【人事向け】戦略的人事になるために読むべき「採用と組織の本」7選

採用と組織の本

僕がベンチャーで採用担当をしていた際、業務のインプットにおいて最も役立った本をご紹介します(この記事は随時更新しています)。

人事や組織論、採用におすすめの本

リクルートやSMSでの採用や、組織作りにおいて実際に役立ったおすすめの「組織論」の本をご紹介します。人事や組織をまとめる方は是非読んでみてください。とても濃いインプットが得られました。

1.ウォー・フォー・タレント

おすすめ度:★★★★★

僕がリクルートで採用担当を任されたとき先輩から最初にオススメされた一冊です。人事なんて全く興味ないと思っていたけど、この本をきっかけに意欲を持てるようになった。

中身を簡単に紹介すると「最高の人材を確保することは業績向上に直結する、だから人材獲得競争となっており、採用戦略はめちゃくちゃ重要になっている」みたいなことが具体的な事例と共に書かれてる。最初に読むのには非常に良い本です。

2.戦略人事のビジョン

おすすめ度:★★★★・

こちらはベンチャーで人事を兼任すると決まったときに購入した本です。人事の可能性をぐっと広げてくれた一冊でした。

よくあるハウツー本や成功事例本にあるようなテクニック論ではなく「何のための業務なのか」という点がしっかり書かれており、人事戦略や組織開発を考える上でとても参考になりました。

3.なぜ人と組織は変われないのか

おすすめ度:★★★・・

少し意識高めな本。 なぜ組織と個人は変われないのかについて、データや筆者の見識も踏まえて分かりやすく解説されている実践向きな一冊。

400ページを超えるボリュームがあるので、普段本に読み慣れていない人は時間がかかるかもしれません。長期休みなどの時間があるときにじっくり読むことをお薦めします。内容は本当に勉強になりました。

4.ワーク・ルールズ!

おすすめ度:★★★★★

Googleの人事トップであるラズロ・ボックが成功例、失敗例を書いた本。Googleはどんな施策や取り組みに対しても仮説・検証を徹底的に繰り返しており、この本では人事において実践された具体的な取り組みが紹介されています。

人事に関する施策では難しい部分も多いと勝手に思っていましたが、地道にやればできるような実例も紹介されており、内容も面白いので一気に読めます。

5.採用基準

おすすめ度:★★★★・

「ハーバード・ビジネス・レビュー読者が選ぶベスト経営書2013」の第2位にもなったこちらの本。元マッキンゼーの採用マネジャーである伊賀泰代さんが、マッキンゼーの人材観について紹介しています。

タイトルは採用基準となっていますが、中身は「地頭のよさや論理的思考力よりもリーダーシップが重要である」という論旨が強かったので自分のためにも読んでおいて良かった思います。

6.ALLIANCE

おすすめ度:★★★★・

LinkedInの創業者リード・ホフマンをはじめとした著書。

基本的に人事関係の本は「いかにして辞めないようにして長く働いてもらうか」という説明が多いですが、ALLIANCEでは「数年で退職するのは当たり前」という前提で、入社した人と良い関係を築いていくかがまとめられています。

リクルートでは一部実践している点もあったので共感できる部分が多かったです。人事だけでなく、経営者や転職検討者にオススメします。

7.「変革型人事」入門

おすすめ度:★★★★★

多くの企業が直面している人や組織の問題を、人事部門の視点だけでなく、経営の観点から書いてあります。

人事部門がビジネス部門の競争力を人材面で強化できるような「攻めのHR」になるための発想が書かれています。日本の人事は守ってばかりなので、営業から人事に異動する人には特にオススメです。

いずれもエントリーしやすい本なので、戦略人事を目指す方は目を通しておいて損がないと思います。参考になれば幸いです。

執筆者・監修者のmotoについて

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戸塚俊介。1987年長野県生まれ。地方ホームセンターやリクルート、ベンチャー企業など6回の転職を経験後、転職メディアを上場企業へ売却。現在は「転職アンテナ」を運営するmoto株式会社およびHIRED株式会社(有料職業紹介事業許可番号:13-ユ-313037)の代表取締役。著書は『転職と副業のかけ算』(扶桑社)、『WORK』(日経BP)、YouTubeチャンネルは『motoの転職チャンネル』がある。

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