30代の転職では、主に即戦力が求められます。
そのため、スキルに自信がない人は、未経験から始めることのできる職業を選び、徐々にキャリアアップしていきましょう。
本記事では、30代から目指せる職業をご紹介します。また、合わせて転職を成功させるポイントについても詳しく解説します。
30代男性が目指せる職業とおすすめ職種
30代の男性が転職する際におすすめの職業をご紹介します。
1.営業職
営業職は未経験からの転職難易度が比較的低い職種です。営業職を経験しておくとその後のキャリアパスも広がるため、30代男性の転職にも人気の高い職種になっています。
固定給に加えて営業成績に基づく歩合制を取り入れていることも多く、成果が収入に反映されモチベーションにつながります。
営業職ではコミュニケーション能力や企画力、交渉力、数字を追う感覚などさまざまなスキルを身につけられるので、30代のうちに営業を経験しておくと次の転職の選択肢も増えていくでしょう。
【営業職に向いている30代男性の特徴】
営業職は仕事の過酷さよりもがんばった分の報酬がきちんと欲しい、という男性におすすめです。
営業職は、良くも悪くも成果が報酬に反映されやすい職種です。成果が出せずに上司から厳しいことを言われても、ポジティブに取り組んで成果を出すことに尽力できる男性に向いています。
また、営業にはコミュニケーション能力が必要不可欠になります。
【営業職で働くのにおすすめの業界】
営業職はどのような業界にとっても常に必要とされる職種です。
興味のある商品やサービスで業界を選んでもいいですし、より高いインセンティブを狙いたい方は建築や住宅メーカー、金融系などがおすすめです。
営業職への転職については『営業職におすすめの転職サイト・転職エージェント10選』をご覧ください。
2.企画・マーケティング職
企画職は、新しい商品やサービスをイチから生み出したり、既存の商品やサービスを改良したりする仕事です。そして、一般市場の動向を探ってサービスや商品の宣伝・販促を行い、消費者に届けるのがマーケティング職の役割になります。
市場動向や消費者の反応を直接感じることができる面がおもしろく、やりがいにつながります。自分のアイデアやスキルを形にできるという点で、30代男性に人気の職種です。
なお、未経験から企画・マーケティング職への転職の難易度はかなり厳しいため、営業や販売で知識と経験を培ってから転職を目指すのが良いでしょう。
3.コンサルタント職
コンサルタントの仕事は、クライアントである企業の経営上の課題を明らかにし、業績改善に導くことです。コンサルティングを行う分野はマーケティング、人事、経営戦略など多岐に渡り、各分野において深い知識と経験を持ってクライアントに的確な助言ができる能力が求められます。
年々コンサルタントの需要は高まっており、高収入を目指す30代男性に人気の職種です。ただ、コンサルタントの善し悪しは直接企業の業績にもつながるため、採用基準が厳しく転職難易度は極めて高めです。
コンサルタント職を目指す方は、中小企業診断士や社会保険労務士、公認会計士、FP、労働安全コンサルタント、キャリアコンサルタントなどの資格を取りながら、実務で知識を深めると良いでしょう。
コンサルタント職への転職については『【専門領域別】コンサル業界に強い転職エージェント15選』をご覧ください。
4.クリエイティブ・技術職
技術職は専門的な知識を必要としますが、一度知識やスキルを身につければ同じ分野での再就職もしやすくなります。
職種としてはエンジニア、デザイナー、開発職、建築士などさまざまですが、研究職のような専門知識を要する職種は転職難易度が高いです。未経験から技術職への転職を目指す場合は、ITエンジニア関連で未経験・ポテンシャル採用を行っている企業がおすすめです。
【技術職に向いている30代男性の特徴】
技術職は「ものづくり」なのでモノをつくり出すことに興味があることは前提で、何か一つのことに突き詰めて技術を磨いていきたい男性におすすめの職種です。
また、技術職に従事する中で手に職をつけることができるので、一生食べていける仕事を見つけたい人にもおすすめです。
【技術職で働くのにおすすめの業界】
ものづくりに興味があり、安定性を求めるのであればメーカーがおすすめです。メーカーであれば製造や加工でも未経験から挑戦しやすいです。
またITやWebに興味があるなら、システムエンジニアやプログラマーという選択肢もあります。未経験からでも比較的挑戦しやすい業界です。
ITエンジニアの転職を考えている人は『IT/Webエンジニアにおすすめ転職サイト』をご覧ください。
