転職エージェントを利用した際「紹介できる求人がない」や「担当者からの連絡がない」と言われ、「転職エージェントに相手にされていないかも……」と思ったことはないでしょうか。
基本的に転職エージェントはすべての求職者が利用することができます。しかし、ほかの求職者の優先順位が上がったり、あなたに紹介できる求人がない場合には、連絡頻度が下がったり、ほかのサービスの利用を勧められる可能性があるため「相手にされていない」と感じるシーンも出てきます。
本記事では、転職エージェントに相手にされない理由と気をつけるべきポイント、対処法を解説します。
転職エージェントに相手にされない理由
転職エージェントに相手にされない理由をご紹介します。
1.転職の希望条件が高すぎる
転職エージェントに相手にされない理由で多いのが、転職の希望条件が高すぎるというものです。
希望年収が高すぎたり、今の状況から転職するのが難しい企業ばかりを志望していたりする場合、転職エージェントから「もう少し条件を下げないと厳しいかもしれません」とアドバイスされることがあります。
しかし、そのアドバイスを無視して、決まりそうにない転職先ばかりを要求すると転職エージェントに相手にされなくなる可能性が高くなります。
2.転職意欲が低い
転職意欲が低いと思われてしまうと、転職エージェントは優先順位を下げてしまいます。その結果、求人が送られてこなかったり、転職エージェントからの返信が遅くなったりします。
転職エージェントは、転職者の転職が決まって初めて報酬が発生するため、転職意欲の低い人のサポートを後回しにする傾向があります。
「今はまだ転職する気はない」ということを伝えている人は、相手にされない可能性があります。
3.転職理由が曖昧
転職理由が曖昧な人も、転職意欲が低いと見なされてエージェントに相手にされない可能性が高いです。
転職理由が曖昧な人は、書類選考や面接を通過できる可能性が低いため、転職エージェントに相手にされなくなっていきます。
また、転職理由が曖昧な場合、もし内定が出たとしても辞退される懸念があるため、転職エージェントからすると後回しにしてくる可能性が高いです。
4.年齢的に紹介可能な求人がない
20代や30代ではあまりないですが、40代や50代になってくると、より高いスキルや経験値が求められるようになります。
年齢に見合った経験やスキルがない場合、紹介できる求人は限られてきてしまいます。もし仮に、紹介できる求人がまったくない場合には転職エージェントに相手にされない可能性が高いでしょう。
5.転職回数が多い
転職回数が多い人も、転職エージェントから相手にされない傾向にあります。
転職回数が多い人は採用側の印象が悪い傾向にあり、内定を獲得しにくい傾向があります。そのため、転職エージェントにサポートを断られることがあります。実際に私も転職回数が3回を超えたあたりで断られることが多くありました。
転職回数が多い=短期離職する可能性がある、とみなされるため、転職回数が多い人は転職エージェントに相手にしてもらえない可能性が高いです。
6.選考に落ち続けている
転職エージェントは、転職が決まらない人を相手にしない傾向があります。
そのため、書類選考や面接などの選考に落ち続けている人は、相手にされない可能性が高いです。転職エージェントは決定した際に報酬を得るため、選考に落ち続けて、転職が決まらない人はあまりに相手にしません。
転職エージェントに相手にされないときの対処法
転職エージェントに相手にされていないと感じたときの対処法について説明します。
1.希望条件を見直す
転職エージェントから紹介される求人が少なく、相手にされていないと感じた場合には、求人の希望条件を見直すのがおすすめです。
転職エージェント側が紹介できる求人がないために連絡をしていなかった場合、求人条件の変更や希望年収を下げることで、再度求人を紹介してもらえる可能性が高まります。
紹介できる求人が増えることで、転職の成功確率も上がるので、担当の転職エージェントがあなたの転職活動をサポートしてくれるようになるはずです。
2.転職意欲の高さをアピールする
転職エージェントに「転職意欲があまり高くない」と思われてしまった方は「●月までに転職したい」「●月には退職届を出そうと思っている」など、具体的な時期を伝えることで、転職意欲の高さをアピールするようにしてください。
転職意欲の高さをアピールすることは、転職エージェントを活用するための重要なポイントになります。転職意欲が低いがために相手にされなくなってしまった人は、再度、自分の熱量を伝えるようにしてみてください。
3.職務経歴書を見直す
転職エージェントに、履歴書や職務経歴書の内容の薄さを理由に相手にされなくなったと感じた場合、職務経歴書の見直しを行ってみましょう。
転職エージェントは職務経歴書を見て、転職できる人かできない人かを判断します。そのため職務経歴書の内容が薄いままだと、転職が決まらない人だと思われてしまう上に、転職意欲も低く見られます。
職務経歴書を送ったものの、転職エージェントから反応がない、と感じる人は職務経歴書を見直してみましょう。
4.別の転職エージェントを使う
転職エージェントには総合型や特化型、スカウト型などさまざまな種類があります。
もし年齢などを理由に相手にされていない場合には、あなたの年代に特化した転職エージェントを利用することで転職活動を継続できる可能性が高いです。
また、担当者との相性が悪いために転職活動がうまく進まない場合にも、他社の転職エージェントを利用するのが有効です。転職エージェントを併用することで、複数の担当者からアドバイスがもらえたり、紹介してもらえる求人が増えるメリットもあります。
