
日本には、約19,000社の転職サイト(厚生労働省「職業紹介事業報告書」)が存在し、年間約60万人もの人が転職サイトを利用して転職をしています。
転職サイトを利用するにあたって「利用するのに料金はかかるのだろうか」「完全無料と書いてあるけれど、本当に無料なのか」と不安になる人もいらっしゃると思います。
結論としては、転職サイトは無料で利用することができます。本記事では、転職サイトが無料で使える理由と、無料で利用できる転職サイトをご紹介していきます。
なぜ転職サイトは無料で使えるのか
転職サイトの利用に料金はかかるの?という疑問を持つ人は多いと思いますが、結論からお伝えすると、転職サイトの利用に費用や料金はかからず、すべて無料で利用できます。
つまり、転職者や求職者であれば転職サイトが提供するすべてのサービスを無料で利用できるわけです。本当に無料なの?と思う人もいると思いますが、この点については職業安定法に明確に記載されています。
有料職業紹介事業者は、前項の規定にかかわらず、求職者からは手数料を徴収してはならない。
引用元:職業安定法の第三十二条の三
上記のことから、転職活動においてどんなに転職サイトを利用しようと、みなさんに費用がかかることはありません。
転職サイトが無料の理由
ではなぜ転職サイトは無料で利用できるのでしょうか。その理由について解説していきます。
1.転職サイトは企業からの報酬で成り立っている
転職サイトは、企業から採用条件を確認し、求人情報としてデータにします。そして、このデータをもとに求職者の希望条件にマッチした求人を掲載することで、転職活動のサポートをしています。
転職サイトは、採用したい企業と転職者をWebサービスを通じてマッチングするビジネスであるため、企業側が求人広告掲載費用を払っています。そのため、転職者は無料で利用することができます。
有料の転職サイトとの違いについて
ほとんどの転職サイトは無料で利用することができますが、転職サイトの中には有料のサービスもあります。有料の転職サイトで代表的なのが『ビズリーチ』です。

ビズリーチには無料プランと有料プランがあります。無料プランでは「プラチナスカウト」のみ閲覧・返信が可能で、特定の求人のみ応募可能ですが、有料プランにすることでスカウトの閲覧・返信、求人の閲覧・応募がすべてが利用できるようになります。
ビズリーチは登録すると、有料プランを一定期間の間、無料で利用できるため、無料期間内に利用するのがおすすめです。
無料で利用できる転職サイト
無料で利用できる転職サイトを紹介していきます。
1:リクナビNEXT

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おすすめ度:★★★★・
公開求人数:1,299,000件以上(2025年10月29日現在)
【公式サイト】https://next.rikunabi.com/
『リクナビNEXT』は、人材業界最大手のIndeed Japan株式会社が運営する無料の転職サイトです。業界最大の求人情報から自分に合った求人を見つけることができます。
リクナビNEXTには「気になる求人を後でゆっくり見たい」「興味のある求人をリストにして管理したい」という人のために「気になるボタン」があります。気になった求人をリストにできるだけでなく、気になるボタンを押した企業からダイレクトでスカウトが来ることもあるため、転職活動を効率的に進めることができます。
また、「グッドポイント診断」を活用すれば、自分自身の強み・弱みを発見できるため、初めて転職活動する人にもおすすめです。
出典:公式サイト
2:doda

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おすすめ度:★★★★★
公開求人数:255,355(2025年10月29日現在)
求人数増減:+514(先週比↑up)
【公式サイト】https://doda.jp/
『doda』は転職サイトの中で最も知名度が高く、利用者の多い転職サイトです。利用は無料。求人は20万件以上(※2023年4月時点、非公開求人を含む)保有しており、転職サイトの中ではトップクラスの求人が掲載されています。
非公開求人の多くが他社転職サイトに掲載されていない独自の求人であるため、あなたに合った求人を見つけることができます。
サイト内には「転職人気企業ランキング」や「人気企業300社の合格診断」など、転職に役立つ情報が数多く掲載されているため、初めて転職する人にもおすすめです。
出典:公式サイト
3:転職サイトGreen

