【面談】転職エージェントとのキャリア面談で伝える内容と回答のポイント

転職エージェント 面談対策

本記事では5回の転職を経験したmoto(戸塚俊介)が、各転職エージェントごとに「いい求人」をもらうための面談方法とその対策についてご紹介します。

監修者であるmoto(戸塚俊介)は、リクルートやベンチャー企業など7社へ転職し、さまざまなメディアで取り上げられている転職の専門家です。

Twitter(@moto_recruit)のフォロワーは10万人を超え、自身の転職経験を書いた書籍『転職と副業のかけ算』はAmazonランキングで総合1位のベストセラーとなりました。これまでの実績についてはプロフィールをご覧ください。

転職エージェントとの面談について

まずはじめに、転職エージェントについて説明します。

転職エージェントは、キャリアコンサルタントやキャリアアドバイザーが、自分に合った求人を送ってくれる転職サービスです。リクルートエージェントやマイナビエージェント、パソナキャリアなどが転職エージェントにあたります。

自分で求人を探す転職サイトと違って、おすすめの求人や応募書類の準備、面接対策、推薦文や入社までフォローをしてくれるので、効率的に転職活動をすることができます。

転職サイトから応募するのも良いですが、個人的には転職サイトだけでなく転職エージェントも活用して、推薦文などをつけてもらったほうが、書類選考を通過する企業のレベルや年収は高くなると感じました。

まず、転職エージェントに登録すると「面談」の案内がメールで届きます。その後、転職エージェントの担当者と日程を調整し、面談を通して「自分に合う求人」を紹介してもらうのが基本的な流れです。

転職エージェント各社にはそれぞれの特徴があるため、その特徴を理解して面談に臨んだ方が良いです。ここを知っておくだけで、いい求人を紹介してもらえる可能性が上がります。

下記は、私の実体験に基づいた主観ではありますが、それぞれの転職エージェントから良い求人を出してもらう面談方法をご紹介します。

1.大量求人系の転職エージェント

「とりあえず多くの求人を見てみたい」と考える転職者や、初めての転職、2回目の転職者におすすめなのが、doda転職エージェント、リクルートエージェント、パソナキャリアです。

1:doda転職エージェント

doda

口コミ:doda 転職サイト 評判を確認

おすすめ度:★★★★★
公開求人数:143,374(2022年7月6日現在)
【公式サイト】https://doda.jp/

2:リクルートエージェント

リクルートエージェント

口コミ:リクルートエージェント 評判を確認

おすすめ度:★★★★★
公開求人数:224,209(2022年7月6日現在)
【公式サイト】https://www.r-agent.com/

3:パソナキャリア

パソナキャリア

口コミ:パソナキャリア 評判を確認

おすすめ度:★★★★・
公開求人数:39,480(2022年7月6日現在)
【公式サイト】https://www.pasonacareer.jp/

上記3つの転職エージェントは、大手であることや対面や電話による面談があるため安心感がある一方で、入社間もない新人が面談を担当することがあるため、キャリア相談が頼りないケースもあります。

このタイプの転職エージェントには、キャリア相談に過度な期待をせず「市場にある求人を総合的かつ幅広く出してもらうこと」に努めるのがおすすめです。

大量求人系転職エージェントの面談対策

大量求人タイプの転職エージェントとの面談では「どんな仕事にも興味のある転職者」のような振る舞いがおすすめ。

初めて転職する人にはいろいろな求人を出してくれるので、業界や職種を決め打ちで行くよりも、幅広い求人をもらって市場感を把握してみてください。

面談では、あらゆる検索条件を伝えるのが良いです。「年収はXXX万円以上、勤務地はXXとXX、業界はXXとXXとXX、職種はXXとXXとXXX、役職はXX以上」など、幅広く伝えて、今ある求人で該当するものをすべて提示してもらうことを目標としてください。

大手転職エージェントで大量に求人をもらい、興味の有無で求人を仕分けていく「自分は何に興味があるのか」「大事にしている軸は何か」「今、何に不満を感じているのか」などがわかるようになるはずです。その軸を見つけるためにも、たくさん求人を出してもらってください。

2.狙い撃ち系の転職エージェント

志望企業をある程度決めている人や、2回目以降の転職者におすすめなのが、少数精鋭でやっているtype転職エージェント、Geekly(ギークリー)、プロフェッショナルバンクなどの小規模~中規模転職エージェントです。

1:type転職エージェント

type転職エージェント

口コミ:type転職エージェント 評判を確認

おすすめ度:★★★★・
公開求人数:5,929(2022年7月6日現在)
【公式サイト】https://type.career-agent.jp/

2:Geekly(ギークリー)

