日本には、約19,000社の求人サイト(厚生労働省「職業紹介事業報告書」)が存在し、年間約60万人もの人が求人サイトを利用して転職をしています。
昨今では求人サイトが増加していることから「どの求人サイトを利用すべきか?」「無料求人サイトのおすすめはどこなのか?」「有料と無料、どちらの求人サイトが良いかわからない」と悩む人が多くいます。
そこで本記事では、無料求人サイトをランキング形式でご紹介し、それぞれのメリット・デメリットについても解説します。
無料で求人掲載できる求人サイトランキング
まずは、無料で利用できる求人サイトをランキング形式でご紹介します。
1:求人ボックス
口コミ:求人ボックス 評判を確認
おすすめ度:★★★★★
公開求人数(正社員):15,973,900(2024年11月20日現在)
求人数増減:±0(先週比→keep)
【公式サイト】https://求人ボックス.com/
『求人ボックス』は、「食べログ」や「価格.com」などを展開するカカクコム社が運営する無料求人サイトです。
求人ボックスの月間利用者数は約700万人を超え、日本最大級の求人検索エンジンとなっています。
日本市場向けに開発された求人サイトであるため、日本企業が使いやすい機能が多く、使いやすいシンプルなサービスになっています。
求人ボックスには約900万件以上の求人が掲載されていますが、独自の基準で求人を評価し、検索するユーザーに最適な求人が表示されるように工夫されています。まずは無料で求人サイトを利用したい企業におすすめの求人サイトです。
出典:公式サイト
2:Indeed(インディード)
口コミ:Indeed(インディード) 評判を確認
おすすめ度:★★★★★
公開求人数(正社員):5,131,000(2024年11月20日現在)
求人数増減:+399,000(先週比↑up)
【公式サイト】https://jp.indeed.com/
『Indeed』はリクルートグループのIndeed Japanが運営する無料求人サイトです。Indeedは世界60カ国以上で利用されている世界最大級の求人検索エンジンで、日本における利用企業数は17万社以上にものぼります。
Indeedの月間利用者数は約3,500万人となっており、多くの求職者が求人検索のために利用しています。
Indeedは無料で求人を掲載できますが、有料で掲載することも可能です。有料で求人掲載すると、表示回数が増えたり、より最適な形で検索結果画面に表示されるため、求職者の目に留まりやすくなります。
求職者は会員登録などをせずに利用できるため、多くの求職者にアプローチすることができます。
出典:公式サイト
3:スタンバイ
口コミ:スタンバイ 評判を確認
おすすめ度:★★★★★
公開求人数(正社員):9,741,357(2024年11月20日現在)
求人数増減:+411,617(先週比↑up)
【公式サイト】https://jp.stanby.com/
『スタンバイ』は、国内最大級の求人サイトです。掲載求人数は常時800万件を超えています。
スタンバイはYahoo!しごとカタログ(Yahoo!JAPANが運営する企業情報のサイト)と連動しているため、各企業の口コミなどと合わせて閲覧されています。
スタンバイに求人を無料で掲載すると「Yahoo!しごと検索」にも同時に掲載される仕組みになっています。また、スタンバイに有料で掲載すると、Yahoo!しごと検索でもキーワード検索と連動して上位に表示されるため、求人の露出を増やすことができます。
Yahoo!を利用するユーザーへのアプローチにおすすめの無料求人サイトです。
出典:公式サイト
4:Googleしごと検索(Google for Jobs)
「Googleしごと検索」は、Googleの検索エンジンに表示される求人機能の1つです。
求人に関するキーワードの検索結果に、求人情報を優先的に表示して求職者へアプローチする仕組みになっています。転職情報をGoogle検索する求職者は多いため、Googleしごと検索で上位に求人が表示されるのはとても効果的です。
