
沖縄で転職したいけど「自分で沖縄の企業に問い合わせたほうがいいのか?」「転職エージェントを通したほうがいいのか?」「しかし、沖縄でどの転職エージェントを使えばいいのか?」と悩んで、転職活動を始められずにいる方もいるのではないのでしょうか。
東京や大阪などの大都市に比べると、沖縄の求人は少なく、沖縄での転職は情報収集の量とスピードが勝負になってしまう部分が大きいです。
沖縄での転職は、転職エージェントを活用することでいち早く情報収集を行い、内定に至るまでの転職活動を効率良く進めることが可能です。
数ある転職エージェントの中でも、沖縄の転職に強い転職エージェントを有効活用し、転職に成功する方法をお伝えします。
沖縄の転職事情
沖縄での転職を考えるにあたり、まずは沖縄の転職事情を把握しておきましょう。
沖縄の仕事事情
沖縄県はその温暖な気候と他県では見られない自然、食物などが多く、年中多くの観光客が訪れる観光大国です。
沖縄県の収益の約8割が観光業や医療・福祉などの第三次産業が占めています。
今後は全国でもトップの収益を誇る観光業のさらなる増益と、温暖な気候を利用した農業・漁業での収益の伸長が期待されます。
沖縄に本社を置く有名企業の例
- 沖縄セルラー電話(那覇市):KDDIの連結子会社。auブランドを展開
- 株式会社サンエー(宜野湾市):沖縄流通の最大手。スーパーや外食を展開
- 琉球銀行(那覇市):貸出預金シェア沖縄県内トップ
- WBFリゾート沖縄(豊見城市):旅館・ホテル運営。レンタカー業
沖縄の平均年収
年収ガイドによると、沖縄県の平均年収は374万300円となり全国平均の440万円より下回っています。
沖縄の有効求人倍率
厚生労働省が発表した2020年7月の全国の有効求人倍率は1.20倍です。また、労働政策研究・研修機構によると、沖縄の有効求人倍率は0.70倍となっておりコロナ禍の影響もあり全国平均と比べると低い倍率となっています。
沖縄に転職するメリット・デメリット
沖縄への転職を検討する際は、まず沖縄に転職するメリットとデメリットを把握しておきましょう。
沖縄に転職するメリット
沖縄に転職するメリットは以下の2つです。
- 大都市と比べて生活費が安い
- 年収アップができるかも!
なんといっても沖縄に転職する最大のメリットは東京や大阪など大都市に比べると生活費の安さです。家賃や食費など大都市との違いに驚くでしょう。
また、沖縄には前項で紹介したような大企業も多数あるので年収アップが狙えますし、年収を上げて生活費を節約できれば、金銭面で余裕ができます。
沖縄に転職するデメリット
一方、沖縄に転職する際には、以下のようなデメリットも考えられます。
- ブラック企業に転職してしまうかも
- 仕事がハードで体調をこわす人もいる
- 地方独特の風習に慣れる必要がある
沖縄に転職した人で「転職してみたらブラック企業だった」という後悔している方も少なからずいます。
もっと田舎の企業だと世間が狭いので低賃金や長時間労働など、すぐに噂が広まって入社前に吟味できるのですが、沖縄は企業数も多く見極めるのは難しいです。
また、沖縄には大企業も多く年収アップが可能ですが、その分仕事がハードな場合もあります。のんびり地方で働きたいという理由だけで転職すると、後悔することになるかもしれないのでおすすめできません。
最後に、沖縄だけではありませんが、新しい土地に移り住むとその土地独特の新しい風習に馴染む必要があります。
例えば東京だとマンション暮らしで近所付き合いがない方も多いと思いますが、沖縄に来て戸建てに住んだりすると、町内会があったり隣の人と顔を合わせることが多く、ストレスを感じる方もいるかもしれません。
沖縄の転職には転職エージェントを利用する
沖縄での転職には、転職エージェントのサポートが欠かせません。
転職エージェントは転職サイトや公式サイトにも載っていない、非公開求人を含む多くの求人を保有しており、転職エージェントに登録していれば、あなたの経歴や希望条件に合った求人をいち早く知らせてくれます。
沖縄での有効求人倍率は東京や大阪などの大都市に比べると低く、その分良い求人が取り合いになり、早い者勝ちになります。
ライバルよりも早くより好条件の求人情報を手にすることが、沖縄での転職成功への第一歩になるのです。
沖縄での転職で転職エージェントを使うべき3つの理由
沖縄の転職で転職エージェントを使うべき理由は、下記の通りです。
1. 個別に非公開求人をもらえる可能性がある
転職エージェントは企業と機密保持契約を結んで、企業HPに一般公開されていない「非公開求人」を大量に保有しています。
非公開求人とは、企業が事業戦略上の理由で重要なポジションにこっそり人を採用したい場合、転職エージェントに内密で依頼する求人で、条件が良いケースが多いです。
大手の転職エージェントは、非公開求人の保有率が圧倒的に高いため、沖縄県に特化した非公開求人を保有しています。