Geekly

口コミ:Geekly(ギークリー) 評判を確認

おすすめ度:★★★★★
公開求人数:15,188(2022年7月6日現在)
【公式サイト】https://www.geekly.co.jp/

3:プロフェッショナルバンク

プロフェッショナルバンク

口コミ:プロフェッショナルバンク 評判を確認

おすすめ度:★★★★・
【公式サイト】https://www.pro-bank.co.jp/

大手転職エージェントと違って、大量に求人を紹介することが得意ではないタイプなので、少数の求人でベストマッチングを追求してくるケースが多いです。

あまり多くの求人は見れませんが、1点集中で徹底して求人にコミットしてくれます。面接対策や過去に聞かれた質問なども把握しているので、決定率が高いのが特徴です。

面談で「企業から特別に依頼を受けている非公開の求人がある」と特別感を出してくることがありますが、経験上、数週間後に転職サイトに掲載されている求人であることがほとんどなので、こうした情報は鵜呑みにしなくて大丈夫です。

面談を続けていくと「あなたにはこの会社が合います!」と特定の求人を出してくれるので、その求人が「自分に合う」と思ったら受けると良いです。

押してくるだけあって、ほかのどの転職エージェントよりも年収交渉や企業への交渉をコミットしてくれます。

狙い撃ち系転職エージェントの面談対策

狙い撃ちタイプの転職エージェントとの面談では「少し転職に慣れている雰囲気」を出すといいです。

すでに他のエージェントと面談もしていて、企業とも面接しているくらいの姿勢で臨むと、転職エージェントが押してくる求人の幅を増やしてくれます。

自分に合った条件を引き出すようなコミュニケーションを意識してください。条件が合えば一生懸命に企業へ推薦してくれるので決定率が高くなります。

まずは思うままに話をして、紹介される求人に対して「興味があるか、ないか」をはっきり伝えること。大切なのは、興味のない求人を出されたときに「どこが希望に沿わないか」を明確に伝えることです。

後日、別の求人を送ってくれる可能性が高いので、認識にズレがないようしっかり伝えるのがおすすめです。

3.キャリア相談系の転職エージェント

「自分のキャリアについて丁寧に向き合ってほしい」と考えている人は、ビズリーチ、クライス&カンパニー、iX転職を使うと良いです。

1:ビズリーチ

ビズリーチ

口コミ:ビズリーチ 評判を確認

おすすめ度:★★★★・
公開求人数:78,432(2022年7月6日現在)
【公式サイト】https://www.bizreach.jp/

2:クライス&カンパニー

クライス&カンパニー

口コミ:クライス&カンパニー 評判を確認

おすすめ度:★★★★★
公開求人数:6,934(2022年7月6日現在)
【公式サイト】https://www.kandc.com/

3:iX転職(パーソルキャリア)

iX転職

口コミ:iX転職(パーソルキャリア) 評判を確認

おすすめ度:★★★★・
【公式サイト】https://ix-tenshoku.jp/

キャリア相談系転職エージェントの面談対策

キャリア相談タイプの転職エージェントとの面談では「こう見えて、実はすぐに転職したい」という雰囲気を出すのがおすすめ。

「あれ、意外と転職に積極的なのか」と思われないと、長い目での求人提案が多くなります。今ある求人を多く紹介してもらうようなコミュニケーションをするのがおすすめです。

中には、寄り添いたい気持ちが強いあまり、面談で「生い立ち」から話を聞いてくる転職エージェントもいます。しかし、ちゃんと話をすることでいろいろな求人を紹介してくれたり、長い付き合いになる転職エージェントになっていくこともあります。

「いろいろな求人を、すぐに見たい」とはっきり伝えて、自分に合う求人を徹底的に出してもらい、将来のキャリアを含めて企業選びの相談をすると良いです。

彼らは一人ひとりに時間をかけるため、面談者を多く抱えていません。なので、あなた自身に魅力を感じれば向こうから積極的にコンタクトをしてくれるので、長い付き合いになっていきます。

4.業界専門系の転職エージェント

同業に転職したい、と考える20代後半から30代におすすめなのが、JACリクルートメントやコトラ、ムービンです。

1:JACリクルートメント

JACリクルートメント

口コミ:JACリクルートメント 評判を確認

おすすめ度:★★★★★
公開求人数:14,609(2022年7月6日現在)
【公式サイト】https://www.jac-recruitment.jp/

2:コトラ(KOTORA)

コトラ(KOTORA)

おすすめ度:★★★★★
【公式サイト】https://www.kotora.jp/

3:ムービン

ムービン

おすすめ度:★★★★・
【公式サイト】https://www.movin.co.jp/

多くの転職エージェントは「人材業界」の経験しかありませんが、上記の転職エージェントは業界特化とあって、担当エージェント自身が「金融業界」や「コンサル業界」「IT業界」などの経験者です。

