
転職エージェントから求人紹介が止まったり、担当者の返信が遅くなったりすると「相手にされていないのかも」と感じることがあります。
ただし、転職エージェントに相手にされないように見える状況でも、すぐに利用をあきらめる必要はありません。紹介できる求人が少ない、希望条件が合っていない、転職時期が伝わっていないなど、原因を切り分けることで状況を変えられるケースがあります。
本記事では、転職エージェントに相手にされないと感じる理由、連絡がこないときの対処法、別の転職エージェントや直接応募を使う判断基準について解説します。
転職エージェントに相手にされないと感じる主なサイン
まずは、本当に相手にされていないのか、それとも単に紹介できる求人が少ない状態なのかを確認しましょう。状況によって取るべき対応が変わります。
求人がこない・紹介できる求人がないと言われる
「紹介できる求人がありません」と言われた場合、あなた自身を否定されているわけではありません。希望職種、年収、勤務地、経験年数などが、エージェントの保有求人と合っていない可能性があります。
特に未経験職種への転職、地方勤務、年収アップ幅が大きい転職では、紹介数が限られることがあります。希望条件を少し広げるだけで、紹介される求人が増えるケースもあります。
最初だけ連絡が多く、その後返信が減る
登録直後は面談調整や希望条件の確認で連絡が増えます。その後、紹介できる求人が少ない、応募意思が弱いと見られている、書類通過の見込みが低いと判断されている場合は、連絡頻度が下がることがあります。
返信がこないときは、まず1回だけ状況確認の連絡を入れてください。それでも変わらない場合は、担当者変更や別の転職エージェントへの登録を検討しましょう。
転職エージェントに相手にされない理由
転職エージェントに相手にされないと感じる背景には、希望条件や応募準備のズレがあることが多いです。よくある理由を順番に見ていきましょう。
1.転職の希望条件が高い・狭すぎる
希望年収が高すぎる、勤務地を細かく絞りすぎている、未経験で人気職種だけを希望している場合、紹介できる求人は少なくなります。
転職エージェントから「もう少し条件を広げた方がよい」と言われたときは、すぐに妥協する必要はありません。ただ、希望条件をすべて固定したままだと、紹介できる求人が見つからず、連絡が減る原因になります。
2.経験やスキルと求人条件が合っていない
転職エージェントは、求人企業が求める経験やスキルに合う人を優先して紹介します。そのため、希望する仕事に対して実務経験や専門性が足りないと、紹介数が限られます。
20代であればポテンシャル採用の求人もありますが、30代後半以降は経験や実績を求められる場面が増えます。年齢だけで判断されるというより、年齢に対して職務経験をどう説明できるかが見られます。
3.転職時期や応募意思が伝わっていない
「良い求人があれば考えたい」という伝え方だけだと、転職意欲が低いと受け取られることがあります。転職エージェントは複数の求職者を同時に担当しているため、応募時期が明確な人を優先する傾向があります。
今すぐ転職するつもりがなくても、「3カ月以内に応募を始めたい」「現職の引き継ぎを考えて、入社は半年以内を想定している」など、時期の目安を伝えておきましょう。
4.転職理由や応募軸が曖昧
転職理由が曖昧なままだと、担当者はどの求人を紹介すればよいか判断しにくくなります。「今の会社が嫌だから」だけでは、次の職場で何を重視するのかが伝わりません。
例えば「評価制度が合わない」なら、次は成果が給与に反映される会社を希望するのか、安定した環境を希望するのかで紹介される求人は変わります。転職理由は、不満ではなく次に求める条件まで整理して伝えましょう。
5.職務経歴書で強みが伝わっていない
職務経歴書の内容が薄いと、経験があっても転職市場での強みが伝わりません。担当者が企業へ推薦しにくくなり、求人紹介や応募の提案が止まることがあります。
仕事内容を並べるだけでなく、担当した業務、成果、工夫した点、扱ったツールや商材、チーム内での役割まで書いてください。数字で示せる実績がある方は、売上、改善率、担当件数などを入れると伝わりやすくなります。
6.転職回数や短期離職の説明が弱い
転職回数が多い方や短期離職が続いている方は、採用側から「またすぐ辞めるのでは」と見られることがあります。その説明が弱いと、転職エージェントも推薦をためらう場合があります。
転職回数そのものを隠すのではなく、それぞれの転職で何を得たのか、今回の転職では何を長く続けたいのかを整理しましょう。理由に一貫性があると、担当者も企業へ説明しやすくなります。
