
ビジネス書おすすめランキング|年代別に読みたい本を紹介
書籍『転職と副業のかけ算』の著者であるmoto(戸塚俊介)が、仕事やキャリアに効くおすすめのビジネス書を年代別に紹介します。年間ランキングやベストセラーは毎年入れ替わりますが、今の仕事の課題から選ぶと、読んだ内容をそのまま仕事に戻しやすくなります。
本記事の筆者であるmotoは、X(旧Twitter)@moto_recruitフォロワー数が12万人を超えるビジネスインフルエンサーです。書籍『転職と副業のかけ算』はAmazonランキングで総合1位のベストセラーとなっています。
選び分けの目安は次の通りです。まずは今の課題に近い年代の欄から、1冊選んでみてください。
| 年代・状況 | 特に伸ばしたい力 | まず読む1冊 |
|---|---|---|
| 20代 | 仕事の型・成果の出し方 | 『WORK』『7つの習慣』 |
| 30代 | 問題設定・意思決定 | 『イシューからはじめよ』 |
| 40代以降 | 組織づくり・人材マネジメント | 『学習する組織』 |
| 迷ったら(全年代) | 考え方の土台 | 『7つの習慣』『嫌われる勇気』 |
筆者のキャリアやこれまでの実績についてはプロフィールをご覧ください。
※キャリアや転職に関するおすすめ書籍も合わせてご覧ください。
ビジネス書は「売れている本」より今の課題で選ぶ
ビジネス書を選ぶときは、まず「何を解決したいか」を決めてください。話し方を直したいのか、営業を学びたいのか、マネジメントで悩んでいるのかで、読むべき本は変わります。
2025~2026年の最新ランキングは、今読まれているテーマを知る入口として使えます。ただ、流行の本ばかり追うと、今の仕事に直結しないこともあります。ここではロングセラーと年代別の課題を分けて、私が実際に読んで仕事に使えた本を中心に選びました。
全ての年代におすすめのロングセラーのビジネス書ランキング
まずはじめに、年代を問わず読みやすいロングセラーのビジネス書を紹介します。迷ったら、仕事術やコミュニケーション、キャリアの考え方など、職種が変わっても使えるテーマから選ぶのがおすすめです。
1:7つの習慣
おすすめ度:★★★★★
全世界で4,000万部、国内でも250万部を超えるロングセラーです。私は仕事やキャリアなど、判断に迷ったときに読み返しています。
すぐに使えるノウハウ本というより、仕事や人間関係をどう捉えるかを整理する本です。ページ数は多いので、通勤中に少しずつ読むより、まとまった時間を取れる時期に読む方が向いています。
2:嫌われる勇気
おすすめ度:★★★★★
アドラー心理学を、哲人と青年の対話形式で読める入門書です。「すべての悩みは対人関係の悩みである」という考え方が軸にあり、職場の人間関係や評価に振り回されやすい方に向いています。結論がはっきりしている本なので、合う合わないはありますが、仕事で他人の反応を気にしすぎる方は読んでおく価値があります。
3:伝え方が9割
おすすめ度:★★★★★
コピーライターの佐々木圭一氏が、言葉の選び方を実例つきで解説しているベストセラーです。企画書、営業メール、依頼文など、相手に動いてもらう文章を書く機会が多い方に向いています。感覚に頼らず型で学べるので、文章を書くたびに時間がかかる方は、手元に置いておくと使いやすい一冊です。
4:転職と副業のかけ算
私が書いた一冊です。おかげさまでロングセラーとなり10万部を超えました。
新卒で地方ホームセンターへ入社し、転職と副業を通じて年収240万から年収4,000万に至るまでの実体験を書きました。おかげさまでAmazon総合ランキング1位、Amazonビジネス書ランキング1位を獲得し、ビジネス本大賞2020にもノミネートされました。
僕は、本書を通じて「転職して年収を上げたい」「サラリーマンとしての市場価値を上げたい」「給料以外の収入が欲しい」「老後のお金の不安を減らしたい」と考える人の一つのロールモデルになれたらと思っています。
これからの時代は、会社も組織も自分のキャリアを保証してくれません。自分の身は自分で守るしかないのです。
本書の内容の一部は「【無料公開】著者が語る『転職と副業のかけ算-生涯年収を最大化する生き方-』」で公開しています。
働く中でどのように考え、年収を上げてきたかについて具体的に書いています。「給与はもらうものではなく、稼ぐもの」という考え方に興味がある方は読んでみてください。
2冊目となる『WORK-価値ある人材こそ生き残る-(日経BP)』も2022年1月に発売しているので、合わせて読んでみてください。
20代におすすめビジネス書ランキング
20代は、仕事の進め方や考え方の土台を作る時期です。業界や職種がまだ定まっていない方は、専門スキルの本に加えて、成果の出し方、営業、思考法、優先順位のつけ方を学べる本から読むのがおすすめです。