沖縄企業の採用ページや転職サイトをチェックして「特に転職したい条件・求人がないな」と思ったとしても、転職エージェントが保有していることも多いのです。
しかし、非公開求人は募集がかかるとすぐに殺到してしまうので、転職エージェントの連絡スピードが決め手になってしまうことも少なくありません。
2. 沖縄の企業に特化した対策が可能
転職エージェントは多くの転職希望者のサポートを行なってきているため、大手・人気企業であればあるほど、内部の採用プロセスを熟知して独自のノウハウを蓄積してきています。
具体的には、採用担当者の特徴や好み、過去受かった人の傾向、特化した想定質問や正しい回答など、通常知ることができないデータを大手の転職エージェントは蓄積しているのです。
さらに、蓄積してきたデータを駆使して、模擬面接・職務経歴書をあなたと一緒に考えてくれるので、転職エージェントを活用していないライバルよりも圧倒的に優位に立てるのです。
転職エージェントは面接の後に採用担当者と個別に連絡を取り、面接の評価を確認しています。
転職エージェントの能力次第なのですが、面接でうまく伝えることができず、本来不合格になるところを、転職エージェントの営業力で面接をやり直したりなんとか通過させることも実は多いのです。
注意点は、転職エージェントの営業力が弱いと、あなたを十分に売り込むことができないので、営業力が強い転職エージェントを選びましょう。
3. 年収など待遇交渉ができる
実際に転職をした方は、ご存知かと思いますが「転職で年収・待遇交渉」は自発的に行う必要があります。
しかし、多くの転職者が口を揃えて言うのは「どのタイミングで交渉すればいいかわからなかった…」ということです。
なぜなら、個人経由で応募すると、最終面接の場で入社同意書を書かされることが多いため、そもそも年収交渉する場面が設けられていないのです。
転職エージェント経由であれば、入社する意向を転職エージェント経由で伝えることができるので、合わせて転職エージェントに年収交渉をしてもらうことが可能です。
沖縄での転職は転職エージェントを複数登録する
沖縄での転職では転職エージェントを複数登録することで、転職成功率をより上げることができます。
転職エージェントにはそれぞれ求人の量や求人の年収レンジ、サポート力や得意の業界など特色があり、特色の違う転職エージェントを複数登録して有効活用することで、より転職活動を優位に進めることができます。
例えば、求人の量も多く、幅広い業種の求人を持つ総合転職エージェントに登録して求人の情報収集をし、同時にサポート力に定評がある転職エージェントに転職に関する疑問点などを細かくします。もし、希望の職種が特定できているなら、その業界に特化した特化型転職エージェントに登録して、条件を絞って求人をチェックしてもよいでしょう。
あまり多くの転職エージェントに登録しても混乱するので、だいたい3~5社の転職エージェントに登録して転職活動を進めてみると良いでしょう。
沖縄での転職におすすめの転職エージェント5選
沖縄での転職で登録すべき転職エージェントは、大手転職エージェントに加えて地域密着型の転職エージェントをおすすめします。
沖縄に支店がある大手転職エージェントは限られており、対面で面談や相談をすることは難しいですし、転職する業界によっては、地域密着型転職エージェントのほうが、多くの求人を保有している可能性があります。
それでは、沖縄でおすすめの転職エージェント5社をご紹介します。
1:リクルートエージェント|案件総数・内定決定率No.1
口コミ:リクルートエージェント 評判を確認
おすすめ度:★★★★★
公開求人数:385,625(2023年5月31日現在)
【公式サイト】https://www.r-agent.com/
「リクルートエージェント」は案件総数・内定決定率ともにNo.1の国内最大手の総合転職エージェントです。転職希望者の約80%以上が利用したことがあるというのがこのリクルートエージェント。
沖縄に支店はありませんが、電話やメールでの相談対応が可能です。沖縄の転職で情報量を優先して転職エージェントを利用したい方におすすめです。
2:doda転職エージェント|転職者満足度No.1丁寧な対応とノウハウが好評
口コミ:doda 評判を確認
おすすめ度:★★★★★
公開求人数:195,478(2023年5月31日現在)
【公式サイト】https://doda.jp/
パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する「doda転職エージェント」は、転職者満足度No.1の転職エージェントで、営業能力や連絡スピードが高いです。
特徴は、担当者の対応が平均的に良く、当たり外れが少ない転職エージェントだと言われています。
