
「第二新卒で転職するのはやめとけ」と言われると、今の会社を辞めていいのか迷いますよね。
第二新卒の転職に、問題はありません。人生終了でも詰みでもないし、大手にも第二新卒を採る枠はちゃんとあります。引っかかるのは立場ではなく、準備をせず勢いで辞めてしまうこと。「またすぐ辞めそう」と見られないように、退職理由と次に目指す働き方だけ先に整理しておく。これだけで選考の通過率は変わります。
「大手は無理」もよく聞きますが、数字を見ると逆です。リクルートワークス研究所の調査では、従業員5,000人以上の企業の95.9%が中途採用に動いていて、しかも採用した人の34.0%は未経験者。門が閉じているわけではありません。狭いのは事実、無理というのは言いすぎ。この違いは後ろで数字ごと出します。
やめとけと言われる理由には、ちゃんと裏側があります。1つずつ解きほぐしていけば、自分がいま動くべきか、もう少し待つべきかの判断もついてくるはずです。
「第二新卒はやめとけ」「人生終了」「就活が厳しい」と言われる6つの理由
第二新卒について調べると、「やめとけ」「人生終了」「就活が厳しい」といった言葉が並びます。「甘い」「詰み」と書かれた掲示板を見て、不安になった方も多いと思います。
ただ、匿名の書き込みは書いた人の1回の体験がそのまま結論になっているものが多く、業界も職種も年次もバラバラです。そこに自分の状況を重ねても、当たっているかどうかは分かりません。企業が実際に気にしているのは、短期離職の理由と、入社後に活躍できる見込み。突きつめればこの2点だけです。
1.すぐに辞める・早期離職すると思われてしまう
いちばんの懸念はこれです。「採用してもまたすぐ辞めるのでは」という不安。新卒入社から1~3年で転職する場合、企業は退職までの経緯をていねいに確認したうえで、採用するかどうかを判断します。
採用にはお金がかかるからです。求人広告費、面接の工数、入社後の教育コスト。短期離職の理由が曖昧なままだと、書類でも面接でも慎重に見られてしまうわけです。
ここで知っておいてほしいのは、企業側も「1~3年で辞める人」の存在を数字で把握しているという点。厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)」によると、大卒で就職後3年以内に離職した人は33.8%で、内訳は1年目が12.1%、2年目が11.9%、3年目が9.9%です。2年目の転職が特別に珍しいわけでも、3年目まで我慢した人だけが評価されるわけでもありません。
裏を返せば、「なぜ辞めたいのか」「次の会社で何を実現したいのか」を自分の言葉で言えれば、職歴の短さだけで不利になるとは限りません。面接の答え方に悩む方は『転職の面接対策におすすめの本』も参考にしてください。
2.スキルや実務経験が不足している
スキルや実務経験の不足は、正直これは事実です。社会人経験が浅いぶん、実績を積んだ中途人材と同じ土俵で比べられる場面も出てきます。とくに即戦力採用や経験者採用では、その差が響きます。
例えば「営業経験3年以上」「マネジメント経験必須」といった求人。第二新卒では、応募条件そのものを満たせません。条件を見ずに応募数だけ増やしても、落ちる回数が積み上がるだけです。
狙うべきは、経験よりポテンシャルを見ている企業や、「未経験歓迎」「第二新卒歓迎」と明記された求人。入社後に学ぶことを前提にした枠を選べば、選考の通過率もぐっと現実的になります。
3.大手企業への転職が難しいと思われている
「第二新卒は大手企業が無理」。この声もよく聞きます。ここは僕の考えをはっきり書きます。無理ではありません。応募者が多くて難易度が上がるのは確かですが、「難しい」と「不可能」はまったく別の話だからです。
大手の枠が実際にどうなっているかは、後半の「第二新卒で大手は無理?」の章で、公的な調査と企業の公式情報だけを使って整理しました。噂の出どころと数字を分けて見ると、印象がかなり変わります。
4.すぐに辞めるのは「もったいない」と言われる
「今辞めるのはもったいない」。第二新卒での転職では、周りからよく言われる言葉です。
気持ちは分かります。新卒で入った会社を数年で辞めると、それまで積み上げてきた人間関係や業務経験が、ぷつりと途切れてしまうように見えるからです。もう少し続ければ担当業務が広がる職場だと、なおさら引き止められます。
でも、合わない環境で働き続けることが、長い目で見て得とは限りません。「今の会社で得られる経験」と「次の会社で得たい経験」を並べて、転職する理由を自分で説明できるか。ここだけは冷静に確認してください。
5.退職理由をネガティブに伝えてしまう
面接では、退職理由の伝え方ひとつで印象がガラッと変わります。人間関係、残業、仕事内容への不満だけを並べてしまうと、「同じ理由でまた辞めるのでは」と受け取られてしまう。ここで差がつくポイントです。