1:WORK
おすすめ度:★★★★★
手前味噌ですが、私が書いた一冊です。これまでのキャリアの中で失敗しながら学んだ、仕事との向き合い方について書いています。
ベストセラーとなった前作『転職と副業のかけ算』は「転職」や「副業」という手段を通じて“個人の価値を最大化する”というテーマでしたが、本作は「仕事との向き合い方」をテーマにしています。
本作では、私の過去の経験から「成果との向き合い方」や「組織で働く上で持つべき視点」、「自分の価値を上げる働き方に必要な思考法」などを70項目に分けて書き出しています。仕事で評価されたいけれど、何から変えればよいか分からない20代の方に読んでほしい一冊です。
2:未来に先回りする思考法
おすすめ度:★★★★★
未来に先回りすることができる0.1%の人たちを調べていくと、99.9%の人とはまったく違った思考法を用いて、未来を見通していることがわかりました。両者を分けているのは、パターンを認識する能力です。
広告系ベンチャーの事業部長からもらった、メタップス代表取締役の佐藤航陽氏のビジネス書です。
この本では、未来を予測するというより、変化のパターンを見つけて自分の頭で考える方法が説明されています。新しい技術やサービスに触れる機会が多い方、流行を追うだけで終わりたくない方に向いています。
3:なぜハーバード・ビジネス・スクールでは営業を教えてくれないのか?
おすすめ度:★★★★・
営業とは、ものを売ることではなく、自分を売り込むだと考えている。お客様は商品を買うのではなく、信頼できるあなたが売っているもの、つまりあなた自身を買うのだ。
黄色い看板を掲げる激安が売りの大手小売業界社長にお薦めいただきました。
ハーバードMBAで教育を受けた英国人のジャーナリストが、モロッコの絨毯商人、日本のトップ生保営業マン、イギリスのテレビ通販セールス、米国の美術商などを取材して、彼らの生い立ちや「成功の秘訣」について書かれたビジネス書です。
私自身、営業のビジネス書は何冊か読んできましたが、営業は理論だけでは足りず、「実際にどんな場面で何をしたか」まで知ることが大切だと思っています。その点で、この本はかなり参考になりました。営業職の方や、顧客との関係づくりを学びたい方におすすめです。
4:確率思考の戦略論
おすすめ度:★★★★★
「ビジネス戦略の成否は『確率』で決まっている。そしてその確率はある程度まで操作することができる」
2010年に730万人だったUSJの年間来場者数を、5年間で1,390万人まで増やした実績を持つ著者の一冊です。この倍増を、勝てる確率を計算で引き上げて実現した過程が語られます。
価格は少し高めで、数式も出てきます。ただ、すべてを理解しようとしなくても「勝てる確率をどう上げるか」という考え方は学べます。マーケティング職はもちろん、事業や営業の数字を見る立場の方にもおすすめです。
5:アナロジー思考
おすすめ度:★★★★・
エス・エム・エスの役員の方にもらった一冊。
何か新しい経験するとき、似たような過去の経験から類推(アナロジー)して「あれと同じ感じかな?」と考えたりすることがありますが、それこそが「アナロジー思考」です。
アイデアは「これまでどこかにあったものの組合せ」でしかないため、何か新しいことを考えるには「どう組み合わせるか」という思考が必要になってきます。この思考は、日常生活でも非常に役立ちます。
さまざまな事例から丁寧に解説してくれるので、普段の仕事で別業界や過去の経験からヒントを引き出したい方におすすめです。企画職や新規事業に関わる方は、読みながら自分の仕事に置き換えて考えてみてください。
6:エッセンシャル思考
おすすめ度:★★★★・
クライアントであるITベンチャーの社長から頂いた一冊。日々の作業に忙殺されがちな人や、周囲に流されやすい人におすすめです。
エッセンシャル思考とは「重要なことだけ」を行うための考え方のこと指します。
非エッセンシャル思考の人は、トレードオフが必要な状況で「どうすれば両方できるか?」と考える。だがエッセンシャル思考の人は、「どの問題を引き受けるか?」と考える
「選ぶことを選ぶ」という言葉がとても印象的でした。仕事を断れず、予定やタスクを抱え込みがちな方は、読むだけで終わらせず、今週やらないことを1つ決めるところまで試してみてください。
30代におすすめのビジネス書ランキング
30代は、任された仕事をこなす段階から、問題を見つける力やチームを動かす力へと、求められるものが変わります。ここでは、大手企業の会社員やベンチャー企業でマネジメントをしている方から反応がよかったビジネス書を紹介します。
1:イシューからはじめよ
おすすめ度:★★★★・