リクルートエージェントと肩を並べる、業界大手の転職エージェントですがdodaも沖縄に支店がないので、電話やメールでの対応になります。沖縄の公開求人の量では業界一ですし、丁寧なサポートを希望する方は登録しておくべきエージェントです。
3:パソナキャリア|初めての転職には必須
口コミ:パソナキャリア 評判を確認
おすすめ度:★★★★・
公開求人数:36,231(2023年5月31日現在)
【公式サイト】https://www.pasonacareer.jp/
『パソナキャリア』は大手転職エージェントの中でも、手厚いサポートには定評のある転職エージェントです。また、平日夕方や土日の面談や相談対応も可能なので、在職中の転職活動など、時間にあまり余裕がない方にとっては利用しやす転職エージェントです。
パソナキャリアは沖縄に支店があり、ほかの大手転職エージェントに比べて沖縄県内の非公開求人も多く保有しています。
4:リージョナルキャリア沖縄
『リージョナルキャリア沖縄』は、大都市圏から沖縄へのU・Iターンを支援する転職支援サービスです。2017年7月のサービス開始以来、沖縄に密着した転職支援・キャリア支援を行っています。
沖縄自体、観光業がとても盛んですので、その分求人も多く発生していることが予想されますし、沖縄で観光業に転職を考えている方は必ず登録しておきたい転職エージェントです。
5:ジョブアンテナエージェント
『ジョブアンテナエージェント』は、沖縄に拠点を置く地域密着型転職エージェントです。
比較的新しい転職エージェントなので企業とのパイプはあまりないですが、ジョブアンテナエージェントはWeb会社の琉球インタラクティブが運営する転職エージェントでもあり、IT業界への転職を強みとしているのはもちろん、ベンチャー企業への転職サポートも得意としています。
沖縄で転職エージェントを活用する際の注意点
沖縄で転職エージェントを活用して転職を成功させるには、以下の4つのポイントに注意してください。転職エージェントを有効活用して沖縄での転職を成功させるためのポイントを一つずつ詳しく解説していきます。
1.登録後は1~2週間に一度は必ず連絡を入れる
転職エージェントは企業から依頼を受けると、数多くの求職者のデータベースから条件に合った求職者を検索にかけるのですが、そのデータベースは更新日、つまり一番最近連絡を取った日が近い順に並んでいます。
つまり、同じ条件であれば、より最近連絡を取った求職者にまず連絡をしていくわけです。
転職エージェントに登録したっきり連絡をしないでいると、どんどん後回しにされて求人の紹介はだんだん減っていってしまいます。
2.経歴やスキルに嘘をつかない
登録する経歴やスキルに嘘はついてはいけません。聞こえの良い転職理由を伝えてしまっては、転職に至った根本的な問題を解決できる企業の紹介が難しくなります。
また、話を進めていくうちに「最初に聞いてた話と違う??」となるとエージェント側も信用できず、企業に推薦しづらいということにもなりかねないので、虚偽の報告は絶対にしないでください。
3.同じ案件に複数の転職エージェントから応募しない
沖縄での転職においては、1つの案件に複数の転職エージェントから応募してはいけません。
企業からエージェントにも連絡が行き、結果として企業・エージェントの双方に不信感を与えることになり、場合によっては破談になってその案件には応募できなくなることもあります。
4.合わない担当エージェントは変更してもらう
転職で最も重要なのは、担当エージェントとの相性です。あなたの転職に至った理由や希望条件を理解し、共に希望の転職先を探し親身にサポートしてくれるエージェントが必要です。
万が一「紹介される案件が希望とかけ離れている」「質問しても返事が遅い」などあなたが不安に感じることがあれば、担当エージェントを変更してもらってください。
合わない担当エージェントと転職活動を行っても思うような結果は出ないでしょうし、時間が無駄になってしまいます。
沖縄の転職エージェントまとめ
ここまで沖縄での転職事情、おすすめの転職エージェントについてお伝えしてきました。沖縄での転職はいかにあなたに合った転職エージェントを有効活用できるかによって、成功率が大きく変わってきます。
転職や転居は、あなたの人生において大きな転機となります。この記事を参考に自分に合った転職エージェントに登録して沖縄での転職の成功を目指してください。
執筆者・監修者のmotoについて
moto
Follow @moto_recruit
戸塚俊介。1987年長野県生まれ。地方ホームセンターやリクルート、ベンチャー企業など6回の転職を経験後、転職メディアを上場企業へ売却。現在は「転職アンテナ」を運営するmoto株式会社およびHIRED株式会社の代表取締役。著書に『転職と副業のかけ算』(扶桑社)、『WORK』(日経BP)がある。(有料職業紹介事業許可番号:13-ユ-313037)。