30代女性が目指せる職業とおすすめ職種
ここからは、30代女性の転職におすすめの職業をご紹介します。
1.事務職
今も昔も、女性の転職に人気の高い職種である事務職。業務内容がある程度決まっていて、残業も少ないことからワークライフバランスを取りやすいところが人気の理由です。
事務職の主な業務は、企業においてのあらゆる事務作業全般になります。他の社員のサポートをする役目を担うため、仕事の正確さやホスピタリティの高さが求められます。
もともと事務職は女性に人気の職種で倍率が高い上、近年の業務アウトソーシング化によって事務職求人は縮小傾向にあるため、転職の難易度は高くなっています。
【事務職に向いている30代女性の特徴】
事務職の仕事はルーティンワークが多いので、同じ仕事を淡々とこなせる女性に向いています。
また、任された仕事を期限以内に完了できるようタイムスケジュールの管理ができることも重要ですし、最近では事務職の仕事もPC作業がメインになっていますので、基本的なPC作業が苦にならないことが前提です。
【事務職で働くのにおすすめの業界】
同じ事務職でも業界によって働き方や仕事内容も多少変わってきます。
IT・Web業界であれば事務職であっても新しいことに挑戦する機会が多く、その分仕事も大変にはなりますがやりがいはあるでしょう。
また、メーカーや商社であれば、業務内容はほぼ毎日同じで、仕事をコツコツ地道にこなしていける人におすすめです。
事務職への転職を考える女性には『事務転職におすすめの転職サイト』をご覧ください。
2.営業職
営業職は未経験からの転職難易度が比較的低い職種です。営業職を経験しておくとその後のキャリアパスも広がるため、30代女性の転職にも人気の高い職種になっています。
固定給に加えて営業成績に基づく歩合制を取り入れていることも多く、成果が収入に反映されモチベーションにつながります。
営業職ではコミュニケーション能力や企画力、交渉力、数字を追う感覚などさまざまなスキルを身につけられるので、30代のうちに営業を経験しておくと次の転職や、産休・育休後の復職でも職種の選択が可能になります。
【営業職に向いている30代女性の特徴】
営業職は仕事の過酷さよりもがんばった分の報酬がきちんと欲しい、という女性におすすめです。
営業職は、良くも悪くも成果が報酬に反映されやすい職種です。成果が出せずに上司から厳しいことを言われても、ポジティブに取り組んで成果を出すことに尽力できる女性に向いています。
また、営業にはコミュニケーション能力が必要不可欠になります。
【営業職で働くのにおすすめの業界】
営業職はどのような業界にとっても常に必要とされる職種です。
あなたの興味のある商品やサービスで業界を選んでもいいですし、より高いインセンティブを狙いたい方は建築や住宅メーカー、金融系などがおすすめです。
営業職への転職については『営業職におすすめの転職サイト・転職エージェント10選』をご覧ください。
3.企画・マーケティング職
企画職は、新しい商品やサービスをイチから生み出したり、既存の商品やサービスを改良したりする仕事です。そして、一般市場の動向を探ってサービスや商品の宣伝・販促を行い、消費者に届けるのがマーケティング職の役割になります。
市場動向や消費者の反応を直接感じることができる面がおもしろく、やりがいにつながります。自分のアイデアやスキルを形にできるという点で、30代女性にも人気の職種です。
なお、未経験から企画・マーケティング職への転職の難易度はかなり厳しいため、営業や販売で知識と経験を培ってから転職を目指すのが良いでしょう。
4.Webマーケティング職
30代におすすめの職業4つ目はWebマーケティング職です。
企業のニーズが非常に高い職種で、IT企業だけでなく、製造業や小売業などでも、ECサイトなどで自社商品の購買を促すためのWebマーケティング職が存在します。
一口にWebマーケティングといってもさまざまな仕事があります。WebマーケティングにはSEO対策や、Web広告の運用、アクセス解析やSNS運用など幅広くあります。
未経験での転職難易度は高いですが、30代で転職するとスキルが身につくおすすめの職種です。
5.データサイエンティスト
30代の転職におすすめの職業5つ目はデータサイエンティストです。
SNSやネットでビジネスをする企業には多くのデータが集まります。それらを分析し、有効活用していくのがデータサイエンティストです。主にデータを分析・解析したり、整理、構成する仕事です。