嘘をつく必要はありません。不満で終わらせず、次の職場で実現したいことまでつなげる。やることはそれだけです。
例えば「業務が単調だった」という理由なら、「顧客に合わせた提案や改善に関わって、経験を広げたい」と言い換えられます。前職の不満を語るより、次の行動に向いた説明にする。これが効きます。
6.第二新卒で2回目の転職になると説明が必要になる
第二新卒でも、2回目の転職になると選考は少し慎重になります。「第二新卒 詰み」と検索したくなる気持ちも分かりますが、詰みではありません。短期間で転職を繰り返しているように見えると、企業は定着できるかを確かめたくなる。ただそれだけの話です。
ここは説明が9割。前回の転職で何を学び、次はどの条件を変えたいのかを言えれば、2回目でも納得してもらえる可能性は十分あります。
職歴が短い方ほど、応募前に「次の会社で最低1~3年かけて身につけたい経験」を決めておきましょう。軸がないまま動くと、同じ失敗を繰り返す原因になります。
そもそも第二新卒とは?何歳まで応募できるのか
第二新卒に、法律上の定義はありません。一般的には、新卒で入社したあと、社会人経験が浅い段階で転職活動をする若手求職者を指す言葉として使われています。
1.卒業後おおむね3年以内の人
人材業界では、第二新卒を「学校を卒業してからおおむね3年以内の若手」として扱うことが多いです。高校、専門学校、大学、大学院などを出て就職し、そこから1~3年で転職する人が当てはまります。
厚生労働省の新卒応援ハローワークでも、就職活動中の学生や卒業後おおむね3年以内の人を支援対象としています。社会人経験が浅いからといって、転職支援の対象から外れるわけではないので、安心してください。
2.年齢の線引きは企業ごとに違う
年齢の目安は、企業によってばらつきます。「25歳まで」と考えるところもあれば、「30歳まで」と見るところもあるからです。実際、アクセンチュアの第二新卒採用は公式サイトで対象者を「大学・大学院を卒業され、応募日時点で社会人としての経験(インターンは不可)4ヶ月以上~5年未満の方」としています(2026年8月時点)。社会人5年目手前まで第二新卒として扱う会社もある、ということです。
制度の側からも後押しがあります。厚生労働省は「青少年の雇用の促進等に関する法律」に基づく指針で、学校卒業見込者の採用枠について「既卒者が卒業後少なくとも3年間は応募できるように努めること」「できる限り上限年齢を設けないように努めること」を事業主に求めています。
つまり、第二新卒に決まった年齢の線引きはありません。年齢だけで判断せず、求人票にある「第二新卒歓迎」「20代歓迎」「未経験歓迎」などの条件を確認してください。
第二新卒で大手は無理?データで見る現実と、狙える枠の探し方
「第二新卒 大手 無理」。この組み合わせで検索している方は、かなり多いです。結論から書くと、大手の門は閉じていません。ただし新卒のときとは入り口が違うので、そこを知らないまま「大手ならどこでも」で応募すると落ち続けます。噂ではなく数字と公式情報で見ていきます。
1.「大手ほど中途を採らない」は、数字とは逆
まず思い込みを1つ外します。リクルートワークス研究所「中途採用実態調査(2025年度実績、正規社員)」(2026年6月12日公表)によると、2025年度下半期に中途採用を「実施した・実施中」と答えた企業は全体で84.4%。比較可能な2013年度下半期以降でもっとも高い水準です。
これを従業員規模別に見ると、5,000人以上の企業が95.9%、1,000~4,999人が93.6%。5~299人の78.3%より高い数字が出ています。大手のほうが中途採用をしている、というのが今の実態です。
採る相手も経験者だけではありません。同じ調査では、中途採用の実績人数に占める未経験者の比率が全体で31.9%。5,000人以上の企業では34.0%で、1社あたり71.3人の未経験者を採用しています。未経験者イコール第二新卒ではありませんが、経験が浅い人を受け入れる器が大手にもあることは、数字にはっきり出ています。
2.それでも「難しい」のは本当。理由は枠の少なさ
一方で、難易度が高いという話もごまかしません。理由は単純で、大手は人が辞めにくいからです。
先ほどの厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)」を事業所規模別に見ると、従業員1,000人以上の事業所に就職した大卒の3年以内離職率は27.0%。これに対して従業員5人未満の事業所は57.5%、5~29人でも52.0%です。定着している会社ほど欠員が出ず、欠員が出ないと若手を補充する枠も開きません。