外資コンサル出身でDeNAに勤める役員の方にもらったビジネス書。「労働時間なんてどうでもいい。価値のあるアウトプットが生まれればいい」というのが印象的でした。
これまでいろいろな問題解決系の本を読んできましたが、かなりわかりやすくまとまっています。
問題を解く前に「解くべき問題を見極める」という考え方と、その具体的な進め方について詳しく書かれています。会議や資料作成に時間を使っているのに成果につながらない方は、先に読んでおくと仕事の組み立て方が変わります。
2:HARD THINGS
おすすめ度:★★★★★
転職を考えていたときに、人材広告を営むベンチャー企業の社長からもらったビジネス書です。経営の現場で起きた難題を、著者がどう受け止めて意思決定したかがリアルに書かれています。
「社員をクビにするときの作法」や「親友を降格させる」、「クライアントから契約解除を言い渡されたときにどうしたか」など、本当にリアルで起こることばかりが書かれているので、自分ごととして読めた一冊でした。
経営者がどんな状況で意思決定しているのかを知りたい方におすすめです。マネージャーになったばかりの方や、将来起業を考えている方は、華やかな成功談よりも先に読んでおくと得るものがあります。
3:ビジョナリーカンパニー②
おすすめ度:★★★★★
普通の会社がどのようにして“偉大な企業”に変わるのか、その違いやポイントが「飛躍の法則」としてまとめられています。
日々の仕事の中で何を積み上げるべきか、どのようなリーダーが強い会社を作るのかを学べます。プレイヤーからマネージャーへ役割が変わるタイミングで読むと、視点を上げるきっかけになります。
40代におすすめのビジネス書ランキング
40代は、自分の成果に加えて、組織全体の成果をどう作るかが問われる年代です。ここでは、大手企業の部長や事業責任者など、マネジメント層の方にすすめられることが多いビジネス書を紹介します。
人事制度設計や研修でも使われる本が多いため、人事はもちろん、組織を俯瞰する立場の方は読んでみてください。50代の方が組織運営や後継者育成を考えるときにも参考になります。
1:学習する組織
おすすめ度:★★★★★
DeNAの役員の方から頂いたビジネス書です。ベンチャーに勤める方や、マネージャー職の方に向いています。
「システム思考」という考え方を通して、自ら問題を解決していける組織にするための知識が書かれています。個人の努力だけでは解けない組織課題を扱う方に向いています。
「なぜ問題が起こるのか」「どう対処すべきか」を、理論や事例に基づいて説明している点が特徴です。組織作りに関心がある方は読んでみてください。
2:なぜ人と組織は変われないのか
おすすめ度:★★★・・
リクルートに在籍していたときに人事の役員の方からもらった一冊。なぜ組織と個人は変われないのかについて、データや筆者の見識も踏まえて分かりやすく解説されているビジネス書です。
400ページを超えるボリュームがあるので、短時間で読み切る本ではありません。組織変革や人材育成に向き合う立場になった方が、長期休暇や合宿前に読むと議論の土台を作りやすいです。
3:グロービス MBA組織と人材マネジメント
おすすめ度:★★★・・
上場しているベンチャー企業の役員の方からもらったビジネス書です。「組織文化」「組織体制」「評価制度」などの仕組みを通して、組織をどう作り込んでいくかが書かれています。
「戦略を実行するために組織はどうあるべきか」「人材の能力を引き出すために人事制度はどうあるべきか」を学べる教科書的な本です。評価制度や育成の設計に関わる方は、手元に置いておくと確認しやすいです。
ビジネス本は読んだ後に1つだけ仕事で試す
以上、おすすめビジネス書でした。
ビジネス書は、たくさん読むことよりも、読んだ後に仕事で1つ試すことの方が大切です。伝え方の本なら次のメールで使う、営業の本なら次の商談で質問を変える、組織論の本なら次の1on1で確認する項目を変える、というように使ってみてください。
有り難いことに、私自身も書籍を出す機会に恵まれ『転職と副業のかけ算』を出版し、おかげさまでAmazon総合・ビジネス書ランキング1位のベストセラーとなりました。
今回紹介した本は、どれも仕事の見方を変えるきっかけになる本です。まずは今の課題に近い一冊から読んでみてください。
執筆者・監修者のmotoについて
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起業家・著述家(Wikipedia)。実名は戸塚俊介。広告・人材・IT業界など8社へ転職。副業でmoto株式会社を起業し、上場企業へM&A。現在はHIRED株式会社(有料職業紹介事業許可番号:13-ユ-313037)代表取締役。著書:『転職と副業のかけ算』(扶桑社)、『WORK』(日経BP)