人材業界しか経験していない転職エージェントと違い、業界の内情をリアルに知っているエージェントからの提案なので、求人の質やキャリアアドバイスは有用なことが多いです。

とはいえ、業界特化といっても「特殊な求人」や「限定求人」を持っているわけではないため、大手の求人より少しランクが低い企業の求人や、決まりやすい企業を紹介されることも多いです。

決して「バカにしてる」などと思わず、業界出身者からの価値ある提案なので、現実として受け止めるようにしてください。

異業界、異業種への転職を考えていない人にはこのタイプの転職エージェントを使うのが最も効率的です。

業界専門系転職エージェントの面談対策

面談でのスタンスは業界に詳しい前提を持ちながら「論理的に話す」ことを意識すると良いです。彼らは業界内での評判が大事なので、中途半端な候補者を企業へは紹介しません。

事前に転職動機や次に行きたい企業への志望動機、キャリアビジョンなどを明確にして臨むと良いです。

業界専門タイプの転職エージェントには、転職エージェント自身の過去のキャリアについて詳しく聞くといいです。どういう部署にいたか、どんな職種だったかがわかると共通の話題を見つけることができます。

徐々に距離を縮めて仲良くなりつつ、行きたくない求人にははっきりNo!と伝え、嫌な理由を論理的に伝えると良いです。

転職エージェント“以外”の情報も見る

大前提ですが、転職エージェントの情報だけを鵜呑みにしないようにしてください。

もちろん正しい情報を伝えてくれていると思いますが、中には入社を焦らせるためにいろいろな情報を流してくることもあります。転職の際は、下記の情報も合わせて見てください。

1:転職会議

転職会議

口コミ:転職会議 評判を確認

おすすめ度:★★★★・
公開求人数:235,187(2022年7月6日現在)
【公式サイト】https://jobtalk.jp/

2:OpenWork

OpenWork

口コミ:OpenWork 評判を確認

おすすめ度:★★★★★
公開求人数:98,258(2022年7月6日現在)
【公式サイト】https://www.vorkers.com/

勤めていた社員の口コミはとても参考になります。特に転職会議とOpenWorkは個人的に信憑性が高いと感じており、転職の際には必ず目を通しています。

企業を幅広く網羅しているのは転職会議ですが、OpenWorkは事細かく書かれているので、両方ともぜひ見てみてください。

転職エージェント「個人」の使い方

よく「転職エージェントは人(担当者)によるところが大きい」と言われますが、例えどんなに仕事ができない転職エージェントであっても、彼らが見ている求人のデータベースは同じです。

つまり、こちらが「彼らからどう求人を引き出すか?」がポイントになります。

良い転職エージェントの担当者にあたるまで面談に行く、という人もいますが、その時間がもったいないので「各転職エージェントをどう使いこなすか」という視点で面談に臨むことが大切です。

また、転職エージェントとの面談で「自分が求める求人」を出してもらうには、転職エージェントに合った姿勢で面談に行くことが大切です。

転職エージェントは、転職者の入社が決まって初めて売上になる「成果報酬型」のビジネスをしています。報酬の相場は、転職者の年収の30%~40%程度。年収が高ければ高いほど、彼らの売上も高くなっていきます。

彼らは、求職者が転職しないと自分の成績にならないので、さまざまな見せ方やトークで求人を紹介し、入社を薦めてきます。もちろん、良い求人もありますが、中には思ったのと違う求人に押し込まれることもあるので、注意が必要です。

また、転職エージェントには大手から中堅、個人会社などさまざまな規模の会社がありますが、会社の規模やネームバリューより「転職エージェント個人」に力が依存するため、担当する転職エージェントによって、当たりハズレが大きくあります。

今回ご紹介した面談方法で、ある程度いい求人を引き出すことはできるはずですが、担当者個人が使えない場合もあります。その際は迷わず「担当を変えてほしい」という旨をメールや電話で伝えるのがおすすめです。

転職エージェントとのコミュニケーションの取り方に気をつけながら、自分にあった求人を見つけて、いい転職をしましょう。

執筆者・監修者のmoto(戸塚俊介)について

moto(戸塚俊介)
moto(戸塚俊介)

1987年長野県生まれ。地方ホームセンターやリクルート、ベンチャー企業など7社に転職後、副業の転職メディアを上場企業へ売却。現在は「転職アンテナ」を運営するmoto株式会社HIRED株式会社の代表取締役。著書に『転職と副業のかけ算』(扶桑社)、『WORK』(日経BP)がある。(有料職業紹介事業許可番号:13-ユ-313037)。

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