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おすすめ度:★★★★★
公開求人数:30,024(2025年10月29日現在)
求人数増減:+119(先週比↑up)
【公式サイト】https://www.green-japan.com/
『Green』はIT企業の求人に特化した転職サイトです。こちらも利用は無料です。ITやWeb業界の求人数は業界トップクラスで、大手からベンチャー企業まで幅広い企業が掲載されています。
転職サイトGreenの特徴は、求人を募集している企業の情報が、ほかの転職サイトより細かく掲載されている点です。会社の概要だけでなく、社員のインタビューやオフィスギャラリー、社長のインタビュー記事など、他の転職サイトにはないコンテンツが数多く掲載されています。
採用に積極的な企業が利用しているため、求人へ気になるボタンを押すだけですぐにリアクションが届きます。
また、企業メッセージのやりとりも、用意されたテンプレートを利用できるので、出先などでも対応できます。アプリもあるので、合わせて利用することをおすすめします。
出典:公式サイト
4:マイナビ転職

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おすすめ度:★★★★★
公開求人数:44,595(2025年10月29日現在)
求人数増減:-1,007(先週比↓down)
【公式サイト】https://tenshoku.mynavi.jp/
『マイナビ転職』は、若手層に人気のある無料の転職サイトです。幅広い業種・職種の求人が掲載されており、未経験向けの求人も充実している点が特徴です。
マイナビ転職には企業から直接オファーを受けられる「スカウト」「プレミアムスカウト」という機能があります。これまでの経験やスキルを登録しておくことで、さまざまな企業からスカウトをもらうことができます。
掲載求人数も申し分なく、若手の採用に積極的な企業も多いため、すぐに転職したい人にもおすすめです。また、マイナビ転職は転職サポートも充実しているため、転職サイトを使って今より良い条件の企業に転職したいと考える人におすすめです。
※マイナビのプロモーションを含みます
出典:公式サイト
5:type

おすすめ度:★★★★・
公開求人数:2,634(2025年10月29日現在)
求人数増減:+36(先週比↑up)
【公式サイト】https://type.jp/
転職サイトの『type』は、上場企業の株式会社キャリアデザインセンターが運営する無料の転職サイトです。「スカウトメール」や「AIによる求人提案」「精度の高い求人検索機能」「企業別の面接対策」など、type独自のコンテンツが充実しているため、ユーザー満足度が高いのが特徴です。
また、エージェント機能もあるため、求人の紹介を受けることもできます。未経験歓迎求人や若手のマネジメント層を募集する企業の求人も豊富にあるので、転職を考える人におすすめの転職サイトです。
出典:公式サイト
6:AMBI

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おすすめ度:★★★★・
公開求人数:205,366(2025年10月29日現在)
求人数増減:-6,044(先週比↓down)
【公式サイト】https://en-ambi.com/
『AMBI』は年収400万円以上の20代に特化した無料の転職サイトです。求人は20代のハイクラス(年収500万円以上)に特化しています。
応募する前に、興味ある求人に対して「興味あり」ボタンを押すと、その求人の企業、または転職エージェントから合否に関する評価がもらえます。自分の市場価値が事前にわかるので便利でした。
出典:公式サイト
7:ミドルの転職

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おすすめ度:★★★★・
公開求人数:376,348(2025年10月29日現在)
求人数増減:+3,920(先週比↑up)
【公式サイト】https://mid-tenshoku.com/
『ミドルの転職』は、30代に特化した無料の転職サイトです。管理職や経営幹部などのハイクラスな求人を中心に、10万件以上の求人を取り扱っています。
掲載されている求人には、エンジニアやITコンサルタントなど、IT・通信系の職種も多く掲載されています。
管理部門や新規事業部門・CFO・COO・CHROなどの求人案件もあるため、30代で高年収求人を目指す人におすすめです。
出典:公式サイト
8:FROM40

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おすすめ度:★★★★・
公開求人数:16,803(2025年10月29日現在)
求人数増減:+1(先週比↑up)
【公式サイト】https://www.from-40.jp/
『FROM40』は、日本最大級の40代に特化した無料の転職サイトです。
幅広い業種・職種の求人が掲載されており、中にはエグゼクティブ求人もあるため、次の転職でキャリアアップをしたいと思っている40代の転職者におすすめです。
会員登録をすると、約3,000件の非公開求人を閲覧することができるようになるため、40代向けの優良な求人に出会える可能性が高くなります。また、企業からのオファーも届くので、仕事で忙しい40代の転職者にもおすすめです。
転職サイトの大手であるdodaやリクルートエージェントと比較すると求人は少ないですが、40代に特化した転職サイトの中ではトップクラスの求人数を誇っているため、登録しておくことをおすすめします。
出典:公式サイト
9:エン転職WOMAN