Googleしごと検索には有料プランがなく、すべて無料で利用するとができます。そのため、あまり採用に予算がかけられないという企業におすすめです。
出典:公式サイト
5:engage(エンゲージ)
『engage』は国内最大規模の無料求人サイトです。
エン・ジャパンが運営しており、同社が提供する採用支援ツール「engage」を利用することでIndeedや求人ボックス、Yahooお仕事検索、LINEキャリアにも連携されるようになっています。
スマホ版・PC版の両方に対応しており、無料で毎週10通まで『エン転職』の会員にスカウトメールを送ることもできます。
求人検索画面では「職種」や「エリア」だけでなく「求人の特徴」や「給与形態」など細かく検索できるのも特徴です。無料求人サイトに悩んでいる人は、登録しておくべき求人サイトの1つです。
出典:公式サイト
6:ジモティー
口コミ:ジモティー 評判を確認
おすすめ度:★★★・・
公開求人数(正社員):554,357(2024年11月20日現在)
求人数増減:+807(先週比↑up)
【公式サイト】https://jmty.jp/all/job
『ジモティー』は地域の掲示板として、不要なものの売り買いや、わからないこと、何か手伝ってほしいことがある人が気軽に利用できる掲示板サイトですが、求人サイトの機能も持っています。
ジモティーはサイトの特性上、求人募集とも相性が良く、地方での採用に強いです。無料登録を行うことで求人情報を掲載することができます。
出典:公式サイト
ジモティーの口コミ評価
シール貼りみたいな軽作業からLINEなどのアプリに誘導されて個人情報抜かれる、って話なんだけど 調べれば調べるほど手口が悪質で、これ今すぐに規制しないとダメでしょ、と思ったくらいにはヤバい (特にジモティーは求人掲載コストが掛からないんだか安いんだかで多いらしい)
出典:X(旧Twitter)
ジモティーの求人(単発依頼)ってほぼ依頼主がいい加減。忙しくて連絡忘れてましたって依頼主として失格だろ💢あと既読ついてるのにコメなし。やるのかやらないのかはっきりしろ💢
出典:X(旧Twitter)
闇バイトはインディード、エンゲージといった求人サイト、ジモティーなど求人の掲示板で悪用が確認されているとか・・・ タイミー、XなどSNSでも闇バイトの求人が掲載や投稿されていると・・・ プラットフォーム側は審査しているがザルですと発表していると・・・
出典:X(旧Twitter)
ジモティー求人やめてタウンワークで探すことにした
出典:X(旧Twitter)
ジモティーが風俗店の男性求人と闇バイトの募集だらけになっていて笑う 無料で掲載できるからね仕方ないね
出典:X(旧Twitter)
大丈夫ですよ🙂 indeed、engage、ジモティーに闇バイトの広告が載ってたらしいから、気を付けて下さい😣 今も、載ってるかは分からないです😣 バイトでありえない高額求人だと闇バイトの可能性があります❕
出典:X(旧Twitter)
件の社会問題、実際にジモティー求人検索してみてる。なんでこんな日給なのっていう案件が。みてゆくとほうほうダミー会社のホムペとかこしらえてるのだろうか? ただ人をかき集めるのがそもそもの目的ならさらに巧妙化するだろうな
出典:X(旧Twitter)
ジモティーって面白い投稿あるからたまに見てるけど求人ページは怪しさムンムンだからマジで止めよな(ちゃんとした企業もある)
出典:X(旧Twitter)
ジモティーは10年前からこれ系の求人あるからちゃんと取り締まれよってキレてる(電話の仕事してた時に住所貸ししただけなんですって人とやり取りしたことが無限にある)
出典:X(旧Twitter)
ジモティーまともな求人なくておもろい
出典:X(旧Twitter)
一時勤労が前提なアプリウェブ(タイミー・シェアフル・メルカリハロなど)以外でのウェブ求人は、だいたいヤベー感じですね(Xでも『ジモティー』で仕事募集の幾つかは明らかな労基法違反状態だったとの報告アリ)。
出典:X(旧Twitter)
気になる求人を見つけたのだが、ジモティーで出してるんだよね。 うーん、ジモティーで求人って、今は普通なの?
