【リクルート用語】リクルートの社内で使われている“社内用語”をまとめてみた

リクルート用語

私は過去にリクルートキャリア(現:リクルート)へ転職し、新卒事業本部という部署で働いていました。

今回は、当時私がリクルートに在籍していたときに使われていた“リクルート用語”について、いくつか解説しながらご紹介します。

リクルート用語とは

リクルートの社内で使われる社内語のことです。独特なワードが多く、社外の人に使うと伝わらないことも多々あります。今回は入社してから戸惑ったり、意味がわからなかったワードを中心にご紹介します。

1. よもやま 

「特に議題を決めずに話す打ち合わせ」のこと。

リクルートに入社したとき、スケジュールに「よもやま」という予定が入っていたため「“ヨモヤマさん”という人との打ち合わせかな…?」などと思っていました。

「入社してどうよ?」とか「今後どうする?」みたいな、カジュアル面談みたいなものを示しているようです。

2. ATI

圧倒的当事者意識のこと。

リクルートでは「お前はどうしたいの?」とよく問われます。リクルートでは“圧倒的”な当事者意識を持っていないと上司に詰められ過ぎて意識不明の重体になります。社内では常にATIを持つことを圧倒的に意識してください。

3. ブレスト

ブレインストーミングの略。

みんなで適当に発想してアイデア出そうぜ!というもの。

ブレストというのは参加メンバー各自が自由にアイデアを出し合い、互いの発想を利用してアイデアを生み出す思考法ですが、「ブレスト」でググると平泳ぎ(breaststroke:ブレスト)が出てくるため、会議中にググった僕は「平泳ぎするの??」となりました。

4. レボ

上司との振り返りや、今後の行動を共有したりする時間のこと。

上司や同期と振り返りや共有することで、自らに変革(レボリューション)を起こすという意味から「レボ」と名付けられたらしいです。

慣れると周囲に対して「レボしよ?」って言えるようになります。※社外では一切通用しません。

5. やるやら

やるか、やらないかの略。

「週明けにやるやらを決めよう」=「週明けにやるかやらないか決めようぜ!」という意味。

少しでもコミュニケーションの時間を短くするために略されているのかもしれませんが、会話の中で突然「やるやら」と言われても「やるから…?」となってそもそもコミュニケーションが成り立たなくなる危険もあるので、略さないことをおすすめします。

6. アスピ

アスピレーション(向上心)の略。

リクルートには「アスピ目標」というのがあります。「(できるできないは別として)これだけの数字をつくります!」という、気合目標みたいなものです。

気合目標とはいえ、無謀な目標数字を言うと「それどうやるの?本当にできるの?」と詰められるのもリクルートらしいところ。

※余談ですが、リクルートにはヤクザ文化な面もあるので、詰められ方はヤバめです。

7. フィジビリ

フィジビリスタディ(実験)の略。

「フィジビリティ(とりあえず実験的に)でやってみたら?」みたいな感じで使われます。元リクルートには通じますが、世の中的にはほとんど通じません。社外で使うと「あ、リクルートの意識高い人だ」と思われます。

8. SNHR

「先輩内定者ひっぱりルート」の略。

内定者から優秀な後輩を紹介してもらって採用するルートのこと。主にメールなどで「SNHR」と記載されます。採用時期にはよく聞くワードですが、最近はあまり耳にしないかも。

9. オブリ

Obligation=必達事項のこと。

上司に「オブリで」と言われたとき「え、奢り…? どういうことだ?」と混乱した覚えがあります。何が起きようと必ず達成しろ!という強烈なワードです。

10. ZD

「全然ダメ(Zenzen Dame)」の略。

営業部などで、効果がなかったことを指すときに「ZD」と言います。「Zero Demand」の略かと思いきや、日本語を略しただけという、なんともリクルートらしいワードです。

11. ジャストアイデア

「思いつき」のこと。

議論が困窮した重苦しい空気の会議で、閃いたことを発する際に使われる言葉です。「これ私のジャストアイデアなんですけど」とカッコ良く会話を切り出してきますが、「今思いついたですけど」と言ってることは同じです。

上司に「これ思いつきなんですけど!」というと「考えてから話せ」と言われますが「ジャストアイデアなんですけど」と伝えると聞いてくれるからコミュニケーションって難しい…。