ITに関する基礎知識があるIT業界経験者の場合であれば、未経験でもデータサイエンティストを目指すことが可能です。プログラミングスキルや実務経験、AIに関する知見がある人はより挑戦しやすい職種です。
一方でIT業界未経験で知識やスキルが身についていない30代の状態の場合は、転職が難しい職種です。
まずはエンジニアとしてのプログラミング経験を積んだり、IT系の資格取得を行うなど、基本的な知識を身につけてから転職するのがおすすめです。
【技術職に向いている30代女性の特徴】
技術職は「ものづくり」なのでモノをつくり出すことに興味があることは前提で、何か一つのことに突き詰めて技術を磨いていきたい女性におすすめの職種です。
また、技術職に従事する中で手に職をつけることができるので、一生食べていける仕事を見つけたい人にもおすすめです。
【技術職で働くのにおすすめの業界】
ものづくりに興味があり、安定性を求めるのであればメーカーがおすすめです。メーカーであれば製造や加工でも未経験から挑戦しやすいです。
またITやWebに興味があるなら、システムエンジニアやプログラマーという選択肢もあります。未経験からでも比較的挑戦しやすい業界です。
ITエンジニアの転職を考えている人は『IT/Webエンジニアにおすすめ転職サイト』をご覧ください。
未経験の30代が目指せる職業とおすすめ職種
未経験でも30代から目指せる職業の中から、特に人気おすすめの職種をご紹介します。
1.事務職
30代の未経験におすすめの職種が事務職です。
事務職は未経験から正社員を目指せる求人が多く、30代の場合は実務経験がない場合でもポテンシャルを見込んで採用している企業も多くあります。
一方で、事務職は非常に人気のある職種でもあり倍率も高いです。厚生労働省が発表した一般職業紹介状況(令和4年2月分)によると、全体の有効求人倍率は1.21倍なのに対し、事務職は0.45倍と非常に高い競争率になっています。
事務職には、営業事務や総務事務、受付事務など、さまざまな種類があるため、自分に合った事務職を探すことが大切です。
事務職は採用コストをかけたくない企業が多いため、採用してすぐに退職する人は採用しない傾向にあります。そのため転職回数が多い人は事務への転職が難しい傾向にあります。
事務への転職は『20代女性の事務におすすめの転職サイトランキング』もご覧ください。
2.販売職
30代の未経験におすすめなのが販売職です。
販売職はスキルや資格などがなくても仕事ができるため、正社員を目指しやすい職種の1つです。
販売職は求人数が多く、未経験歓迎の求人も多くあります。販売職は接客業務がメインとなるため、柔軟なコミュニケーションを取れる人材は、評価されやすい傾向があります。
販売職を経験した後に、バイヤーや店長へのキャリアアップもあるため、30代でキャリアを考える人にもおすすめです。販売職の1つであるアパレル業界への転職を考える人は『アパレル業界の転職におすすめの転職サイト』もご覧ください。
3.営業職
30代の未経験におすすめの職種が営業職です。
営業職は未経験歓迎の求人が多く、正社員求人も多くあります。営業職には特別なスキルや資格必要なく、誰でも挑戦することができます。営業職が多い業界は人材や保険、化粧品、メーカーなどです。
営業職の場合、女性であっても、女性ならではの視点が売り上げにつながることもあるため、営業職では多くの女性が活躍しています。また、女性比率が高い職場はワークライフバランスを充実させやすいため、女性比率についても見ておくと良いです。
営業職への転職は『営業職におすすめの転職サイト・転職エージェント』をご覧ください。
4.介護職
30代の未経験におすすめなのが介護職です。
介護職は資格を持たなくても採用してもらえるため、30代女性が未経験で正社員を目指しやすい職種の1つです。さらに、資格を持っていると転職に有利になるため、より転職しやすくなります。
日本の総人口は2009年から13年連続で減少し続けている一方、65歳以上の数は年々増加し、2022年には3,627万人に達し過去最多を更新しています。国内のこういった状況からも、介護職のニーズは年々高まっています。
また、介護の実務経験があれば、介護福祉士をはじめとする国家資格なども取得できるようになります。介護職は女性比率の高い職場も多いため、キャリアのロールモデルを見つけやすいのも特徴です。
介護への転職を考える人は『介護士転職サイトおすすめ』も合わせてご覧ください。
※未経験で転職を考えている人は『未経験におすすめの転職サイト』記事も合わせてご覧ください。