そのうえ大手は応募が集まります。狭き門であること自体は事実で、「エントリーすれば誰でも通る」という話ではない。ここは覚悟しておいてください。
3.第二新卒が大手に入るルートは3つある
大事なのは、入り口が1つではないと知っておくことです。第二新卒が大手を狙うときのルートは、大きく3つに分かれます。
①第二新卒専用の選考枠。三菱商事はキャリア採用のなかに「総合職(第二新卒採用)」という選考区分を設けています(2026年8月時点は募集終了の表示)。この形は通年ではなく募集時期が決まっていることが多いので、志望度が高い会社は採用ページをブックマークして、開いた瞬間に動けるようにしておくのが現実的です。
②新卒採用枠への応募。前の章で触れた厚生労働省の指針が効いてくるのがここで、卒業後3年以内なら新卒枠で受け付けている企業があります。新卒採用ページの応募資格に「卒業後3年以内の方も応募可」と書かれていないか、まず確認してください。
③職種別のポテンシャル採用。アクセンチュアの第二新卒採用は、対象者を「社会人としての経験(インターンは不可)4ヶ月以上~5年未満の方」とし、ビジネスコンサルタント、ソリューション・エンジニア、デジタルコンサルタントといった職種ごとに募集しています(2026年8月時点)。実務経験そのものより、入社後に伸びるかどうかを見る枠です。募集職種は入れ替わるので、応募前に採用ページで最新の内容を確認してください。
企業名の一覧を集めるより、この3つのどれで入るのかを先に決めるほうが早い。同じ会社でもルートによって、聞かれることも見られる部分も変わります。
4.大手に応募する前に確認したい4項目
大手を狙うなら、「大手ならどこでもいい」だけはやめましょう。業界・職種・働き方の軸を決めてから応募する。未経験枠なのか、前職の経験を活かす枠なのかで、アピールすべき内容も変わってきます。
応募ボタンを押す前に、次の4つは求人票と採用ページで確認してください。
1つ目は、募集区分。第二新卒枠なのか、経験者採用の枠に第二新卒も応募できるだけなのか。2つ目は、配属職種と配属先の決まり方。3つ目は、研修制度と入社後1年目に任される業務。4つ目は、選考フローと面接の回数です。ここまで見ておくと、面接で「なぜうちなのか」を聞かれたときに、企業規模ではなく仕事の中身で答えられます。
企業は第二新卒を求めている
やめとけと言われる一方で、企業側には第二新卒の採用ニーズがあります。むしろ欲しい、という会社も少なくありません。経験豊富な中途人材とは違い、社会人の基礎がありつつ、自社のやり方に合わせて一から育てられる若手として見てもらえるからです。
背景は大きく3つ。ここを知っておくと、面接で自分をどう見せればいいかも見えてきます。
1.新卒採用で必要な人数を確保できない
まず、新卒採用だけでは、予定どおりの人数を採れないことがあります。リクルートワークス研究所「第43回 ワークス大卒求人倍率調査(2027年卒)」(2026年4月23日公表)によると、2027年3月卒の大卒求人倍率は1.62倍。求人総数74.8万人に対して民間企業への就職希望者数は46.2万人で、28.6万人の超過需要です。
採り切れない分は、どこかで埋めることになります。同じ調査では、2027年4月新卒採用と2026年度中途採用の割合について「中途採用の割合を増やす予定」が12.2%、「新卒採用の割合を増やす予定」が7.6%と、中途を増やす側が上回りました。新卒でそろわなかった若手を中途で採る流れが、そのまま第二新卒の枠になっています。
2.早期離職者が一定数いる
厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)」では、新規大卒就職者のうち就職後3年以内の離職率は33.8%でした。新卒で入った人の、およそ3人に1人が3年以内に会社を離れている計算になります。
だから企業も、「新卒入社から数年で転職する人」がいることを前提に採用しています。もちろん退職理由は見られますが、第二新卒だから即不採用、とはなりません。
3.社会人の基礎と育成余地の両方がある
第二新卒の強みは、ビジネスマナーや報連相、基本的な仕事の進め方を一通り経験していること。それでいて特定の会社の色に染まりきっていないため、入社後に自社のやり方で育てやすい人材だと考える企業も少なくありません。
見られているのは、立派な実績だけではありません。前職で何を学んだか、失敗をどう受け止めたか、次の環境でどう成長したいか。このあたりも評価対象になります。
第二新卒はやばいわけではなく、転職は可能
「やばい」「人生終了」と言われることがあります。でも、実際には転職できます。「第二新卒の転職は難しいですか」とよく聞かれますが、難しくしているのは第二新卒という立場ではなく、準備をしないまま勢いで退職して応募してしまう、その進め方のほうです。門前払いになる人も、たいていは同じところでつまずいています。