出典:X(旧Twitter)
在宅のデータ入力で高収入を謳っている求人には、その業務内容が出会い系サイトのサクラであるケースが多くありますので気を付けましょう ジモティーとかに多い印象です
出典:X(旧Twitter)
ジモティーや求人ボックス、バイトルも穴場多い気がします! 派遣会社は釣りが多いなーと思います😅
出典:X(旧Twitter)
ハローワークは無料で掲載できるから、こんな求人がでるんでしょうね ジモティーにも酷いの求人掲載されてることある
出典:X(旧Twitter)
外国人を農業法人や派遣会社にコーディネートする仕事の求人がたまにジモティーに出ているが、月収100万円以上可とか書いてる。どういうカラクリなんだろう
出典:X(旧Twitter)
ジモティーで熊本の求人見ましたが、普通で特別じゃなかったです。見るサイトが悪いかっw
出典:X(旧Twitter)
ジモティー!確かに求人出てますね。ちょっとやってみようかな🤔
出典:X(旧Twitter)
ありがとうございます✨ ジモティー求人で見つけた、地元の小さな会社で去年の暮から働いてます〜(ゆるい😅) 去年色々あって心の栄養貪りすぎちゃったので ちょっと記録つけてバランスも考えようかと✍ 筋トレもちょこちょこ始めました
出典:X(旧Twitter)
ハロワには求人出してないけど、ローカルの求人誌とかジモティーとかママワークスとかでは求人出してるっていう会社もあるし、求人が無くても需要があるなら個人で活動するのもありだし、ハロワの求人だけが全てではないっていう事もハロワで教えてくれたらいいのにな。
出典:X(旧Twitter)
ジモティー見てたら平気で900円(最低賃金)と表記のある求人見つけたんだが 10月に上がってるぞ?
出典:X(旧Twitter)
なお、警察庁はちょうど今年10月、ジモティーのほか、「インディード」、「エンゲージ」といった求人サイトが「闇バイト」の入り口になっているとする実態調査を公表しています。注意が必要そうです。 闇バイトの「入り口」、半数はSNS 中年以上は求人サイト目立つ
出典:X(旧Twitter)
ジモティー、アルバイトやバイトを見ても派遣会社の求人ばかり出できますが、 LUCKYさんも派遣に登録されてるのでしょうか? LUCKYさん見てると個人で請負ってる感じに見えてます…
出典:X(旧Twitter)
ジモティーで求人募集ってやっぱり民度低いのが集まっちゃう? 先方が募集かけて10人中プロフィール書いてたの私だけだったらしい。地域にもよるかなぁ。ここらへんジモティーで真面目な求人探す人居なさそうだし。
出典:X(旧Twitter)
ジモティーで業務委託の詐欺求人出してたやつBANされてて安心した 話し方だけは堂々としてて上手いから怪しい食パンのFCに手出すようなやつは騙されると思う
出典:X(旧Twitter)
ジモティーで日払いの仕事みつけて応募したらLINEのアイコンがゴリゴリのヤンキーだったのでそっとブロックして終わった笑 やっぱジモティーの求人はダメだな 普通に求人誌にいこう
出典:X(旧Twitter)
ジモティーに求人出してる人おってプロフィールに『不要なものを出しています』って書いてあるんやけどそんな求人怖ない?笑笑
出典:X(旧Twitter)
ろぜさんこんにちは✨ 僕はジモティーで求人探してた時にろぜさんと同じような状況になって散々な目に会いました… 具体的には、理由つけて希望してない仕事に応募させられたり、夜中にミーティングスケジュール組まれたりですね ろぜさんも気をつけてください🥹
出典:X(旧Twitter)
田舎だからかタイミーとかよりindeedやジモティーのほうがまともそうな求人多いな
出典:X(旧Twitter)
ジモティーで求人を見ると同じ会社のスマホセールスと介護職に混じって個人が出してる物が見られる。 詳細を書かない謎の企業?の事務や秘書は付いてる評価が4つだけど全部悪い評価で「この人と取引しない方がいい」とまで書かれてて笑った
出典:X(旧Twitter)
ジモティーインストールしてみた。 掲載されている8割は怪しい求人情報で個人の売ります情報が中々見つからない。 荷物配達で月収50万だって(笑) ジモティー、ノーチェックなのかな? 直ぐにアンインストールしましたm(_ _)m