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おすすめ度:★★★★・
公開求人数:2,437(2025年10月29日現在)
求人数増減:+8(先週比↑up)
【公式サイト】https://employment.en-japan.com/woman/
『エン転職WOMAN』は大手転職サイト「エン転職」に掲載される求人から、女性求人のみを掲載している無料の転職サイトです。求人検索機能に「出産、育児支援あり」「産休育休あり」「時短勤務OK」など女性が求人を探しやすくなっているのが特徴です。
また、女性が転職する上で悩みやすい点をまとめた「女性の転職Q&A」があり、転職をサポートしてくれるコンテンツも充実しています。
エン転職WOMANに掲載されている求人には、女性マネージャーや女性管理職求人も豊富にあります。
出典:公式サイト
会員登録なしで利用できる無料の転職サイト
会員登録なしで利用できる無料の転職サイトもご紹介します。
1:求人ボックス

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おすすめ度:★★★★★
公開求人数:16,197,798(2025年10月29日現在)
求人数増減:±0(先週比→keep)
【公式サイト】https://求人ボックス.com/
『求人ボックス』は、「食べログ」や「価格.com」などを展開するカカクコム社が運営する、求人検索に特化した求人サイトです。
「職種・業種」と「勤務地」「雇用形態」などを自由に入力し、求人情報を検索することができます。地域や雇用形態など、さまざまな求人が掲載されており、数多くの求人を閲覧することができます。
求人ボックスは国内最大級である900万件以上の求人を掲載しており、利用者数も月間700万人を超えています。正社員求人も豊富に掲載されているため、おすすめの求人サイトです。
また、本記事の監修者であるmotoは求人ボックスで「キャリアのお悩み相談室」もやっているので、ぜひ見てみてください。
出典:公式サイト
2:Indeed(インディード)

口コミ:Indeed(インディード) 評判を確認
おすすめ度:★★★★★
公開求人数(正社員):436,000件以上(2025年10月29日現在)
【公式サイト】https://jp.indeed.com/
『Indeed』はリクルートグループのIndeed Japanが運営する世界No.1の求人サイトです。インターネット上に公開されている転職サイトや企業の求人情報をまとめて検索することができる最大手の求人サイトです。
転職サイトの場合は、それぞれのサイトに登録し、求人検索をする必要がありますが、Indeedは勤務地や職種、雇用形態などを指定し、Web上に公開されている転職サイトの求人情報を一括で検索できます。
会員登録も不要で利用できるため、誰でもすぐに求人検索を始められます。正社員だけでなく、パートやアルバイト求人も掲載されていますが、正社員に絞って検索することもできます。日本における登録企業数は、17万社以上となっています。
本記事監修者のmotoはIndeed Japan社が発行する「Special Indeed’s Book」にも掲載されました。
出典:公式サイト
3:エンゲージ