企業が求めているのは、完璧なスキルではありません。社会人経験を踏まえた成長意欲と、柔軟さです。前職が短くても、そこで学んだことや次に活かしたいことを自分の言葉で具体的に話せれば、選考で評価される可能性は十分にあります。成功率という決まった数字があるわけではなく、結果を左右するのは立場より準備です。
まずやってほしいのは1つ。転職で変えたいことを「仕事内容」「働き方」「評価制度」「勤務地」「年収」に分けて書き出すことです。頭のなかだけで悩まず、条件を紙に並べてから求人を見る。そうすれば、いま思い切って転職すべきか、それとも現職でもう少し経験を積んでから動くべきかの判断が、ぐっとつけやすくなります。
第二新卒で転職をするメリット
ここまで不安の話が続きましたが、第二新卒には若手だからこそのメリットもあります。大きく2つです。
1.未経験でも業界や職種を変えて転職できる
1つ目は、未経験の業界や職種に移りやすいこと。これは若手の特権です。社会人経験が長くなるほど、企業は即戦力としての専門性を求めるようになります。その点、第二新卒はポテンシャル採用の対象になりやすく、「未経験歓迎」「第二新卒歓迎」の求人も選べます。
今の職種が合わないと感じているなら、動くなら早いほうがいい。早い段階での方向転換は、僕はむしろすすめます。年齢が上がってから未経験の分野に移ろうとすると、同じ求人でも通らなくなるからです。
2.年収や働き方を見直せる可能性がある
2つ目は、年収や働き方を見直せる可能性があること。若手採用が活発な分野や、成果が評価される職種では、現職より条件が上向くケースもあります。
一方で、未経験の職種へ移る場合は、年収が一時的に下がることもあります。目先の金額だけで決めず、3年後に身についているスキルや経験まで含めて、トータルで比べましょう。
第二新卒で転職した方がよい人・待った方がよい人
第二新卒の転職に、誰にでも当てはまる正解はありません。今の会社で解決できる不満なのか、環境を変えないと解決しない問題なのか。判断はここで分かれます。
1.転職した方がよい人
まずは、動いていい人から。仕事内容や働き方が明らかに合わず、上司や人事に相談しても改善が見込めない人は、転職を検討してよいと僕は考えます。長時間労働、ハラスメント、希望職種との大きなズレ。こうした状況が続く場合も同じです。
「次は営業で提案経験を積みたい」「IT業界で開発に関わりたい」など、次に得たい経験を言葉にできる人も転職に向いています。理由が前向きで具体的なほど、面接でも伝わりやすくなります。
2.もう少し待った方がよい人
逆に、待った方がいい人もいます。「なんとなく合わない」「同期より評価されていない気がする」。この程度の理由だけで辞めたいなら、いったん立ち止まってください。
やることは切り分けです。仕事内容、上司、労働時間、年収、勤務地のうち、何が一番つらいのかを分けて書き出す。転職で解決できる問題かどうかが、そこで見えてきます。今の会社で担当変更や異動の可能性があるなら、それも選択肢に入れておきましょう。切り分けの手順は『「仕事を辞めたい」と感じたときに考えること』でも整理しています。
3.2回目の転職は「次に変える条件」を明確にする
第二新卒で2回目の転職を考えている人は、次に変える条件を必ず決めてください。ここが肝心です。短期間で転職を繰り返すと、企業は定着性を気にします。
「残業を減らしたい」で止めないこと。「月の残業時間の目安を面接で確認する」「配属先の業務量を聞く」まで落とし込みます。求人選びと面接で確認する項目まで決めておけば、同じ後悔は繰り返しません。
第二新卒の転職で内定獲得するためのポイント
内定を取るには、応募数を増やすだけでは足りません。企業が不安に思う点を、応募する前に自分の側で先回りして整理しておく。遠回りに見えて、これがいちばんの近道になります。ポイントは5つ。
1.退職前に転職活動をする
転職先が決まる前に現職を辞めるのは、できるだけ避けてください。収入が途切れると、早く内定を取ること自体が目的になり、希望条件と合わない求人を選んでしまいます。
「第二新卒は仕事しながら転職できますか」とよく聞かれます。できます。むしろ在職中のほうが、収入を確保したまま求人をじっくり比べられるぶん有利です。面接日程の調整が難しいときは、転職エージェントに相談して、平日夜やオンライン面接に対応できる求人を探してもらう手もあります。
2.退職理由をネガティブなものにしない
退職理由で、職場の人間関係や年収への不満だけを話すのは避けましょう。採用担当者に「入社後もまた不満が出たら辞めるのでは」と受け取られてしまうからです。