30代で高収入を目指せる職業とおすすめ職種
30代で高収入を目指せる職業と職種をご紹介します。
1.MR(Medical Representative)
30代で未経験から目指せる高収入の職種がMRです。
MRは医師や薬剤師などに医薬品情報を提供する仕事で、営業職の一種です。主に医師や薬剤師などに対して自社の医薬品の営業と販売を行います。
出典:doda職種図鑑
MRの平均年収は、717万円、ボーナスは155万円となっています。未経験であっても高収入を目指せる職種としておすすめです。
2.保険営業
30代の未経験から目指せる高収入の職種の2つ目は保険営業です。
東京海上日動火災保険株式会社 | 708万円 |
損害保険ジャパン株式会社 | 610万円 |
プルデンシャルジブラルタファイナンシャル生命保険株式会社 | 1,202万円 |
株式会社FPパートナー | 1,057万円 |
出典:OpenWork『生命保険、損害保険で年収が高い企業ランキング』
保険営業はその企業にもよりますが、成果に応じてインセンティブが支払われることがあります。そのため平均年収が高い傾向にあります。30代の未経験で高収入を目指す場合には、保険の営業も選択肢の一つとしておすすめです。
30代からの就職・転職に役立つ資格や免許
ここでは、30代からの就職・転職に役立つ資格や免許を紹介します。
1.MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
マイクロソフトオフィススペシャリスト(通称:MOS)は、ワード、エクセル、パワーポイント、アクセス、アウトルックの5つのOAソフトが対象のPC向け資格となります。
試験はスペシャリストレベル(一般)とエキスパートレベル(上級)があり、取得方法としては認定の学校に通うほか、書店などで教材を購入し、独学で取得することも可能です。
MOSのスペシャリストレベルは、オフィスソフトの基本操作ができる程度となっています。そのためパソコン講座やハローワークの職業訓練でも採用されており、取得される方が多い資格です。
取得は比較的容易で、事務職の職種に実用的な資格となります。OAの基本操作が行えるという強みになるため、事務職を目指している方は取得しておくと良いです。
2.簿記
日商簿記検定は、資格の中でも一般的によく知られています。新卒の求人でも「日商簿記3級取得者」で募集しているケースがあり、やはり一般的に事務職、経理職の求人などで必須条件となる傾向があります。
簿記は、業務で実際に役立つ会計や経理の知識を得ることができます。2級以上であれば、事務職や経理職、会計事務所に応募する場合などにかなり有効となります。
もちろん簿記3級を取得しているだけでも転職先の幅は広がり、難関である1級に合格すれば、独立開業が可能な税理士の受験資格も得られます。目下の転職活動だけでなく、将来の可能性も広がる魅力的な資格となります。
受験費用は3級・2級で4~5千円程度で、受験者の多い資格のため教材が多くあります。書店にも数多くの参考書や教材があるため、資格取得に取り掛かりやすいものともいえます。
3.TOEIC
TOEICは、日常生活やグローバルビジネスにおける英語力を測定するテストです。
TOEICテストにはいくつか種類がありますが、一般的にTOEICというと「聞く力」「読む力」を測る TOEIC Listening & Reading Testのことを指します。
リスニングパートとリーディングパート合わせて200問を2時間で解答し、990点満点でスコア判定されるので、合否判定などはありません。多くの大学生や社会人が受験しており、日本で最も知名度の高い英語試験となっています。
TOEICを持っていることは転職において有利になりますが、特に有利になるのは700点以上です。『英語活用実態調査』によると、企業が海外部門の社員に期待するTOEICスコアは690点とされています。
外資系企業を志望する場合、TOEIC730点が足切りラインと言われているため、最低でもTOEIC730点を取得することをおすすめします。
4.FP(ファイナンシャルプランナー)
ファイナンシャルプランナーは、個人のお金に関して不動産や税金、保険や資産運用、相続や年金などのアドバイスをする職業のための資格です。
この資格は知名度が高くて求人も多く、業種的にも多種多様に応用できるところが魅力です。金融関係はもちろん、不動産や銀行、証券会社や保険会社などで有益な資格となります。