出典:X(旧Twitter)
面接なしの求人を探されてみてはいかがでしょうか? その合間にウーバーイーツのような宅配もしつつ。 ジモティーやくらしのマーケットのようなサイトで仕事の依頼を受けるのも良いと思います。
出典:X(旧Twitter)
ジモティー、アート界隈の求人検索手段としてはあまり役に立たないっていうか、募集してる案件が少ない上に割に合わなくてちょっと萎えた。
出典:X(旧Twitter)
ジモティーの求人大体(こんなカスアプリ使ってる奴全員貧困で底辺のカスやろ…)みたいな舐めた態度で好き
出典:X(旧Twitter)
バイト探しならタイミーよりもジモティーの方が単発でも可の求人多いから俺に合ってそう。暇な日に入れてみよかな。
出典:X(旧Twitter)
「ジモティー」さんでハピタスのCS募集の求人記事を投稿したのですが ジモティー担当さんのサポート対応が神すぎて感動😭💘 🇮🇹勤務をしておる私の7時間時差の壁を越え、遅い時間にも手厚くフォローいただき当日掲載! CS募集のCSに感謝✨ #ジモティー #神対応 #求人募集
出典:X(旧Twitter)
こんばんは。 私は以前ジモティーで求人を課金して出しましたがかなりやばかったです笑 中にはそうでない応募者もいるのでしょうが、ビジネス利用は難しいと感じました。 個人間でモノのやり取りとかはとても便利でした😊
出典:X(旧Twitter)
こんにちは。 ジモティーという、メルカリみたいな中古品の売買のサイトがあります。そこでも求人広告を載せられるみたいです。 軽く調べただけで詳しく調べてませんが、どうやら掲載自体は無料みたいです。(別途有料オプションとかありましたが。) ご存知でしたらすみません。
出典:X(旧Twitter)
ジモティーでめちゃくちゃ良い求人あった 応募しようかな
出典:X(旧Twitter)
なんかジモティーに適当な文章で書いてあった求人にどんな感じの仕事なのかを聞いたら電話しよう言われて電話したら今度会おう言われてどんな感じなのか聞きたかっただけなのにいきなりその会社の面接になってるんだけど???飛びたいけど家の住所教えちゃったし詰んだ
出典:X(旧Twitter)
以前はジモティーでも、まともな求人が出来たのですが… 今では、まともな人は2割以下ですね…(*_*)
出典:X(旧Twitter)
じ、ジモティー!?!? まさかのダークフォースです!思いつきませんでした!(笑) ジモティーって、物提供のサイトだけだと思ってたんですが、求人もかけれるんですね…! 情報ありがとうございます😭
出典:X(旧Twitter)
ジモティーに日給4万円の運転手の求人とか出てるね
出典:X(旧Twitter)
7:求人Free
口コミ:求人Free 評判を確認
おすすめ度:★★★・・
公開求人数:2,216(2024年11月20日現在)
求人数増減:-6(先週比↓down)
【公式サイト】https://www.onecoin.co.jp/
『求人Free』は、業種・職種に関わらず、求人情報を無料で掲載できる求人サイトです。
日本を拠点とする法人であればどの企業でも無料で利用できますが、個人事業主や海外を拠点とする法人は利用できません。
求人Freeは利用料金が完全無料であるため、応募から面接、採用がすべて無料で利用できます。
出典:公式サイト
8:ハローワークインターネットサービス
口コミ:ハローワークインターネットサービス 評判を確認
おすすめ度:★★★★★
公開求人数:1,180,724(2024年11月20日現在)
求人数増減:+66,391(先週比↑up)
【公式サイト】https://www.hellowork.mhlw.go.jp/
「ハローワークインターネットサービス」は国が運営する無料求人サイトです。
ハローワークは全国540カ所に設置され、職業紹介や職業訓練、雇用対策など、雇用に関する総合的なサポートを行っています。
ハローワークは、20代からシニアまで幅広い年齢層の求職者が利用しているため、幅広い層にアプローチができます。
ハローワークインターネットサービスに求人を掲載すると、ハローワークのインターネットサービスだけでなく、ハローワーク内に設置されたパソコンやIndeedにも求人が無料で掲載されます。