伝え方はシンプルで、「現職で何が足りなかったか」より「次の職場で何を実現したいか」に変換するだけ。「評価制度に不満がある」なら、「成果や行動が評価に反映される環境で、営業力を伸ばしたい」と言い換えられます。
3.前職で学んだことを具体的に伝える
第二新卒は実績が少なくても、前職で学んだことは必ずあります。面接で見られているのは成果の大きさだけではありません。売上や表彰といった目立つ実績に加えて、日々の仕事への向き合い方まで、採用担当者はしっかり見ています。
顧客対応、資料作成、社内調整、クレーム対応、納期管理。まずは日々任されたことを棚卸ししてください。そのうえで「何を担当し、どんな工夫をして、何を学んだか」まで一続きで話せると、実績の少なさや社会人経験の浅さは十分に補えます。
4.転職先で譲れないポイントを明確にしておく
第二新卒は初めての転職という人が多く、求人を紹介されるまま応募してしまいがちです。後悔しないために、譲れない条件を先に決めておきましょう。準備が9割です。
「職種は営業」「勤務地は首都圏」「年収は現職以上」「残業は月20時間台まで」。ここまで具体的にすると、求人の比較軸がはっきりします。
ただし、すべての条件を満たす求人だけに絞ると、選択肢が一気に減ります。譲れない条件と、妥協できる条件を分ける。これで応募先を選ぶ基準がぶれにくくなります。
5.第二新卒に強い転職エージェントを利用する
最後は、人の力を借りる方法です。第二新卒の転職に強い転職エージェントを使うのもおすすめします。
エージェントは、求人紹介だけでなく、職務経歴書の添削、面接対策、退職理由の整理、内定後の条件確認までサポートしてくれます。「第二新卒歓迎は嘘では」と疑う方もいます。気持ちは分かります。ただ、担当者に実際の採用実績や配属の可能性を確認すれば、見せかけの歓迎かどうかは見分けられます。初めて転職するなら、第三者に見てもらうことで、自分では気づきにくい強みも整理できます。
ここからは、第二新卒におすすめの転職エージェントを紹介します。
1:リクルートエージェント

口コミ:リクルートエージェント 評判を確認
おすすめ度:★★★★★
公開求人数:780,000(2026年8月10日現在)
求人数増減:+30,000(先週比↑up)
【公式サイト】https://www.r-agent.com/
第二新卒向けの転職サイト・転職エージェントで、僕がまず登録をすすめたいのが『リクルートエージェント』。
第二新卒に限らず、幅広い業界・職種の求人を見たい人に向いています。大手の転職エージェントなので、初めて転職活動をする人も、とりあえず登録しておきたいサービスです。
使い方にはコツがあります。先に転職サイトの「リクナビNEXT」などで気になる求人を探しておき、面談時に転職エージェントへ見せて相談すること。自分で求人を見てから相談すると、希望条件を伝えやすくなります。第二新卒歓迎の求人や未経験歓迎の求人を比べながら、応募する求人を絞っていきましょう。
出典:公式サイト
2:doda

口コミ:doda 評判を確認
おすすめ度:★★★★★
公開求人数:30万件以上(2026年8月10日現在)
【公式サイト】https://doda.jp/
第二新卒向け転職サイト・転職エージェントの定番が『doda』。
dodaは、転職サイトとして自分で求人を探せるうえ、エージェントサービスも利用できます。第二新卒専用ではありませんが、大手企業、中小企業、ベンチャー企業まで幅広く求人を確認できます。
自分で求人を探しつつ、応募書類や面接対策はプロに相談したい人に向いています。少しでも転職を考えているなら、まず求人を見るだけでも参考になります。
出典:公式サイト
3:マイナビジョブ20’s

口コミ:マイナビジョブ20’s 評判を確認
おすすめ度:★★★★★
公開求人数:6,814(2026年8月10日現在)
求人数増減:+28(先週比↑up)
【公式サイト】https://mynavi-job20s.jp/
20代・第二新卒の転職支援に特化しているのが『マイナビジョブ20’s』。
マイナビジョブ20’sは、経験年数が浅い人向けの求人を紹介してくれます。初めての転職で、何から始めればよいかわからない人にも向いています。
職務経歴書や履歴書の作り方、面接での退職理由の伝え方を相談したい人にもおすすめ。転職サイトと併用しながら、自分に合う求人を比べてください。
※マイナビのプロモーションを含みます
出典:公式サイト
第二新卒に特化したエージェントも見ておきたい方は『第二新卒エージェントneoの評判と口コミ』を、そのほかのサービスを比べたい方は『第二新卒おすすめ転職サイトランキング』をご覧ください。
第二新卒の転職でよくある質問
検索でよく見かける質問に、短く答えておきます。
新卒2年目での転職は厳しいですか?