試験は3級から1級まであり、3級は初学者向けで実務向けは2級からとなります。ただ、2級試験もそこまで難しいものではありません。
3級から勉強して2級を取得するのも良いですが、2級から勉強して取得することも十分可能です。なお、1級は学科試験を受けるための条件があります。
「実務経験5年以上」もしくは「2級合格者で実務経験1年以上」であることが条件となります。ですので、まずは2級を取得し、転職後にスキルアップとして一級取得を目指すのが良いでしょう。
5.中小企業診断士
中小企業診断士は、経営コンサルタントして経営全般の専門知識を身につけ、企業経営のアドバイスを行う国家資格です。
金融や不動産業界で役に立ち、経営コンサルタントとしての独立を考えて取得される方もいます。
ただ中小企業診断士の取得は、半年~2年程度かかると言われており、費用は5~30万円程度かかります(受験料別)。
習得に必要な7教科すべてを一定期間内に合格する必要があり、二次試験もあるため難易度は非常に高いです。
30代から目指せる職業を探すときのポイント
30代から目指せる職業を探す際のポイントを解説します。
1.求人の希望条件を絞り過ぎない
30代の転職は、20代などに比べて求人の選択肢は少なくなります。そのため、年収や業界、企業規模、福利厚生、ワークライフバランスなどの条件を絞りすぎてしまうと、求人が極端に少なくなってしまいます。
譲れる条件と譲れない条件を明確にし、どの程度なら許容できるかを自分の中で事前に決めておくことが大切です。30代の求人にどんなものがあるのかを知るためにも、まずは転職エージェントに相談してみましょう。
2.即戦力であることを伝える
30代の転職に求められるのは「即戦力」です。これまでの経験を活かしてどのように貢献できるかを伝えることが大切になるため、これまでキャリアを整理してきちんとアピールすることが大切です。
どのような点を伝えるかという点については『【転職面接編】面接では“実績のスゴさ”より“プロセスの中身”を語れるー転職面接で見ている3つのポイントとはー』をご覧ください。
3.30代は同業界・同職種での転職を考える
30代は即戦力を求められる年代であるため未経験の転職よりも、これまでの経験が活かせる同業界や同職種での転職をおすすめします。もし未経験での転職を考える場合には、30代前半で検討してください。30代後半になると未経験での転職は難しくなっていく傾向があります。
30代は同業界・同職種や異業種・同職種で転職するほうが自分の希望を叶えやすいので、今の仕事の延長で考えるようにしてみましょう。
30代で未経験職業を目指すリスク
30代から未経験転職をするには、実はいくつかのリスクが伴います。
1.給与が下がる可能性がある
30代で未経験職種を目指す場合、これまでどんな成果があったとしても、給与が下がる可能性があります。
平均年収の高い業界や企業へ転職する場合は別ですが、基本的に30代には即戦力が求められるため、未経験の場合には給与が下がる可能性があることは認識しておきましょう。
また、30代で未経験の仕事を目指す場合、正社員ではなく契約社員でのオファーもあり得ます。自身の今後のキャリアも踏まえ、正社員で転職するか、契約社員で転職するかは慎重に判断するようにしてください。
2.転職活動の期間が長くなる可能性が高い
30代の求人で「未経験者OK」の募集は多くありません。20代と比較しても、30代の選考基準や求められるスキルは高くなるため、書類選考で落ちてしまう確率も上がります。
特に30代で未経験転職を目指す場合には、求人が限られてしまうため、不採用になってもあきらめずにチャレンジする必要があります。そのため、現職の仕事を辞めずに、在籍しながら転職活動していくことをおすすめします。
30代で未経験の職業や職種を目指す際に必要なスキル
30代で未経験の職業や職種を目指す際に必要なスキルについて解説します。
1.即戦力
30代の転職では、20代と違って即戦力を期待されるため、これまでの経験やスキルが重視されます。
そのため、経験のない業界や職種への転職の難易度は高くなります。ポテンシャルに期待される20代とは違い、すぐに活躍できる人材か、これまでの知識や経験を活かせる人材か、という部分が見られます。
また、30代後半になると、これまでのキャリアで得たスキルや経験だけでなく、マネジメント力なども重視されます。もし30代男性で未経験転職を考えているのであれば、これまでの経歴や実績の棚卸しを行い、アピールポイントを整理することが大切です。