相手にされないときのおすすめ転職エージェント
登録したエージェントに相手にされない場合におすすめの転職エージェントをご紹介します。
1:リクルートエージェント
口コミ:リクルートエージェント 評判を確認
おすすめ度:★★★★★
公開求人数:495,676(2024年11月20日現在)
求人数増減:+2,536(先週比↑up)
【公式サイト】https://www.r-agent.com/
『リクルートエージェント』は利用者の60%が年収アップしているという実績があります。
業界最大手の転職エージェントであるリクルートエージェントは、エージェントとの面談の日程調整がしやすく、土日でもしっかり対応してくれます。また、掲載されている求人の質の高さや、面接後のフォローなどの満足度が非常に高い転職エージェントです。
また、リクルートエージェントは非公開求人を大量に保有しています。転職サイトにはない求人を選択できるので、転職サイトと転職エージェントを合わせて利用することをおすすめします。
出典:公式サイト
2:doda転職エージェント
口コミ:doda 評判を確認
おすすめ度:★★★★★
公開求人数:254,736(2024年11月20日現在)
求人数増減:-2,829(先週比↓down)
【公式サイト】https://doda.jp/
『doda転職エージェント』は、幅広い業界の求人情報を扱う業界大手の転職エージェントで、dodaのみに掲載されている求人も多く、求人数はリクルートエージェントに次いで多いです。
初めての転職であっても、キャリアアドバイザーのサポートを受けながら応募書類を作成することができ、面談のフォローなども手厚くしてくれます。
業界大手の転職エージェントとあって大きな不満はなく、業界最大級の求人を保有しているので登録しておくことをおすすめします。
出典:公式サイト
3:マイナビエージェント
口コミ:マイナビエージェント 評判を確認
おすすめ度:★★★★★
【公式サイト】https://mynavi-agent.jp/
『マイナビエージェント』は「20代に信頼されている転職エージェント」として人気があります。2023年、2024年と2年連続でオリコン満足度ランキング1位を獲得しています。転職エージェントの担当者がキャリアの悩みに一つ一つ丁寧に答えてくれるので、初めて転職する人でも安心です。
また、企業担当にもつないでくれるので、職場の雰囲気など、求人票に載っていない情報も企業担当から直接知ることができます。面接前などに話を聞いておくと良いでしょう。
※マイナビのプロモーションを含みます
出典:公式サイト
4:type転職エージェント
口コミ:type転職エージェント 評判を確認
おすすめ度:★★★★・
公開求人数:12,517(2024年11月20日現在)
求人数増減:+60(先週比↑up)
【公式サイト】https://type.career-agent.jp/
『type転職エージェント』は、主に関東エリアの都市部(東京・神奈川・埼玉・千葉)の求人に強い転職エージェントです。どの転職エージェントよりも手厚い転職支援サービスを行っています。
在籍しているキャリアアドバイザーは主にITやWeb、営業、販売・サービス、メーカーなどに強いため、業界を絞って転職活動を進めたい人におすすめです。
type転職エージェントは、キャリア相談から応募書類の添削・面接対策、入社にあたってのアドバイスなど、転職活動全般にわたってサポートを行ってくれるので、転職に慣れていない人にもおすすめです。
出典:公式サイト
5:JACリクルートメント
口コミ:JACリクルートメント 評判を確認
おすすめ度:★★★★★
公開求人数:21,575(2024年11月20日現在)
求人数増減:-191(先週比↓down)
【公式サイト】https://www.jac-recruitment.jp/
『JACリクルートメント』は転職エージェントの中でも、外資企業の求人に強みを持っています。世界11カ国のグローバルネットワークを利用し、外資系企業や海外進出企業への転職サポートを行っています。
約800名の転職エージェントが在籍し、彼らが直接、企業の人事と転職者の双方とやりとりをしてくれるため、コミュニケーションがスムーズです。
JACリクルートメントが実施したアンケートでは、94.7%が「ほかの人にもこの転職エージェントをおすすめしたい」と回答しており、サポートの質においても高い評価を得ていることがわかります。
外資系や日系大手の役職付き求人が多いので、キャリアアップや年収アップ、ハイクラス求人を求める人に向いている転職エージェントです。
出典:公式サイト
そのほか、おすすめの転職エージェント記事も合わせてご覧ください。
まとめ
転職エージェントに相手にされない理由と対処法をご紹介しました。
転職エージェントは売れる人材を優先的に扱うため、内定が決まりにくい人は相手にしない傾向があります。積極的に転職したいという姿勢を見せたり、面接のサポートなどをきちんと受けることで、転職エージェントに相手にされる人材になるはずです。参考にしてみてください。
執筆者・監修者のmotoについて
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戸塚俊介。1987年長野県生まれ。地方ホームセンターやリクルート、ベンチャー企業など6回の転職を経験後、「転職アンテナ」を運営するmoto株式会社を上場企業へ売却。現在はHIRED株式会社(有料職業紹介事業許可番号:13-ユ-313037)の代表取締役。著書は『転職と副業のかけ算』(扶桑社)、『WORK』(日経BP)、YouTubeチャンネルは『motoの転職チャンネル』がある。