2年目という年次そのものが理由で落とされることは、まずありません。厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)」でも、大卒の2年目の離職率は11.9%です。厳しくなるのは、辞めたい理由が現職への不満だけで止まっているとき。次に何を身につけたいかまで言えるかどうかで、評価はきれいに分かれます。
第二新卒の2回目の転職は厳しいですか?
1回目より説明の量は増えます。企業が確認したいのは「今度は定着するのか」の一点なので、前回の転職で何を学び、今回はどの条件を変えるのかをセットで話してください。具体的な決め方は「2回目の転職は『次に変える条件』を明確にする」で書いたとおりです。
第二新卒の転職成功率はどのくらいですか?
公的な統計として「第二新卒の転職成功率」という数字は存在しません。調査によって、内定率なのか、入社後の定着率なのか、満足度なのかが違うからです。数字を探すより、退職理由と次に得たい経験を整理するほうが、結果に直結します。
「第二新卒歓迎」は嘘なのでしょうか?
求人票の文言だけでは判断できません。確認するのは3つ。直近で第二新卒を採用した実績があるか、配属予定の部署と職種はどこか、入社後1年目に任される業務は何か。エージェント経由なら担当者に聞けば分かりますし、答えが濁るようなら候補から外して構いません。
第二新卒から公務員は目指せますか?
受験資格の面では可能です。人事院「2026年度 国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験)受験案内」の受験資格は、「教養」以外の区分で1996年4月2日~2005年4月1日生まれの人。職歴の有無は問われません。ただし試験対策には数カ月から1年単位の準備が要るので、在職中に始めるのか、民間の転職と並行するのかは先に決めておいてください。
第二新卒で転職して後悔するのはどんなときですか?
多いのは、辞めることが目的になっていたケースです。前職の不満だけを起点に動くと、次の会社でも同じ不満に当たります。求人を見る前に、変えたい条件と我慢できる条件を紙で分けておく。この一手間があるかどうかで、入社後の納得感はかなり変わります。
まとめ
第二新卒の転職がやめとけと言われるのは、スキルや実績が少ないこと、短期離職を不安視されること、退職理由をうまく説明できない人がいるためです。
ただ、それは人生終了を意味しません。5,000人以上の企業の95.9%が中途採用に動き、その34.0%が未経験者という数字が示すとおり、大手にも若手を受け入れる枠はあります。うまくいくかどうかを決めるのは、立場より準備です。
退職理由、次に身につけたい経験、譲れない条件。この3つを整理してから動きましょう。初めての転職で不安がある人は、一人で抱え込まず、第二新卒に強い転職エージェントを使って、求人選びから書類の添削、面接での退職理由の伝え方までまとめてサポートを受けるのがおすすめです。参考になれば嬉しいです。
執筆者・監修者のmotoについて
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起業家・著述家(Wikipedia)。実名は戸塚俊介。広告・人材・IT業界など8社へ転職。副業でmoto株式会社を起業し、上場企業へM&A。現在はHIRED株式会社(有料職業紹介事業許可番号:13-ユ-313037)代表取締役。著書:『転職と副業のかけ算』(扶桑社)、『WORK』(日経BP)