費用をかけずに採用したい企業におすすめの無料求人サイトです。
無料求人広告のメリット
無料求人サイトをランキング形成でご紹介しましたが、ここからは無料求人サイトのメリットについて解説します。
1.費用がかからない
無料求人サイトを利用する最大のメリットは、費用がかからない点です。
転職サイトを利用して求人情報を掲載した場合、求人掲載料として数十万円~数百万円、転職エージェントを利用して採用した場合も成功報酬で数百万円がかかります。
しかし、今回紹介している無料求人サイトは、こうした費用が一切かからず、無料で採用活動ができるため採用コストの削減につながります。
2.求人の露出を増やすことができる
無料求人サイトは無料で利用できるため、予算を気にせずに複数の求人サイトへ求人を出すことができます。
求職者によって見ている求人サイトは異なるため、さまざまな求人サイトへ求人を掲載することで、露出を増やすことができます。
また、複数の求人サイトを利用することで、1人の求職者が目にする機会も増えるため、自社への認知も高まります。自社のプロモーションを無料でできる点も大きなメリットと言えるでしょう。
3.すぐに募集をかけられる
無料の求人サイトのメリット3つ目は、すぐに募集を出せる点です。
無料のフリーペーパーや有料の転職サイトは、発行日や掲載日が決まっているため、すぐに求人を掲載することができません。
一方、無料求人サイトは企業アカウントを作成するだけで、すぐに求人を作成し、インターネット上に掲載することができます。また、求人掲載後の修正もすぐに行うことができるため、常に最新の情報を提供することが可能です。
無料求人広告のデメリット
メリットについてご紹介しましたが、ここからは無料求人サイトのデメリットについてご紹介します。
1.求人を見てもらえる可能性が低い
無料求人サイトは求人掲載に費用がかからないため、数多くの企業が求人を掲載しています。そのため、自社の求人が他社に埋もれてしまい、見てもらえる可能性が低くなります。
無料求人サイトの大手であるIndeedや求人ボックス、スタンバイといった無料求人サイトは、無料で求人を掲載できますが、有料にしないと自社求人の露出を高めることができない仕組みになっています。無料で利用しているうちは、自社求人が上位に表示されることはありません。
無料で利用できる一方で、効果が出づらい状態になるため、無料掲載だけに頼らず、有料プランも予算に合わせて検討してみてください。
2.求人作成のサポートがない
大手転職サイトの場合、求人を掲載する際には営業担当者がサポートを行ってくれます。求人原稿の作成や分析、改善に向けた提案など、求人掲載に必要なサポートを行ってくれますが、無料求人サイトには担当がつきません。
有料の転職サイトのようなサポートを受けることができないため、オペレーションコストがかかります。
求人掲載に関する知見やオペレーション、広告掲載に関するマーケティングスキルなどがないと、成果を出すことが難しくなる可能性があります。
3.急募求人に不向き
有料の転職サイトの場合、急募で募集をする際には、サイト内で上位表示できるオプションや、特定の枠に求人情報を掲載できる枠などがありますが、無料求人サイトにはそのようなプランがありません。
また、無料求人サイトの場合、掲載できる文字数や写真の枚数に制限があり、十分な求人をつくることができないケースもあります。そのため、急な募集をしたり、魅力的な求人をつくることが難しいというデメリットもあります。
無料求人広告と有料求人広告の違い
無料の求人サイトと有料求人サイトの違いについて解説していきます。
1.無料で利用できるため採用コストを削減できる
無料求人サイトの最大の特徴は、採用コストがかからない点です。
募集から採用まで、どんなに利用しても費用が発生しないため、採用コストを抑えることができます。有料の求人サイトと違い、採用予算などを気にせず採用活動を進められるため、さまざまな採用手法を試すことができるのが特徴です。
2.求人の制作や運用を自社でやる必要がある
無料の求人サイトを利用する場合、基本的に求人サイト側のサポートがありません。そのため、求人サイトに掲載する求人情報をゼロから制作・運用する必要があります。
