また今回の配信へのご意見、ご感想などお待ちしています。

かなり多くの質問をいただいているので、どれから返そうかと今考えを巡らせているのですが、徐々に返答させていただきます。それでは、本日もおつかれさまでした。

執筆者・監修者のmotoについて

moto
moto

戸塚俊介。1987年長野県生まれ。地方ホームセンターやリクルート、ベンチャー企業など6回の転職を経験後、転職メディアを上場企業へ売却。現在は「転職アンテナ」を運営するmoto株式会社およびHIRED株式会社(有料職業紹介事業許可番号:13-ユ-313037)の代表取締役。著書は『転職と副業のかけ算』(扶桑社)、『WORK』(日経BP)、YouTubeチャンネルは『motoの転職チャンネル』がある。

運営者情報