7.返信が遅い・面談や応募の約束を守れていない
担当者からの連絡に何日も返信しない、面談を何度も変更する、応募すると言った求人を放置する、といった行動が続くと、転職意欲が低いと見られます。
忙しい場合でも、返信できる日時だけは伝えておきましょう。すぐに応募判断ができない求人は「確認して明日までに返答します」と期限を添えるだけでも、印象は変わります。
8.書類選考や面接で同じ理由の不採用が続いている
書類選考や面接に落ち続けている場合、応募先の選び方や職務経歴書、面接での伝え方にズレがあるかもしれません。
不採用が続いたときは、応募数を増やす前に、落ちた求人の共通点を確認してください。経験不足なのか、希望年収が高いのか、志望動機が弱いのかによって、次に直すべきポイントは変わります。
転職エージェントに相手にされないときの対処法
相手にされていないと感じたときは、担当者を責める前に、紹介される求人を増やすための見直しをしましょう。改善しても変わらない場合は、別の手段に切り替えてください。
1.希望条件を「必須」と「調整できる条件」に分ける
求人紹介が少ないときは、希望条件をすべて下げるのではなく、譲れない条件と調整できる条件に分けてください。
例えば、年収、勤務地、職種、リモート勤務、残業時間のうち、絶対に外せない条件を2つまで絞ります。残りは「できれば希望」として伝えると、担当者が提案できる求人の幅が広がります。
2.転職時期と応募意思を具体的に伝える
転職意欲を伝えるには、熱意だけでなく時期を示すことが必要です。「3カ月以内に応募を始めたい」「内定が出たら現職の引き継ぎを1カ月で進めたい」など、行動に移せる状態を伝えましょう。
すぐに転職できない方も、希望時期を共有しておけば、担当者は求人の紹介タイミングを考えやすくなります。面談後にお礼と今後の希望をメールで送るのもおすすめです。
3.職務経歴書を求人に合わせて見直す
職務経歴書は、登録時に一度作って終わりではありません。応募したい業界や職種に合わせて、見せる実績を変える必要があります。
営業職なら売上や顧客数、事務職なら処理件数や改善した業務、IT職なら担当工程や使用技術など、求人側が知りたい情報を前に出しましょう。自分で直しにくい場合は、担当者に「どこを直せば推薦しやすいか」を聞いてください。
4.連絡がこない場合は催促や担当変更を依頼する
担当者から連絡がこない場合は、まず状況確認のメールを送りましょう。「求人紹介の状況を確認したい」「応募中の選考状況を知りたい」と、用件を短く書くのがポイントです。
返信がない、希望と違う求人ばかり届く、高圧的な対応をされる場合は、担当変更を依頼して問題ありません。担当者との相性で転職活動が止まるなら、早めに切り替えた方が前に進めます。
5.別の転職エージェントを使う
転職エージェントには、総合型、業界特化型、年代特化型、ハイクラス向けなど、それぞれ得意分野があります。1社で紹介されなくても、別の転職エージェントなら求人が見つかることがあります。
特に、40代以上、未経験職種への転職、地方転職、管理職や専門職の転職では、エージェントごとの得意不得意が出ます。総合型を1~2社、希望業界に強い特化型を1社登録して比較しましょう。
6.転職サイトや直接応募も併用する
転職エージェント経由で書類選考に通らない場合でも、転職サイトや企業ホームページから応募できる求人はあります。自分で応募したい企業が明確な方は、直接応募も選択肢に入れてください。
ただし、同じ企業へエージェント経由と直接応募で重複応募すると、選考管理が複雑になることがあります。応募前に、すでに推薦されていないか確認してから進めましょう。
7.全部断られた場合は応募先と支援サービスを広げる
複数の転職エージェントで断られた場合は、希望条件と応募先の見直しが必要です。職種、勤務地、雇用形態、年収のどこかを広げると、応募できる求人が増える場合があります。
また、ハローワーク、転職サイト、スカウトサービス、企業の採用ページも併用しましょう。転職エージェントだけに頼らず、自分で応募経路を増やすことで、選考に進める可能性を残せます。
相手にされないときのおすすめ転職エージェント
登録した転職エージェントに相手にされないと感じるときは、求人数の多い総合型と、希望業界や年代に合う特化型を組み合わせるのがおすすめです。
ここでは、求人の選択肢を広げたい方や、担当者との相性を見直したい方に向いている転職エージェントをご紹介します。
1:リクルートエージェント