採用ノウハウがない企業の場合には、求人のつくり方がわからず、求人効果を最大化できない可能性があります。採用ノウハウがない場合は有料の求人サイトのほうが良いです。
3.効率的に採用できない場合がある
無料求人サイトでは、入力できる文字数に上限が設けられていたり、写真や動画を掲載できないなど、有料求人広告と比べて制限がある場合が多いです。
結果として、求職者の画面における求人表示の優先度も低くなりやすく、応募してもらえる可能性も低くなります。応募を効率的に集めることが難しいため、採用担当者のノウハウが必要です。こうした点が気にならない場合は無料求人サイトがおすすめです。
無料の求人広告が向いている企業
無料求人サイトの利用が向いている企業について解説します。
1.採用コストをできるだけ抑えたい企業
無料求人サイトは掲載におけるリスクがないので「試しに求人を募集したい」「採用コストを抑えたい」という企業におすすめです。
一方で、「すぐに求人を出したい」「すぐにでも人材を採用したい」という場合には無料求人サイトだけでは効果が見込めません。有料の求人サイトも合わせて利用するのがおすすめです。
2.専任の採用担当者がいる企業
無料求人サイトの場合、サポートがないため、求人作成から応募者管理まで自社で行う必要があります。そのため、ある程度採用に関する知識のある担当者がいる企業での利用が望ましいです。
採用担当者がおらず、他の業務と兼任する形で利用する場合、求人作成の手間などがかかるため、採用コストは抑えられても、オペレーションの部分でコストが増えていまいます。
また、求人作成や求人サイトに関する知識がないため、効果的な求人の作成や自社の魅力を十分に伝えることができず、無料求人サイトの効果を得にくくなります。
採用に関する知識を持った専任の担当者がいる企業の方が、無料求人サイトの利用は向いています。
3.幅広い求職者にアプローチしたい企業
無料求人サイトは求人を無料で掲載できるため、掲載しておくだけで自社の露出を高めることができ、結果として幅広い求職者にアプローチすることができます。
無料求人サイトの場合、サイトごとに利用している求職者が違うため、複数の求人サイトを利用することでより多くの求職者にアプローチすることができます。
無料求人サイトは複数利用しても無料であるため、より多くの求職者にアプローチしたい企業におすすめです。
無料で求人広告を掲載する際のポイント
無料求人サイトを使って採用成功するポイントを解説します。
1.採用ターゲットを明確にする
無料求人サイトを利用して採用成功するには、採用したいターゲットを明確にすることが大切です。
採用したいターゲットが明確になっていないと、どの求人サイトを使うべきか、企業紹介ページの内容をどうすべきかを決めることができません。
自社がどのような人材を求めているのか、そのターゲットはどのようなポイントに魅力を感じるのかなどを明確化しましょう。年齢や経歴、担当業務の内容やスキルなど、採用ターゲットを明確にしてから求人サイトを利用することで、採用成功につながります。
2.自社の訴求ポイントを明確にする
無料求人サイトで効果を最大化するには、自社の魅力を的確にアピールすることが重要です。
無料求人サイトには、数多くの求人が掲載されているため、求職者を引きつけるための情報が必要になります。採用したいターゲットを明確にするだけでなく、自社のどのようなポイントに求職者が惹かれるかを考えて、応募してもらえる内容になるよう工夫してください。
代表のコメントや、働いている社員の様子など、入社後の働き方や雰囲気が想像できる内容になっていると、求職者に選ばれやすくなります。
3.同業他社の求人と比較する
同業他社の求人と自社の求人を比較することも大切です。求職者の多くは、給与や休日、残業の有無や福利厚生などの条件を比較しながら、応募する企業を決定します。
そのため、同業他社より給与が低い、福利厚生がないな他社と比較して条件面で劣っている部分があれば見直すことも必要です。
どんなに魅力的な求人ページを作成しても、同業他社に比べて条件面で劣っていると応募は集まりません。無料求人サイトだからこそ、自社の条件面をきちんと見直しましょう。