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おすすめ度:★★★★・
公開求人数:1,415,509(2025年10月29日現在)
求人数増減:-1,983(先週比↓down)
【公式サイト】https://en-gage.net/user/
『エンゲージ』は90万件以上の求人を掲載する正社員やアルバイト求人の求人サイトです。
AIがあなたに合った求人を表示してくれるため、検索しなくても求人を探すことができます。また、企業からのオファーメールも受け取れるため、正社員の転職において、多くの選択肢を得ることができます。
求人情報は詳しく掲載されていて、企業の口コミ閲覧も可能です。信用できる求人を探している人におすすめです。
出典:公式サイト
そのほかの無料求人サイトについては『求人サイトおすすめランキング10選』と『無料で求人広告を掲載できるサイト8選』も合わせてご覧ください。
無料で使える転職サイトの選び方
無料の転職サイトにはさまざまな種類があり、一概に比較できないことから、自分に合ったものを絞り込むのが難しいです。
転職サイト選びに失敗してしまうと「スキルや経験に求人が合わず転職活動が進まない」「入社後にイメージとのギャップを感じて転職を後悔してしまう」など、転職活動に失敗してしまう可能性が高くなります。
ここでは無料の転職サイトを選ぶ際に、見るべき4つのポイントをご紹介します。
1.求人広告型転職サイトかエージェント型で決める
転職サイトには「求人広告型転職サイト」と「エージェント型」の2つがあります。
前者は転職サイト、後者は転職エージェントと呼ばれますが、それぞれに違いがあります。それぞれの違いについては後述しますが、まずは自分にどちらが合うかで転職サイトを選ぶのがおすすめです。
転職活動に慣れてきたら両方利用することで、より効率的に転職活動を進めることができるようになります。
2.求人数やサポート機能の多さで選ぶ
転職サイトを選ぶ際に重要になるのが「求人数の多さ」です。数多くの求人を持っている転職サイトを利用するほうが、あなたに合った求人に出会える可能性が高くなります。
また、その求人を検索するためのサポート機能や求人を受け取るためのスカウトサービスなど、各転職サイトにおけるサポート機能の使いやすさで選ぶことも大切です。
「未経験OK」や「土日祝休み」「リモートワーク可」などの検索項目の有無や、スカウト機能の有無などで転職サイトを選ぶようにしてください。
3.現年収や希望年収に合わせて選ぶ
転職サイトは年収別で利用できるサイトが異なってきます。そのため年収に合わせて、どのサービスを利用するのかを選択すると、よりあなたに合った求人を見つけられる可能性が高くなります。下記に参考となる転職サイトをご紹介しておきます。
| 現年収 | おすすめ転職サイト | 
| ~300万円 | リクナビNEXT、マイナビエージェント | 
| 300~500万円 | リクルートエージェント、doda | 
| 500~700万円 | JACリクルートメント、リクルートエージェント | 
| 700万円~ | リクルートダイレクトスカウト、ビズリーチ | 
年収で転職サイトを選びたい人は『年収別のおすすめ転職サイト』も合わせてご覧ください。
無料の転職サイトを利用する上での注意点
効率的に転職活動を行うために、ポイントを押さえて転職サイトを利用することが大切です。ここでは、転職サイトを使うときの注意点や活用法をご紹介します。
1.転職サイトを一つに絞らない
転職サイトを利用する際は、一つに絞らず複数の転職サイトに登録するようにしましょう。
転職サイトにはそれぞれに強みがあり、持っている求人やエリア、非公開求人の数などに違いがあります。そのため、複数の転職サイトに登録しておく方がよりよい求人に出会える可能性が高くなります。
転職サイトにある「非公開求人」は、一般的に公開されていない求人であるため、条件の良い求人であることが多いです。非公開求人は転職サイトごとに独自で保有しているため、一つの転職サイトだけに絞らず、複数の転職サイトに登録しておくことをおすすめします。
2.希望条件を絞りすぎない
転職サイトの登録時に入力する希望条件を絞りすぎないことも大切です。
年収を上げたい、働く環境を変えたい、福利厚生を重視したいなど、希望する条件は色々あると思いますが、希望する条件を絞りすぎると、条件に合った求人が少なくなり、選択肢が減ってしまいます。
そのため、希望条件は絞り過ぎず、ある程度緩く設定して利用するのがおすすめです。
3.転職サイトの求人更新日を見る
転職サイトの求人情報は日々更新されるため、常にチェックすることが大切です。下記が各転職サイトの求人更新日です。下記の更新日を参考に転職サイトへアクセスするようにしてみてください。
| 転職サイト | 更新日・更新曜日 | 
| リクルートエージェント | 随時 | 
| マイナビエージェント | 随時 | 
| doda | 毎週月・木 | 
| リクルートダイレクトスカウト | 随時 | 
| エン転職 | 毎週月・木 | 
| リクナビNEXT | 毎週水・金 | 
| マイナビ転職 | 毎週火・金 | 
| ビズリーチ | 随時 | 
| パソナキャリア | 随時 | 
まとめ
基本的に転職サイトは無料で利用することができます。
転職サイトは一つに絞らずに、求人数の多い大手転職サイトや、スカウト型の転職サイト、エージェント型転職サイトなど自分に合ったサービスを利用するのがおすすめです。
一つの転職サイトに絞ってしまうと、求人の選択肢も狭くなってしまうため、無料で使える転職サイトを複数利用して、効率的に転職活動をしましょう。
参考になれば幸いです。
執筆者・監修者のmotoについて

moto
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起業家・著述家。実名は戸塚俊介。広告・人材・IT業界など8社へ転職。副業でmoto株式会社を起業し、上場企業へM&A。現在はHIRED株式会社(有料職業紹介事業許可番号:13-ユ-313037)代表取締役。著書:『転職と副業のかけ算』(扶桑社)、『WORK』(日経BP)、YouTubeチャンネル:『motoの転職チャンネル』。