12. テレクリ

テレフォンクリーニングの略。

「今日何件テレクリした?」みたいな感じで使われます。新規開拓で企業へアポイントを取っていると「テレクリしてるね! いいね!」と褒められます。ちなみに社外では一切通用しません。

13. バジェット

予算(バジェット)のこと。

「このクライアント、どんだけバジェットあんの?」=「予算あるなら早く売上取ってこい」という意味です。

バジェットはそのままの意味で「予算」。カッコイイ! と思って客先で「バジェットについてなんですが」って言ったら「予算はですね…」と普通に日本語で切り返されるので、最初から予算と言ったほうがいいです。

14. エビデンス

証拠のこと。

「お前それエビデンスあんの?」「エビデンス出してもらえる?」と突然言われることがありますが、要は「証拠あんのか?」という意味です。最初から日本語で言ったほうが早いと思いますが、よく使われるのでしっかり覚えておきましょう。

15. アジェンダ

会議や発表における「議題」のこと。

リクルートに入社した初日の研修で「今日のアジェンダなんですが」と言われて「ああ、もう何言ってるかわからない…」と思った記憶があります。最近はベンチャー企業の人たちもよく使うので、割とメジャーになってきているかも。

16. フィックス

確定する、決定するという意味。

「先週のあれってもうフィックスした?」みたいな感じで使われます。上司に「フィックスした?」と聞かれたときに「まだフィックスしていなくて…」と言うとキレられるので、仕事のできない私は「確かフィックスしていたので確認します」と言って時間稼ぎをしていました。

17. ナレッジ

知識(ナレッジ)のこと。

リクルートでは「ナレッジを共有しよう!」みたいな文化があります。ナレッジは「知識」という意味ですが、リクルートにおけるナレッジは「自分の成果やスキル」を指します。

クライアントへの提案に使ったパワポをメンバーに共有したり、効果的だったトークスクリプトを共有されるのは確かに便利でしたが、自ら「これを共有しよう!」と思えなかった私の評価は下がる一方でした…。

18. ボール

誰が動くのか? を確認する言葉です。

上司に「これって今誰のボールなの?」と突然言われ、戸惑った記憶がありますが直訳すると「今誰がこれをやっているの?」という意味になります。営業においてはお客さんの返答待ちなのか、こちらの提案待ちなのか? という「アクションをどちらがするか?」を確認する意味で使われたりします。

以上、リクルート用語をご紹介しました。私が在籍していた時代の用語なので、もしかしたら新しい用語が生み出されているかもしれません。

いずれのワードも発するのは自由ですが、前提として言葉は相手に伝わらないと意味がありません。自分自身できちんと意味を理解した上で、丁寧に伝えることが大切です。意味もわからず連発すると恥ずかしい感じになってしまうのでくれぐれもお気をつけください。

リクルート用語について自分なりの解説を書きましたが、リクルートを創業した江副さんの言葉はとても本質的なのでぜひ読んでみてください。

関連記事はこちら
『リクルート創業者「江副浩正」が30年前に新入社員へ贈った“12の言葉”』
リクルートやサイバーエージェントで活躍する人材が持つ「目線」と「スタンス」

特に書籍『江副浩正』はおすすめです。リクルート社創業者である江副浩正さんの生涯が書かれた一冊です。分厚いですが、小説のように書かれているためスラスラ読めます。

幼少期から起業、最後を迎えるまで事細かく描かれており、江副さんの人柄や仕事観、情熱を感じることができます。僕が在籍していたときに亡くなったので、いろいろと思うところがあった1冊でした。とてもオススメです。

 

また、私のリクルートやベンチャーでの経験をまとめた書籍も発売しています。おかげさまでAmazon総合ランキング1位のベストセラーとなりました。こちらも合わせて読んでみてください。

執筆者・監修者のmoto(戸塚俊介)について

moto(戸塚俊介)
moto(戸塚俊介)

1987年長野県生まれ。地方ホームセンターやリクルート、ベンチャー企業など7社に転職後、副業の転職メディアを上場企業へ売却。現在は「転職アンテナ」を運営するmoto株式会社HIRED株式会社の代表取締役。著書に『転職と副業のかけ算』(扶桑社)、『WORK』(日経BP)がある。(有料職業紹介事業許可番号:13-ユ-313037)。

button