4.有料求人サイトも合わせて利用する
無料求人サイトはサポートなどがつかないため、効果的な施策を打ちにくいというデメリットがあります。こうした点を有料求人サイトで補うのもおすすめです。
無料求人サイトだけでは効果を十分に発揮できない可能性が高いため、有料求人サイトも合わせて利用してみてください。
無料求人サイトを複数利用しながら、有料求人サイトを1つ利用するだけでも、求人作成のやり方や企業ページをつくる上でのポイントなどがわかり、ノウハウがたまります。こうしたノウハウを無料求人サイトに活かしていくことで採用成功につながる可能性が高まります。
無料求人サイトだけで効果が出ない場合には、有料求人サイトの利用も合わせて検討してみてください。また、無料求人サイトを活用した事例が経済産業省の事例集にも掲載されているので、合わせて読んでみてください。
無料で求人広告を作成する際のポイント
無料求人サイトで求人を作成する際のポイントをお伝えします。
1.有料求人サイトの求人作成サポートを活用する
無料の求人サイトを利用する場合には、有料の求人サイトも併用すると、より効率よく応募者を増やすことができます。
また、有料求人サイトは求人原稿の作成もサポートしてくれるため、求職者にリーチできる質の高い記事を作ることもできます。
無料求人サイトに有料求人掲載サイトの原稿を転載することで、より良質な求人広告を掲載できるため、有料求人サイトも併用して求人広告を作成するのがおすすめです。
2.急募求人を優先して無料サイトに掲載する
有料の求人サイトの場合、掲載媒体の担当者との打ち合わせや見積もりなどがあるため、求人掲載までに時間がかかることが多いです。そのため、急ぎで人材を募集する場合には、無料求人サイトを利用するのがおすすめです。
しかし、無料求人サイトだけでは、他社の求人情報に埋もれてしまう可能性が高いため、先行して無料求人サイトを利用し、追って有料サイトで掲載するのがおすすめです。
3.無料求人サイトと求人検索エンジンを併用する
無料求人サイトで求人広告を掲載する場合には、求人サイトと求人検索エンジンの両方を併用するのがおすすめです。
近年では求人検索エンジンの利用者も増えているため、求人サイトと求人検索エンジンを併用して、より多くの求職者に自社の求人をリーチすることで、より効率的に集客が可能となります。
無料で利用できる求人検索エンジンもあるので、合わせて利用してみてください。
無料の求人広告に関するよくある質問
無料求人サイトに関するよくある質問をご紹介します。
Q:無料求人サイトはなぜ無料で利用できるのですか?
A:無料求人サイトが無料である理由は、無料掲載プランだけでなく、有料プランがあるためです。無料プランを利用してもらい、さらに効果を出したいと考える企業へ有料プランを使ってもらうことで収益を上げています。
Q:無料求人サイトの中で正社員採用に強いのはどこですか?
A:正社員の採用には『正社員の求人サイトおすすめランキング10選』記事をご覧ください。
Q:有料の転職サイトで求職者によく使われているのはどのサービスですか?
A:有料の転職サイトは「リクナビNEXT」や「マイナビ転職」です。詳しくは『【転職サイト】おすすめ比較ランキング20選』をご覧ください。
まとめ
今回ご紹介した無料求人サイトは、求人掲載数や利用者数の多いサービスです。
採用の予算やスケジュール、求人記事の作成、採用人材のターゲット層、採用人数と時期など、採用の目的やゴールをきちんと設定した上で、無料の求人サイトや有料の求人サイトの利用を検討してみてください。
参考になれば幸いです。
執筆者・監修者のmotoについて
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戸塚俊介。1987年長野県生まれ。地方ホームセンターやリクルート、ベンチャー企業など6回の転職を経験後、「転職アンテナ」を運営するmoto株式会社を上場企業へ売却。現在はHIRED株式会社(有料職業紹介事業許可番号:13-ユ-313037)の代表取締役。著書は『転職と副業のかけ算』(扶桑社)、『WORK』(日経BP)、YouTubeチャンネルは『motoの転職チャンネル』がある。