このあたりについては『【対策必須】転職で面接対策しないと難しい質問と回答』を合わせて読んで、対策してみてください。
2.適応力
30代の転職では「柔軟な考え方ができる」「新たな価値観を取り入れられる」「時代の変化に対応できる」といった適応力がある人が求められます。
今の時代は環境の変化が早く、人材の流動性も高いため、30代では「多少の変化にも対応できる人」の価値が高いです。
3.マネジメント能力
30代では組織におけるマネジメント能力も求められます。マネジメント能力は、30代前半より30代後半の転職者に求められるスキルです。
これまでどのような組織で、どの程度の人をマネジメントしてきたのか、を具体的に語れるようにすることが大切です。
30代の未経験から転職を成功させるポイント
30代の未経験の転職を成功させるポイントを解説します。
1.正社員だけでなく契約社員・派遣社員も検討する
30代でスキルや資格がなく、未経験で転職をしたい人は、正社員だけでなく契約社員や派遣社員も選択肢に入れることをおすすめします。
未経験可の正社員求人は少ないため、契約社員や派遣社員で実務経験を積んだあとに、正社員で転職するのもおすすめです。または、契約社員や派遣社員から正社員登用で正社員に就ける可能性もあります。
最初から正社員だけにこだわるのではなく、契約社員や派遣社員も視野に入れて転職活動をしてみてください。
2.複数の転職サイト・エージェントを利用する
30代が未経験で転職をする場合、転職サイトと転職エージェントの両方を利用するのがおすすめです。
転職エージェントや転職サイトには総合型と特化型があります。総合型には幅広い求人が掲載されており、特化型には業界や職種に特化した求人が多く掲載されています。
例えば、女性に特化した転職サイトには、求人の検索項目に「女性が働きやすい環境」や「育休あり」「リモートOK」「未経験歓迎」などの、女性が働く上で気になる条件での求人検索ができたりします。
30代で未経験転職をするには、総合型のように幅広い求人を扱う転職サイトと、専門領域に特化した転職サイトの両方を利用することをおすすめします。
3.ポテンシャルをアピールする
30代が未経験で転職するには、企業に「あなたを採用するメリット」をアピールすることが大切です。
例えば、経験してきた職種での転職活動の際には、前の職場での成果や実績を提示することで即戦力採用を狙い、逆に未経験職への転職には、これまでの経験によって活かせる知識などのポテンシャルでアピールしましょう。
30代が未経験職での転職に成功するには、これらのことをしっかりアピールできるかも転職成功のカギとなります。
4.これまでの経験を棚卸しする
30代が未経験で転職する場合、これまでの経験を棚卸し、自分の強みとなるものを把握することが大切です。
スキルや資格がないとはいえ、これまでのキャリアで経験したことや、その経験を通じて学んだこと、どのようなことに気を使って仕事に取り組んできたか、次に同じを仕事をするならどんな点に注意するか、などを細かく整理しておくと良いでしょう。
自分のこれまでの経験を棚卸しする上で、次のキャリアに役立つ経験を見つけ、アピールするようにしましょう。
5.キャリアの計画と照らし合わせる
30代で未経験転職をする場合、あなたが目指すキャリアから逆算して、転職先が最適な職場かどうかを見極めるのも重要です。
転職先にこの先ずっと勤めるとも限りませんし、今の気持ちや興味だけで転職先を決めるのではなく「次につながる経歴をつくれるか」を意識して考えるようにしましょう。
30代で未経験から手に職をつけたい人におすすめの転職サイト
ここからは、30代の未経験で、手に職をつけたい人におすすめの転職サイトを紹介します。それぞれの特徴を具体的に解説するので、30代で転職を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
1:リクルートエージェント
口コミ:リクルートエージェント 評判を確認
おすすめ度:★★★★★
公開求人数:500,145(2024年11月27日現在)
求人数増減:+4,469(先週比↑up)
【公式サイト】https://www.r-agent.com/
『リクルートエージェント』は利用者の60%が年収アップしているという実績のある転職エージェントです。
リクルートエージェントは転職支援実績No.1のエージェントで、公開求人と非公開求人合わせて40万件を超える求人を保有しています。