口コミ:リクルートエージェント 評判を確認
おすすめ度:★★★★★
公開求人数:760,000(2026年6月22日現在)
求人数増減:±0(先週比→keep)
【公式サイト】https://www.r-agent.com/
『リクルートエージェント』は、幅広い業界・職種の求人を扱う大手転職エージェントです。
紹介される求人が少ないと感じている方は、まず登録しておきたいサービスです。公開求人だけでなく非公開求人も扱っているため、今の希望条件でどのくらい求人があるかを確認できます。
職務経歴書の見直しや面接対策も受けられるので、書類選考が通らない方や、応募先の幅を広げたい方にもおすすめです。
出典:公式サイト
2:doda転職エージェント

口コミ:doda 評判を確認
おすすめ度:★★★★★
公開求人数:279,760(2026年6月22日現在)
求人数増減:+869(先週比↑up)
【公式サイト】https://doda.jp/
『doda転職エージェント』は、求人検索とエージェントサービスを併用できる転職サービスです。
キャリアアドバイザーから求人紹介を受けながら、自分でも求人を探せるため、エージェントからの連絡待ちだけになりにくい点が特徴です。
「エージェント経由では書類選考に通らない」「自分でも応募先を探したい」という方は、dodaの求人検索とエージェントサービスを並行して使ってみてください。
出典:公式サイト
3:マイナビ転職エージェント

口コミ:マイナビ転職エージェント 評判を確認
おすすめ度:★★★★★
【公式サイト】https://mynavi-agent.jp/
『マイナビ転職エージェント』は、初めての転職や20代・30代の転職相談に向いている転職エージェントです。
キャリアの方向性がまだ固まっていない方でも、担当者に相談しながら応募先を整理できます。転職理由や応募軸が曖昧で、ほかのエージェントから求人紹介が少なかった方にもおすすめです。
求人票だけではわからない職場の雰囲気や選考のポイントを知りたい方は、面談時に担当者へ確認しておきましょう。
※マイナビのプロモーションを含みます
出典:公式サイト
4:type転職エージェント

口コミ:type転職エージェント 評判を確認
おすすめ度:★★★★・
公開求人数:11,713(2026年6月22日現在)
求人数増減:+24(先週比↑up)
【公式サイト】https://type.career-agent.jp/
『type転職エージェント』は、東京・神奈川・埼玉・千葉を中心とした転職支援に強い転職エージェントです。
IT、Web、営業、販売・サービス、メーカーなどの求人を扱っているため、首都圏で業界を絞って転職活動を進めたい方に向いています。
担当者からの連絡がこない、希望と違う求人ばかり紹介されると感じている方は、別の担当者の視点で職務経歴書や希望条件を見直す目的でも活用できます。
出典:公式サイト
5:JACリクルートメント

口コミ:JACリクルートメント 評判を確認
おすすめ度:★★★★★
公開求人数:57,348(2026年6月22日現在)
求人数増減:+315(先週比↑up)
【公式サイト】https://www.jac-recruitment.jp/
『JACリクルートメント』は、ハイクラス・ミドルクラス転職に強い転職エージェントです。
管理職、専門職、外資系企業、グローバル企業などの求人を検討している方に向いています。経験や専門性を活かした転職を目指す方は、総合型の転職エージェントとあわせて登録しておくと比較しやすくなります。
一方で、経験が浅い方や未経験職種を希望する方は、紹介される求人が限られることもあります。自分の経歴に合う求人があるかを面談で確認してください。
出典:公式サイト
まとめ
転職エージェントに相手にされないと感じるときは、紹介できる求人が少ない、希望条件が狭い、転職時期が伝わっていない、職務経歴書で強みが見えていないなど、いくつかの原因が考えられます。
まずは希望条件を整理し、転職時期を伝え、職務経歴書を見直してください。それでも求人紹介や連絡が増えない場合は、担当変更や別の転職エージェントへの登録、転職サイトや直接応募の併用に切り替えましょう。
1社に相手にされないからといって、転職できないわけではありません。応募経路を増やしながら、自分の経験に合う求人を探していきましょう。
執筆者・監修者のmotoについて
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起業家・著述家(Wikipedia)。実名は戸塚俊介。広告・人材・IT業界など8社へ転職。副業でmoto株式会社を起業し、上場企業へM&A。現在はHIRED株式会社(有料職業紹介事業許可番号:13-ユ-313037)代表取締役。著書:『転職と副業のかけ算』(扶桑社)、『WORK』(日経BP)