リクルートエージェントの特徴は全業種・職種の求人が掲載されている点です。キャリアアドバイザーに幅広い求人を紹介してもらえるため、志望業界や業種、志望企業が決まっていない人や、他業界への転職を考える人などにおすすめです。
出典:公式サイト
2:doda
口コミ:doda 評判を確認
おすすめ度:★★★★★
公開求人数:254,286(2024年11月27日現在)
求人数増減:-450(先週比↓down)
【公式サイト】https://doda.jp/
『doda』は30代向けの求人が、量・質ともに多く満足度の高い転職サイトです。30代のミドルポジション案件が多く、企業の幅も大手から中堅まで幅広く網羅されています。また「転職人気企業ランキング」も参考になります。
dodaにはエージェント機能もあるので、転職エージェントとしても使えます。dodaの転職サイトで30代向けの気になる求人を見つけて、転職エージェント経由で紹介してもらうのがおすすめです。
出典:公式サイト
3:マイナビエージェント
口コミ:マイナビエージェント 評判を確認
おすすめ度:★★★★★
【公式サイト】https://mynavi-agent.jp/
『マイナビエージェント』は30代の転職サポートが充実しており、サイトの中には30代の転職に特化した特集も展開されています。マイナビエージェントのキャリアアドバイザーは複数の業界を担当するため、さまざまな業界の情報を知ることができます。
また、企業を担当するリクルーティングアドバイザーが、職場の雰囲気や企業情報を詳しく教えてくれるので、面接対策などにも役立ちます。
マイナビエージェントには、ほかにも「ITエージェント」「営業エージェント」「金融エージェント」など、細分化したサービスもあるため、業界ごとに登録しておくのもおすすめです。
※マイナビのプロモーションを含みます
出典:公式サイト
4:パソナキャリア
口コミ:パソナキャリア 評判を確認
おすすめ度:★★★★・
公開求人数:44,601(2024年11月27日現在)
求人数増減:+208(先週比↑up)
【公式サイト】https://www.pasonacareer.jp/
『パソナキャリア』は、オリコン顧客満足度調査で「転職エージェント部門4年連続1位」を獲得しているユーザー満足度の高い転職エージェントです。ハイクラス求人をメインに扱っているため、30代の利用満足度も高いです。
パソナキャリアの転職エージェントは、業界ごとや職種ごとに専門のキャリアアドバイザーが担当してくれるので、自分に合ったサポートが受けられます。また、東京だけでなく、全国に拠点があるため、大阪や名古屋のオフィスでも面談や転職相談が受けられます。
主にハイクラスの求人を扱っているため、30代で年収アップやキャリアアップを狙う転職者におすすめの転職エージェントです。
出典:公式サイト
30代から目指せる職業とおすすめ職種に関するよくある質問
30代のおすすめ職種に関するよくある質問をまとめました。
Q:30代におすすめの職種は何ですか?
A:営業職、ITエンジニア職、コンサルタント職、Webマーケティング職、データサイエンティストです。スキルなどが身につきやすく、30代で市場価値をつけやすい仕事です。
Q:30代女性におすすめの職種は何ですか?
A:事務職、販売職、営業職、介護職です。未経験でも転職しやすく、正社員も目指しやすい職種です。
Q:未経験の30代におすすめの職種は何ですか?
A:営業職と販売職です。求められるスキルや資格がないため、誰でも挑戦することができ、キャリアアップもしやすい職種です。
Q:自分に合った職業はわからないときはどうしたらいいですか?
A:適職診断などを受けてみるのがおすすめです。『適職診断おすすめランキング10選』をご覧ください。
まとめ
30代で目指せる職業をご紹介しました。未経験であっても目指せる職業は男女ともに多くあります。ぜひ参考にして転職してみてください。参考になれば幸いです。
執筆者・監修者のmotoについて
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戸塚俊介。1987年長野県生まれ。地方ホームセンターやリクルート、ベンチャー企業など6回の転職を経験後、「転職アンテナ」を運営するmoto株式会社を上場企業へ売却。現在はHIRED株式会社(有料職業紹介事業許可番号:13-ユ-313037)の代表取締役。著書は『転職と副業のかけ算』(扶桑社)、『WORK』(日経BP)、YouTubeチャンネルは『motoの転職チャンネル』がある。